平和フォーラムより 2022年11月11日 憲法審査会レポート No.1

はじめに

平和フォーラムでは、改憲発議をめぐる攻防が重要な局面にあることを踏まえ、国会における改憲議論、とりわけ衆参における憲法審査会の動向に注視し、全国の皆さんと情報共有しながら、改憲阻止にむけたとりくみのいっそうの強化をはかりたいと考えています。

本レポートの内容をぜひご活用ください。当面週1回程度の更新を予定していますが、開催状況などに応じて更新していきます。

※議事録や議員や学者のコメントを、随時追加していきます。

2022年11月9日(水) 第210回国会(臨時会)第2回 参議院憲法審査会

【アーカイブ動画】

https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=7110

【傍聴者の感想】

今臨時国会における参議院憲法審査会は、会長および幹事の交代に伴う事務的手続きを行った10月3日開催の第1回に引き続き、2回目です。

今回は各会派からそれぞれの主張があった後、一人3分の発言時間を目安に意見交換が行われました。とくに印象に残った発言として、自民党松川議員は「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とある憲法前文を取り上げ、「自分の国は自分で守るべきであり、他者に生存権を委ねてはいけない」という内容の発言をしました。この前文解釈について、審査会でもざわつきが見られました。その後、立憲民主党小西議員から「もう少し憲法を勉強した方が良い」という発言もあり、さらに松川議員がそれに反応するといったやりとりがあったことがこの日の印象に残る出来事でした。

憲法改正を望む国民の声に緊急性がなく、その前に生活と暮らしをどう守っていくのか議論すべき、という考えと、国民が望んでいるかどうかよりも、それが必要だから議論すべき、という考えの、根本的な溝は大きく、埋めていくことは困難であると感じました。(T)

2022年11月10日(木) 第210回国会(臨時会)第3回 衆議院憲法審査会

→第2回のレポートはこちら

【アーカイブ動画】

https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54190

※「はじめから再生」をクリックしてください

【傍聴者の感想】

前回の審議を受け緊急事態条項、特に議員の任期延長に関する内容が中心でした。早急に結論に導きたい自民党に対し議論を深めて進めるべきと立憲民主党が指摘するなど各党の意見は分かれていますが、議論の焦点が定まっていたためか議場は前回に比べ全体的に集中した雰囲気が感じられました。

一方で、公明党・吉田宣弘委員がグローバル化する日本社会に憲法がどう対応するかという問題を挙げ、外国に在留する日本人、日本に在留する日本人の存在、特に憲法13条にある「個人の尊厳の実現」の「個人」には外国人も含むとした発言が印象的でした。

各発言時の議場の委員の表情、仕草を見ていると、多様な意見がまだまだ議論される可能性はあると感じます。そのために私たちの声をさらに強く伝えていく意義を改めて感じました。(N)

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平和フォーラムより 2023年度防衛予算大幅増額の内容は―「有識者会議」の驚くべき議論 木元茂夫

「有識者会議」はいったい何を考えているのか

9月30日、「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」の第1回会合が開催された。10人の委員の中から、外務省出身で駐米大使も務めた佐々江賢一郎(現在は日本国際問題研究所理事長)が座長に選出された。この会議についての内閣総理大臣決済の文書(9月22日付)は、「自衛隊と民間との共同事業、研究開発、国際的な人道活動等、実質的に我が国の防衛力に資する政府の取り組みを整理し、これらも含めた総合的な防衛体制の強化について、検討する必要がある」とし、首相官邸ホームページには「有識者の皆様には、年末に向けて、さらに議論を進め、取りまとめを行っていただきます」とある。この会議は年末に予定されている3文書(国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画)改訂の前段作業と位置付けられているようだ。内閣官房が公開した議事要旨(注1)には、驚くべき意見が並ぶ。
「防衛産業の育成も重要。日本は武器を輸出することを制約してきた。この制約をできる限り取り除いいて、民間企業が防衛分野に積極的に投資するような環境をつくることが必要」「リアルな実戦・継戦防衛力があってこそ、リアルな対処力と抑止力も期待できる。リアルな実戦・継戦防衛力の要は、自衛隊に常設統合司令部と常設統合司令官を設置することである」「防衛に関連する分野は多岐に渡る。多額の予算を付けている公共投資も安全保障を目的にもっと活用すべき。台湾有事の際も、拠点となる南西諸島の空港や港湾などの既存インフラは安全保障上の資産になり得る。有事を見越した備えを平時から政府全体で取り組むことを、この会議で示していくべき」「自衛隊が強くなければ国を守れないという点に関しては、自衛隊をどこまで強くしなければならないかを示す必要。台湾有事において、国と国民をきちんと守れる防衛力をつくる必要があるということを、国民に明らかにすべき。そのための道筋、あるいはそれに向かって国民の負担をどうすべきか、年末の三文書の見直しに向けて国民に説明することが大事」防衛予算の検討にとどまらず、日本経済全体を軍事力増強の方向にもっていこうとする議論が続いたようだ。

しかし、それはあまりに一面的で、身勝手な議論ではないか。日本の置かれた根本的な弱さが検討されていない。資源がないこと、世界の国々と貿易をして経済が存立していることである。洋上での軍事衝突のあおりで日本の船舶が沈んだ場合の経済的影響、たとえば船舶保険料の高騰にどう対応するか、そんな当然検討すべきことがまったく議論されていない。
そして、「外交」という言葉は誰からも語られていない。会議の最後に林外務大臣が、「防衛力が強化されると、外交も力強い展開がさらに可能になる」が発言したのみである。しかし、果たしてそうか。この「有識者会議」の開催に呼応するかのように10月15日、インドに護衛艦用の通信アンテナを輸出する計画が調整段階にあることが各紙で報道された。

2023年度防衛予算概算要求-長距離攻撃兵器の保有へ

8月31日、防衛省は2023年度概算要求を発表した。総額が5兆5947億円プラス事項要求となった。事項要求を除いて考えれば、22年度の5兆1788億円の1.1%増である。しかし、23年度の場合、現時点での比較には意味がない。例年、「我が国の防衛と予算」というパンフレットが防衛省HPの予算関連のページにアップされるが、今年は異例ずくめの形式となった。22年度版は本文56ページであったが、23年度版は38ページという薄っぺらいものになった(注2)。
昨年までは要求数量と要求金額が明記されていた。わかりやすい例をあげると、ステルス戦闘機F-35Bの要求が、22年度は4機で510億円となっていたが、23年度は6機と機数が表示されているだけである。今回はすべての要求項目について金額を明示していないため、9月2日の浜田防衛相の記者会見では質問が続出した。「いわゆる金額を示さない事項要求というものが合計約100個ですか、これを合計しますと、6兆円はおろか7兆円あるいはそれ以上になる可能性も」と指摘され、「一般的な国民の理解がえられるのか」と迫られたが、浜田防衛大臣は「3文書等の策定もありますので、そういったことも含めて議論していく」と答えるにとどまった。有識者会議の報告→3文書改訂→23年度予算案の決定という流れを、形式的に踏みたいだけではないのか。
防衛省は「事項要求の主要な柱」として、①~⑦までの柱を立てている。それぞれについて簡単な解説をし、9月14日に福島みずほ議員にお願いして、防衛省の係官から聞いた各項目の要求額を紹介していきたい。

①スタンドオフ防衛能力

「隊員の安全を可能な限り確保する観点から、相手の脅威圏外から出来るだけ遠方において阻止する能力を高め、抑止力を強化することが重要」
「スタンド・オフ・ミサイルの早期装備化及び運用能力の向上が必要」
●解説 スタンド・オフ・ミサイルとは、相手国のミサイルの射程距離範囲外から攻撃できるミサイル、つまり長距離攻撃兵器のことだ。
12式地対艦誘導弾能力向上型の地上発射型について「早期部隊配備のため量産を開始」と明記された。要求額は272億円。これは現在の約200kmから1000~1500kmに延伸する開発が進んでいたが、量産に踏み切ろうとしている。ちなみに、佐世保から中国の武漢までが約1,484kmである。
島嶼防衛用高速滑空弾も「量産を開始」と明記。要求額は166億円プラス事項要求。つまり、年末の本予算の編成で増額される可能性があるということだ。「高速滑空弾」とは音速を超える速度でグライダーのように 滑空し、複雑なコースを低空で飛翔するミサイルのこと。射程距離は明らかにされていない。
「島嶼防衛用新対艦誘導弾の研究」に450億円を要求。防衛省は長射程化、ステルス性の向上、高機動化を踏まえ、「モジュール化による多機能性を有した誘導弾を試作」としている。つまり、システム全体を更新し なくても、部分的なシステム更新で機能増強を図れるようにする。早くも、12式とは別のタイプの長距離ミサイルの試作を始めるということだ。

② 総合ミサイル防空能力

「各種ミサイルや航空機等の多様化・複雑化する経空脅威に適切に対処することが重要」
「探知・追尾能力の向上や、ネットワーク化による効率的対処の実現、迎撃能力の強化が必要」
●解説 航空自衛隊の固定式レーダーの更新、
沖縄・与座岳などに配備されている大型のFPS-5レーダー(いわゆるガメラレーダー)、宮古島のFPS—7レーダーの能力向上を明記。
22年度予算に202億円を計上したSM-6ミサイルについて、追加購入するための要求。金額は明らかにしていない。SM-6は米レイセオン社製造の対空、対艦ミサイルで、射程距離は従来のSM-2の2倍の約340km。22年6月の米軍統合演習バリアント・シールドでは、SM-6を使用して退役した艦艇を実際に攻撃する訓練が実施されている。米海軍の導入に合わせ、海上自衛隊も同じミサイルを導入するようだ。
イージスシステム搭載艦。基準排水量22,000トン、全長210メートル、幅40メートル
「まや」型イージス艦は、 基準排水量 8,200トン、全長170メートル、幅21メートル
ヘリ空母「いずも」でも、 基準排水量19,500トン、全長248メートル、幅38メートル
22,000トンという重さの大半は、イージス・アショア用に契約したロッキードマーチン社のSPY-7を搭載するため、その出力をまかなうための巨大な発電機の重量であろう。さらに、弾道ミサイルを大気圏外で迎撃するSM-3ブロックⅡA、SM-6、12式地対艦誘導弾能力向上型と3種類のミサイルを搭載するという。何発ずつ搭載するかは明らかにされていないが、その重量も相当なものであろう。  一番の問題はその建造費。防衛省の係官からの聞き取りで、「一隻あたり2400億円という報道もあるが」と確認したところ、「そんな金額は出していません」という回答だった。「まや」型イージス艦の2番艦「はぐろ」でも建造費は約1,700億円であるが、そんな金額ではすみそうもない。
9月2日の記者会見で浜田防衛相は、「将来的に極超音速滑空兵器にも対応できる拡張性等を有した大型艦艇とする方向で検討を行うとした」「既存イージス艦8隻がBMD任務に専従しなければならない状態を早期に解消し、南西方面での洋上侵攻阻止能力を強化することは重要な課題」と建造のねらいを語っている。しかし、こんな巨艦は速力が制限され、ミサイルを多数搭載すれば、格好の標的になることは確実ではないだろうか。

③ 無人アセット防衛能力、

「無人アセットは革新的なゲームチェンジャーであるとともに、人的損耗を局限しつつ、空中・水上・海中等で非対称的に優勢を獲得可能。長期連続運用などの各種制約を克服して、隙のない警戒監視態勢などを構築することが重要」
「航空機、艦艇、車両の各分野における無人アセットの早期取得・運用開始が必要」
●解説 昨年あたりからゲームチェンジャーという言葉が使われるようになった。防衛省は戦局を転換させる重要兵器という意味で使っているようだ。無人機雷排除システムの整備に19億円プラス事項要求としている。中国との軍事的対立が深まった時に、機雷の敷設、掃海という任務が増加することを想定した装備である。

④ 領域横断作戦能力

「陸海空領域に加え、宇宙(衛星の活用による情報収集機能の強化等)、サイバー(セキュリティ対策の強化、サイバー要員の育成等)、電磁波(電子戦能力、電磁波管理機能の強化)などの組み合わせにより非対称的に優勢を確保していくため、抜本的な能力強化が必要」
●解説 宇宙領域を活用した情報収集能力等の強化に係る研究実証に191億円。陸上自衛隊の全システムの防護、監視、制御等を一元的に行うシステムに166億円。電子戦能力の強化として、ステルス戦闘機F-35A、F-35Bを各6機、635億円と848億円、F-15戦闘機の能力向上20機に1311億円。この3機種はすべてプラス事項要求となっており、調達機数が増える可能性あり。

⑤ 指揮統制・情報関連機能、

「わが国周辺における軍事動向等を常時継続的に情報収集するとともに、ウクライナ侵略でも見られたような認知領域を含む情報戦等にも対応できるよう情報機能を抜本的に強化し、隙のない情報収集態勢を構築する必要」
「迅速・確実な指揮統制を行うためには、抗たん性のあるネットワークにより、リアルタイムに情報共有を行う能力が必要」
「こうした分野におけるAIの導入・拡大を推進」
●解説 自衛隊の中央指揮システムの換装に75億円。AIを活用した意思決定迅速化に関する研究を事項要求、情報収集・分析体制の強化のために要員を増やすとしている。

⑥ 機動展開能力

「我が国の地理的特性を踏まえると、部隊を迅速に機動展開できる能力を構築するとともに、それを可能にする基盤の整備が必要」
「輸送船舶、輸送機、輸送ヘリコプター等の各種輸送アセットの取得等による輸送力の強化」が必要。
●解説 航空自衛隊のC-2輸送機1機に256億円。20トンの物資を搭載して7600キロメートルを航行できる。すでに17機を配備しており、航空輸送力は増強済。「南西地域における輸送・補給基盤整備」と「大規模港湾がない島嶼部における揚陸支援システムの研究」を事項要求としている。

⑦ 持続性・強靭性

「自衛隊の運用を円滑にするため、弾薬・燃料の確保、可動数の向上(部品不足の解消)、施設の強靭化(施設の項抗たん性の向上等)、運用基盤の強化(製造態勢の強化、火薬庫の確保等)等を図ることが重要
●解説 各種弾薬の確保に1943億円を要求。火薬庫の確保に18億円プラス事項要求、さらに「弾薬の製造態勢等の確保」を事項要求としている。これは民間企業の生産設備の増強を支援することだろうか。自衛隊施設の抗たん性の向上(「主要司令部の地下化、戦闘機用の分散パッド、電磁パルス攻撃対策等」)に578億円プラス事項要求。

こうして概観してみると、長距離攻撃ミサイルを、地上にも、艦艇にも、航空機にも配備し、火薬庫を増設し、弾薬もこれまで以上に備蓄する、ステルス戦闘機を搭載した空母2隻と巨大なイージスシステム搭載艦をもち、攻撃を受けても耐えられるように防御を固めた基地を持つ、そんな日本の姿が見えてくる。そんな姿にはなりたくない。平和外交を何よりも重視する日本でありたい。
日本の防衛費が大幅に増額されれば、中国も、韓国も、朝鮮(DPRK)も、対抗措置をとってくるだろう。東アジアにおける軍拡競争をさらに激化させ、日本がとりうるはずの外交的選択肢をせばめずにはおかないだろう。

注:
1.内閣官房https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/boueiryoku_kaigi/index.html
2.防衛省https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/index.html

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11.9マイナンバー離脱訴訟 次回12.26 いよいよ結審か?!

「マイナンバー(特定個人識別番号制)カードと健康保険証の一体化を進める岸田政権は、全ての「国民」を管理・統制下に置こうとしている。これらは、非常時(戦争遂行時含む)の「国民監視・統制」にとても都合がよいのです。

将来、このカードは、いつ、いかなるときも持参しなければならなくなります。なぜか、「デジタル社会」においては、映画を観てもライブを見ても、美術館や図書館に行っても、必ず、本人証明書としての「マイナンバーカード」を持参していなければなくなります。(いまの中国社会を理想としています。) もちろん、コンビニもスーパーも、ショッピングや買い物に出かけるときも、必ず「マイナンバーカード」を持参しなければならなくなります。

つまり、ある特定個人の行動をリアルタイムで、国家権力が全てを把握するのです。国家権力が、ある特定個人を監視する社会、こんな窮屈な、プライバシーのない監視社会を絶対に認めることはできません。

 

11.9の期日報告です。(裁判官の体調不良により期日は延期された)

事前の連絡のとおり,主任裁判官(加藤裁判官)が急きょ体調不良で欠席となりました。

期日では,被控訴人(国)から,これまでのこちらの主張(個人情報保護委員会の機能不全,監視体制の形骸化など)に対する形式的な反論と,証拠が提出されました。

今後の進行については,次回期日が「12月26日午後2時30分」に指定され,それまでに控訴人(原告)において,マイナンバーカードと保険証の一体化及び保険証の廃止(マイナンバーカードの事実上の取得義務化)に関する主張書面を提出することになりました。

なお,次回にこちらから提出する書面の内容次第(被控訴人からの反論の必要性次第)では,次回での結審も想定される状況です。

 

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11.3憲法公布76周年 憲法「改悪」反対集会 (護憲集会、県民集会)報告

前段の護憲集会(金沢市役所前広場)

憲法公布76周年記念護憲集会アピール

後段の平和憲法公布76周年県民集会

憲法公布76周年記念県民集会アピール 成案

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「GX実行会議」の原発政策の転換に抗議する -10.5オンライン学習会資料-

10月5日開催された「さようなら原発」オイライン学習会で、岸田政権の原発政策の大転換に危機感を持って対決することを呼びかける、松久保  肇(原子力資料情報室)講師の、資料を添付します。

この「大転換」は、原発やエネルギー問題からのみ捉えてはなりません。ソ連崩壊以降の世界的な変化から、アメリカ一超支配、グローバリゼーション、米・中対立、ロシアのウクライナ侵攻までを論理的に、歴史的に、捉える必要があります。もっと大きな、つまり「戦争する国」づくりの観点から「軍事政策」「経済政策」「核開発」をも捉え直し、私たちの運動の骨組みの一部に据えなおすのでなければなりません。

20221005_さようなら原発オンライン学習会 (53頁)

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青年・女性部第20回定期総会(22・10.7)

20221018 第20回青年女性部定期総会 総会宣言 総会議案

(22.10.7)

 

 

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“平和資料館”にあらたに絵本二冊「猫は生きている」「死んでもブレストを」(早乙女勝元 作)

設立17周年を迎えた「九条の会・七尾」から、その記念として以下の絵本二冊が寄贈されました。ありがとうございました。末永く、そして「改憲を阻止」するまでともに闘いましょう。m(._.)m

作:早乙女勝元さん

「猫は生きている」・・・女とこどもと年寄りしかいない1945年3月10日の東京、大空襲の後の現場では、幼児を抱きしめたまま黒こげとなった母たちの姿がありました。

「死んでもブレストを」・・・東京都墨田電話局で働く女性たち、電話局とともに燃え尽きた電話交換手たちの、戦争の真実の姿です。

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F35Aステルス戦闘機の配備撤回 第2滑走路反対で知事申入れ(22.10.14)

私たちは四者は、10月14日15時県庁舎5階会議室で馳  浩石川県知事に対し申入れを行なった。これに対し、石川県渋谷総務部長が応対した。(3人の一番右)

部長は、申入れの趣旨は国及び知事に伝えるが、国防に関することは国の専権事項であるため、地方自治体が関与できない。10.4協定の内容については常日頃からその遵守を国に申し上げていると回答した。

私たちは、国防が国の専権事項であるとはいかなる法律にもなく、住民に最も近い存在である地方自治体が、住民の安全、安心に関与することが重要であり、法的にも国と自治体は対等とある。しかも、憲法や判決からも、騒音や環境整備、住みよい環境、平和的生存権が守られておらず、破壊すらされている現状を見るべきである、と反論した。

しかも、「自衛のための必要最低限度の実力」と国は言うが、戦力はとっくに自衛のためを超え、「ミサイルに燃料注入したとき」や「ミサイルが起立したとき」や、はては軍司令部や中枢組織を殲滅させるための「戦力」を装備しだしている。それがF35ステルスであり、空母であり、長距離巡航ミサイルであり、1000個の人工衛星である。これらは地方自治体も、憲法違反と言うべきである。

小松からは、「国に申し上げている」というが、40数年間まったく改善されていない。だから裁判では「受忍限度を超える騒音被害」として私たちの主張を認め、1次から6次まで国は「お金で勘弁してほしい」と賠償金を支払ってきたのである。そのことが総務部長は分かっていないと追及した。騒音被害の現状把握、実態を第一に「調査」してほしい。

さらに、第二滑走路問題では、20年ほど前にこのような議論を県議会でもした。その結論は、他の公共組織のエリアを壊さなければ建設できない、滑走路二本は無理となった。

県は、そのようなことも含め、検討するための調査費を付けたのです、と理解を求めてきた。このようなやり取りをして15時50分すぎに申入れを終えた。

2022年10月14日

石川県知事 馳  浩 様

                           小松基地爆音訴訟連絡会

        石川県平和運動センター

石川県憲法を守る会

社会民主党石川県連合

 (各団体の公印省略)

申 入 れ 書

9月27日付報道によると、27日から約一週間、日本海空域で小松基地のF15戦闘機と三沢基地のF35Aステルス戦闘機(8機)が、戦闘訓練を行うという。これを「移動訓練」と称して防衛省は正当化していますが、その内実は「台湾有事」に米軍とともに「参戦」するための訓練であり、看過できません。

同じ日本海では、26日から米軍と韓国軍が「対北朝鮮」で合同訓練を行い、10月からは日米韓の合同訓練も行なっており、中国やロシアを念頭に置いた「軍事威嚇」と連動したものと言わなければなりません。

F35Aの配備は、現在のF15・50機体制を25年度から順次入れ換え、27年度には20機をF35Aにするものであり、F15の改良(射程1000㎞の長距離ミサイル搭載可能)と併せて「台湾有事」に米軍とともに「先制(スタンドオフ)攻撃」をかけるための強化です。断じて許せません。

平和で安全な社会は、憲法9条で謳われているように、世界の全ての国が軍備を放棄するしかないのです。

一方、9月2日付の報道によると馳石川県知事は9月補正に小松空港の「第二滑走路」に関する「基礎調査費1000万円」を計上しました。

知事は、「小松空港中期ビジョン策定検討委員会」を本年6月に開催し、委員も補強して「賛同」を得たことを基礎にしているようです。8月18日には「(第2滑走路は)空自用と民間用が必要」とその狙いを語っています。

委員会の設置目的では、「北陸新幹線敦賀延伸やさらなる国際化の進展といった環境の変化を見据え、小松空港が将来に向けて日本海側の拠点空港として発展していくために、今後30年程度先を見据えた空港のあり方を示す中期ビジョンを策定する」となっていますが、民間空港のビジョンなどかまわず、軍事空港として存続させることを狙っています。

このように、F35AとF15との訓練は、「台湾有事」に備えた先制攻撃力を強化するため、また、第2滑走路も先制攻撃力を増すための「軍備増強」と言わなければなりません。これらの行為は、平和憲法の主旨及び第9条、そして基地と住民、自治体との基本的な関係を示す「10.4」協定、更には小松基地爆音訴訟判決の全てに違反するものと私たちは断定します。以下について真摯に検討し、回答するよう要望します。

1 「先制攻撃」のためのF35Aステルス戦闘機とF15戦闘機の戦闘訓練をやめること。

2 F35Aの配備計画は、平和憲法の主旨及び第9条、そして「10.4」協定、更には小松基地爆音訴訟判決にも違反するものであり、市民、県民の安全、安心につながらないので直ちに撤回すること。

3 「小松空港中期ビジョン策定検討委員会」の目的を否定して「軍事利用」することはやめること。

4 「第2滑走路」構想は「民間空港ビジョン」を利用した軍事利用であり、先制攻撃力の強化となるので、第2滑走路構想は白紙撤回すること。

 

 

 

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22.10.5申入れ F15とF35戦闘機の訓練反対 F35の配備 第2滑走路はやめよ

10月5日午後1時半、空自小松基地正面ゲート横の「応対室」で小松基地爆音訴訟原告団の皆さんを中心に、石川県憲法を守る会、社民党、県平和センターの闘う仲間6名は、小松基地石引大吾司令に対して、台湾有事を想定した「先制攻撃」訓練はやめよ、敵基地攻撃能力を向上させるF35Aステルス戦闘機の配備計画を撤回せよ、と要望しました。対応した渉外室長は、「すべて上司に伝える」「その件については答える立場にない」と、木で鼻をくくったような回答しかしませんでした。

時あたかも、自衛隊の様々な問題が新聞沙汰になっており、上意下達の世界で内部牽制が働かないのか、パワハラやセクハラが横行しているが、このような対応では、主権者たる「国民」の怒りが爆発しますよ、と訴えつつ要望を終えました。約1時間の攻防でした。

続く小松市には同様の要望に加え、石川県知事や小松市出身の県議が中心となって蠢く「第2滑走路」問題について、白紙撤回するよう要望しました。

 

 

2022年10月5日

航空自衛隊小松基地

司令 石引 大吾 様

小松基地爆音訴訟連絡会

        石川県平和運動センター

石川県憲法を守る会

  社会民主党石川県連合

 (各団体の公印省略)

申 入 れ 書

9月27日付報道によると、27日から約一週間、日本海空域で小松基地のF15戦闘機と三沢基地のF35Aステルス戦闘機(8機)が、戦闘訓練を行うという。これを「移動訓練」と称して防衛省は正当化していますが、その内実は「台湾有事」に米軍とともに「参戦」するための訓練であり、看過できません。

同じ日本海では、26日から米軍と韓国軍が「対北朝鮮」で合同訓練を行い、10月からは日米韓の合同訓練も行なっており、中国やロシアを念頭に置いた「軍事威嚇」と連動したものと言わなければなりません。

F35Aの配備は、現在のF15・50機体制を25年度から順次入れ換え、27年度には20機をF35Aにするものであり、F15の改良(射程1000㎞の長距離ミサイル搭載可能)と併せて「台湾有事」に米軍とともに「先制(スタンドオフ)攻撃」をかけるための強化です。断じて許せません。

平和で安全な社会は、憲法9条で謳われているように、世界の全ての国が軍備を放棄するしかありません。

F35AとF15との訓練は、「台湾有事」に備えた先制攻撃力を強化するためであり、また、第2滑走路も先制攻撃力を増すための「軍備増強」と言わなければなりません。これらの行為は、平和憲法の主旨及び第9条、そして基地と住民、自治体との基本的な関係を示す「10.4」協定、更には小松基地爆音訴訟判決の全てに違反するものと私たちは断定します。以下について真摯に検討し、回答するよう要望します。

1 「先制攻撃」のためのF35Aステルス戦闘機とF15戦闘機の戦闘訓練をやめること。

2 F35Aの配備計画は、平和憲法の主旨及び第9条、そして「10.4」協定、更には小松基地爆音訴訟判決に違反するものであり、市民、県民の安全、安心につながらないので直ちに撤回すること。

2022年10月5日

小松市長 宮橋 勝栄 様

                           小松基地爆音訴訟連絡会

        石川県平和運動センター

石川県憲法を守る会

社会民主党石川県連合

 (各団体の公印省略)

申 入 れ 書

9月27日付報道によると、27日から約一週間、日本海空域で小松基地のF15戦闘機と三沢基地のF35Aステルス戦闘機(8機)が、戦闘訓練を行うという。これを「移動訓練」と称して防衛省は正当化していますが、その内実は「台湾有事」に米軍とともに「参戦」するための訓練であり、看過できません。

同じ日本海では、26日から米軍と韓国軍が「対北朝鮮」で合同訓練を行い、10月からは日米韓の合同訓練も行なっており、中国やロシアを念頭に置いた「軍事威嚇」と連動したものと言わなければなりません。

F35Aの配備は、現在のF15・50機体制を25年度から順次入れ換え、27年度には20機をF35Aにするものであり、F15の改良(射程1000㎞の長距離ミサイル搭載可能)と併せて「台湾有事」に米軍とともに「先制(スタンドオフ)攻撃」をかけるための強化です。断じて許せません。

平和で安全な社会は、憲法9条で謳われているように、世界の全ての国が軍備を放棄するしかないのです。

一方、9月2日付の報道によると馳石川県知事は9月補正に小松空港の「第二滑走路」に関する「基礎調査費1000万円」を計上しました。

知事は、「小松空港中期ビジョン策定検討委員会」を本年6月に開催し、委員も補強して「賛同」を得たことを基礎にしているようです。8月18日には「(第2滑走路は)空自用と民間用が必要」とその狙いを語っています。

委員会の設置目的では、「北陸新幹線敦賀延伸やさらなる国際化の進展といった環境の変化を見据え、小松空港が将来に向けて日本海側の拠点空港として発展していくために、今後30年程度先を見据えた空港のあり方を示す中期ビジョンを策定する」となっていますが、民間空港のビジョンなどかまわず、軍事空港として存続させることを狙っています。

このように、F35AとF15との訓練は、「台湾有事」に備えた先制攻撃力を強化するため、また、第2滑走路も先制攻撃力を増すための「軍備増強」と言わなければなりません。これらの行為は、平和憲法の主旨及び第9条、そして基地と住民、自治体との基本的な関係を示す「10.4」協定、更には小松基地爆音訴訟判決の全てに違反するものと私たちは断定します。以下について真摯に検討し、回答するよう要望します。

1 「先制攻撃」のためのF35Aステルス戦闘機とF15戦闘機の戦闘訓練をやめること。

2 F35Aの配備計画は、平和憲法の主旨及び第9条、そして「10.4」協定、更には小松基地爆音訴訟判決にも違反するものであり、市民、県民の安全、安心につながらないので直ちに撤回すること。

3 「小松空港中期ビジョン策定検討委員会」の目的を否定して「軍事利用」することはやめること。

4 「第2滑走路」構想は「民間空港ビジョン」を利用した軍事利用であり、先制攻撃力の強化となるので、第2滑走路構想は白紙撤回すること。

 

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安保大転換!敵基地攻撃で戦端を開く安保三文書改訂

戦後安保政策の大転換

敵基地攻撃で参戦する国 NO!

戦後、歴代自民党政権が、憲法9条の「戦力不保持・交戦権否認」を否定するために編み出した「専守防衛」さえ放棄し、自衛隊を「敵基地を攻撃する軍隊」に位置づけ直した、まさに画歴史的なものである。

岸田内閣が22.12.16閣議決定した安保関連3文書

国家安全保障戦略 【略称:安保戦略(NSS) 概ね10年間を想定】

外交・防衛、経済などの政策を中心とした国家安全保障の基本方針

国家防衛戦略 【略称:防衛戦略 概ね10年間を想定】

防衛力の在り方や保持すべき防衛力の水準を規定する

防衛力整備計画 【略称:整備計画 概ね10年間を想定】

今後10年間の防衛経費の総額や主要装備の整備数量を示したもの

20221219112140   安全保障三文書の詳細 「抗議声明」(工事中)

戦争する国に踏み出す「安保三文書改訂」に抗議する!

「戦争する国」に踏み出す「安保三文書」に抗議する!

岸田政権は12月16日、安全保障三文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)の改定を閣議決定しました。

この文書で岸田政権は、「戦力不保持、交戦権の否認」を謳う憲法9条を踏みにじる「専守防衛」さえ否定した「敵基地や中枢を先制攻撃する」戦略を採用しました。まさに、「平和国家」から「戦争する国」へ大転換する“戦争宣言”と言わなければなりません。

岸田政権は、ロシアによるウクライナ侵略で「国際秩序の根幹ルールが破られた」と危機感を露わにし、中国に対しては「同様の事態が東アジアで発生する可能性がある」と敵意をむき出しにしています。

そして、「戦後最も厳しく複雑な安保環境に直面している」として、国民に「わが国の安保政策に主体的に参画」し「国防に参加することを求める」としています。

現在の国際情勢はそもそも、岸田政権や西側諸国権力者が国連や軍事同盟などを通じて創った結果であり、ロシアが悪い、中国が悪いと「外敵」のせいにするのは、自らの関与を省みない無責任な論理です。さらに「防衛力の強化」を主張し敵国と対峙するため「国民に国防の主体的決意」を迫ることは、「命」もお金も出せと言うことであり、あまりに無責任であり責任転嫁と言わなければなりません。

戦後安保政策の大転換である「反撃能力(敵基地攻撃能力)」については、(中国や北朝鮮を念頭に)「わが国へのミサイル攻撃が現実の脅威となっている、反撃能力を持つ必要がある」と、その根拠も理由も明らかにしないまま「保有」を正当化しています。

「先制攻撃」については、「わが国に武力攻撃が発生た場合、必要最小限度の自衛の措置として相手の領域で反撃を加える」と、攻撃時点を曖昧にしたまま、弾道ミサイルで「敵基地や司令部を先制攻撃」するとしています。こんなことが許されるのでしょうか。日本全土が戦禍に包まれることは火を見るより明らかです。

岸田政権は、このような「戦禍も厭わない」安保三文書を決定したのです。しかも「憲法の範囲内であり、非核三原則、専守防衛の堅持、平和国家の歩みは止めない」とウソを重ね、私たちを騙そうとしています。

一方、2027年度までの5年間で43兆~60兆円(9兆~12兆円/年)もの巨費を「防衛費」に投入し、東日本大震災の復興特別所得税までその財源に充てようとしています。

私たちは、人権を奪い、暮らしを破壊し、命さえも奪う「戦争する国」に踏み出す安保三文書の撤回と、戦争する国反対!憲法改悪阻止!23春闘勝利の闘いを固く結びつけ、そして岸田政権退陣をめざして闘うことを訴え、抗議声明とします。(12/28版を微修正)

2023年1月5日

石川県平和運動センター

安全保障三文書「改定」スタート

政府は28日(2021.12)、国家安全保障会議(NSC)4大臣会合を開き、岸田文雄首相が来年末をめどに見直すと明言している国家安全保障戦略(NSS)について協議した。防衛計画の大綱(防衛大綱)と中期防衛力整備計画(中期防)も議論。岸田内閣はこの3文書をセットで見直す方針。

NSSは国の外交・防衛政策の基本方針で、第2次安倍政権下の2013年に策定され、今回初めて改定される。岸田首相は今月(2021.12)の所信表明演説で「我が国を取り巻く安全保障環境は、これまで以上に急速に厳しさを増している」、厳しさを増す東アジアの安保環境や宇宙・サイバーといった新領域、経済安全保障などの新しい課題を踏まえ、「敵基地攻撃能力も含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討する」とした上で、「おおむね1年をかけて策定する」と語った。

政府は1月以降、17回にわたり、計52人の元政府関係者や学識者らと意見交換を重ねてきた。NSSの最初の策定時は、有識者8人による懇談会が設置され、議事要旨が公開されたが、今回は内容が明らかにされぬまま推移し、先週になってようやく47頁からなる「議論の要旨」が公表された。

発言はテーマごとに、細切れな箇条書きにされており、氏名はない。政府側が「問題意識」として意見を求めた「敵基地攻撃能力」の保有に対しては、「必要」など前向きなものが7件、「支持しない」を含め慎重なものが3件記されていた。防衛費については、GDP(国内総生産)比2%という北大西洋条約機構(NATO)の目標並みを「5~10年で達成」、GDP比で「3倍に増額」など、自民党の要求を後押しするような意見が並んだ。

政府は3文書の改定に向け、月内にも新たな有識者会議を設け、財源を含めて検討する方向だというが、実質的な活動期間は3カ月ほどしかない。政府の方針をただ追認する機関となってはならない。【朝日】

 

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