「
サイト内検索
メインコンテンツ
石川県平和運動センターは労働組合とPEACEネット会員で構成し、議員、市民団体などと連携する反戦・平和団体です。1989.9県評センター2000.9連帯労組会議を経て誕生 平和憲法を活かし反戦・平和 反核 脱原発 環境 教育 人権などを取組む。信条の一つに「信頼は専制の親である」:国民が政府を信頼すると専制政治を生み出してしまう、「猜疑心こそが民主主義国家を作る」がある。画像は改憲に反対する集会 米軍B1爆撃機と共に「核威嚇」する空自小松の戦闘機 「戦争法」成立により「参戦」準備を進め「先制攻撃」体制を強化している。絵は抽象画 熊谷守一氏の紫陽花、蟻・・、辺野古、友禅作家志田弘子さんの母と子・・。団結して平和人権環境を破壊する政権を倒し平和で自由な世界を創ろう!
「
2017年の「安倍改憲阻止」「衆議院総選挙」などを闘いを闘った全国の仲間が、その闘いを総括し、2018年前半を如何に闘うか、眼前に迫った「安倍改憲阻止」とそのための3000万署名、米朝の「核戦争」的危機をどのように突破すべきか、などを討議する場として開催されました。
石川県平和運動センターは、反戦・平和に関して、輪島市・石川県への北ミサイル避難訓練やめよ、秘密裡に行われた「核」先制攻撃訓練に抗議と小松F15戦闘機の参加やめよ、トランプ核戦略の見直し「使える核の開発」とそれを全面的に「評価」する安倍政権は退陣せよ、の取り組みを報告しました。3.1夜にはビキニデー集会が開催され、核兵器禁止条約が成立した意義と課題、そして、高校生大使の取り組みが紹介されました。
2018年03月01日
約150名の仲間の結集のもと、総会は総括・方針が採択され、ソ・スンさんの講演に移った。日本の「憲法守れ運動は現実とのギッャプをあまり問題にしていない、という弱点がある」という指摘は、そのとおりだと認識を新たにした。韓国の労働者・民衆と連帯して反戦闘争の強化を。
改憲阻止!戦争反対!安倍政権打倒!のスローガンのもと、がんばろう!
身命を賭して絶対に戦争をさせない決意
昨夜の石川県憲法を守る会定期総会での徐勝講演は、平和憲法改悪阻止を掲げる私たちに、政府に戦争をさせないために、身命を賭した闘いを促すものだった。国内報道では伝えられない事実、そしてベクトルが正反対の朝鮮半島事態への見方。150人を超える参加者は、日本の歴史的清算のつけを自覚し、民族間の差別構造と私たちに深く内面化してしまっているアジア差別の克服をおいて、平和憲法の建前から実質へと脱却することはできないと鋭くも人間的な問題提起を受けた。
徐勝講演の要旨
・平昌オリンピックとは、韓国にとって、朝鮮半島で絶対に戦争をさせず、戦争危機を反転させて平和への道を切り開く最後のチャンスと位置づけられてきた。文在寅大統領は、対北朝鮮、対トランプ政権を相手に、綱渡りのような困難な外交をまさに命がけで推し進めた。独自制裁解除を容認させただけではなく、アメリカからは、米韓軍事演習の一時モラトリアムも引き出した。
・対米直接交渉の実現から米朝平和条約締結を目指す北朝鮮金委員長は、誰も予想しなかった妹金与正宣伝部第1副部長を代表団として送り込むという形で文大統領の融和外交に最大限の信頼を示し、応えた。これに南北国民は、韓国一部保守層を除いて大きな国民的共感を持って受け入れた。
・ところが、安倍首相は、これに「狼藉」というべき無礼千万な振る舞いで冷や水を浴びせ、「微笑み外交に騙されるな」「即時演習再開」を主張して、平和への命がけの努力に背を向けた。対朝鮮半島外交の質が真っ向から違っていることが露呈した。この発言は、内政干渉であると文大統領から叱責されている。
・日本のメディアはこれに追従し、日本国民世論もそれに誘導されている。この「脅威論」が、9条改憲を容認する世論誘導でもあることに深刻な懸念を表明する。
・それにしても、平和憲法下の日本の戦後は、実態において平和国家と言えるものだったのか?植民地支配と侵略に対する清算がなされないまま、はやくも朝鮮戦争で海軍は掃海作戦に参戦。以後ベトナム戦争で後方支援、アフガン、イラク戦争へとその敷居は下げられてきた。今や世界有数の軍事大国だ。これらの歴史的自覚と総括なしに、「平和国家の建前」を振りかざしても、そうした護憲運動はアジアの信頼を得ることはできない。
・そしてまた、韓国軍も、植民地支配のもとで旧日本軍によって育成された親日派の流れを断ち切らず、日本軍の精神性を引き継いでベトナム戦争、済州島事件など国の内外で民衆虐殺に手を染めてきた。私はその自覚を求め、韓国軍をも批判してきた。非抑圧者が真に独立するには、植民地主義の残滓からの脱却ができなければならないからだ。
・オリンピック終了後の問題は、この米韓共同軍事演習が再開され、再び軍事的緊張が高まるのかということだ。文大統領は、停止の継続は難しくても、規模の縮小を実現させ、米朝対話の道筋を進展させたい。これに挑戦するはずだ。
・日本は、この命がけの文外交にどう向き合うのか?そもそも北の核ミサイル開発は、日本をねらったものではない。対米交渉のための手段である。中国がアメリカとその同盟国の包囲の中で、核開発を成功させ、核保有国としてアメリカの承認を受け、大国の道を歩んできたこと、逆に、核を持たない反米国家はアメリカ(同盟国)の軍事力によって倒壊させられてきた歴史に学んでいる。
・日本が平和を求める立場ならば、アメリカの核の傘に頼るのではなく、米朝直接対話を支持し、戦争危機を解消する方向で協力するべきだ。しかし現実は、必死に平和への道を模索する文大統領に対し、平和を軽蔑し人の善意を冷笑しながら、戦争のカードを弄ぶ安倍の対称が、東アジア政治の構図を克明に浮かび上がらせている。
・日本の自衛隊は、韓国軍と同様に、米軍に指揮権を掌握されている。朝鮮軍と対峙するのは国連軍だ。従って、在日国連軍基地(実質的に米軍)からの演習参加は内政干渉には当たらないとされる。アメリカが戦争意思を発動すれば、確実に自衛隊は韓国、朝鮮半島に派兵されるだろう。「他国に出て行けるようにしないとアメリカに守ってもらえない」との理屈では、これに太刀打ちできない。今や、日本は平和国家ではなく、東アジアにおける平和を脅かす勢力として登場しているのだ。
・日本の護憲運動は、9条の神聖化・美化によって、法政治的リアリティを失っている。条文主義の護憲から脱却し、平和を目指して信頼をつくり出す具体的な行動を起こすべきだ。金沢には、尹奉吉義士記念事業を通じて国境と民族の壁を越え、日韓の民衆が交流・協力する先進的実践がある。共通の目標を持つ交流を進め、信頼を築き、平和の共同体へ両者がとけ込む経験を活用し、広げてゆくべきである。東アジアにおいては、9条の外見を振りかざし正当性を弁証することよりは、中身の具体的な実践を工夫することが肝要である。(以上)
徐勝さんは、最後に質疑の中でこう述べた。「韓国人には、心底日本人が嫌いだという人は多くはない。寧ろ日本人に好意を抱く若者は増えている。東アジアの歴史の文脈の中で日本を問い直し向き合うことができれば、友情を結ぶことができる。政治によってつくり出されてきたものを自覚し、主体的になることだ。」感銘深い。
〔決定された憲法を守る会2018年度方針〕
(1)会員の拡大を図るとともに、各地域での憲法を守る会の組織化にとりくみます。
(2)「5.3憲法集会」、「11.3憲法集会」を開催します。
(3)憲法改悪阻止!戦争法廃止!を呼びかける八団体及び県内ネットワークの拡大を目指す(仮称)「安倍改憲NO!市民アクション・いしかわ」が開催する県民集会等に積極的に参画するとともに、戦争をさせない1000人委員会・石川、「いまを考える市民ネットワーク」等の多様な市民活動との連携を強化します。
(4)安保法制、共謀罪法をはじめ違憲立法の廃止を求める県民世論を喚起します。
(5)新市庁舎前広場使用不許可違憲訴訟の勝利を目指し、弁護団、県内外の護憲団体、学者、市民と連帯してたたかいます。
(6)マイナンバー離脱請求訴訟に参加し、国家による個人情報の一元管理に反対します。
(7)安倍改憲の問題点を学習し、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」の目標達成に総力を挙げ、憲法改悪阻止のたたかいを強めます。
(8)第55回護憲大会に参加し、全国の護憲運動に連帯します。
(9)「護憲ティッシュ」やチラシ配布を行い、定期街宣を強化します。
(10)実行委員会方式で取り組む『標的の島 風かたか』県内縦断上映運動に積極的に参加し、米軍新基地建設、自衛隊配備拡大に反対する沖縄のたたかいに連帯します。
(11)各採択区で活動する市民団体、教職員組合等と連携し、つくる会系の教科書採択を排し、適正な教科書採択を求めます。
(12)日韓、日朝、日中友好を目指す市民団体の活動に連携し、積極的に共同します。
(13)性的マイノリティ(LGBT)への差別や虐待問題など新しい人権課題や貧困問題に対し、社会法律センター弁護団、議員団、関係市民団体と連携してとりくみます。
総会アピール
本年の年頭記者会見において、安倍首相は、「今年は、国民の皆様に憲法のあるべき姿をお示しする年」と改憲への意欲を語りました。権力者があるべきものとして示す規範が憲法であるなど、私たちはそのような倒錯は断じて容認しません。
安倍政権は、特定秘密保護法に始まり、集団的自衛権容認の閣議解釈改憲、その法制化たる平和安全法制、さらには刑法の原則を覆す治安立法である共謀罪法をも数の力で強行成立させました。これらの違憲立法によって、日米の軍事的一体化は強まり、日本国憲法は瀕死の状況に立ち至っています。そして、国会での圧倒的多数という今日の状況に乗じて、安倍政権は、いよいよ悲願である明文改憲を政治日程に上げてきました。
その焦点として予想される9条改憲と緊急事態条項の創設は、いずれも、三大原則である平和主義、基本的人権の尊重、主権在民の破壊であり、国民を統制し、戦争のできる国へと大きく舵を切る憲法改悪に外なりません。この安倍改憲は、早ければ開催中の通常国会の会期中に発議を実現させ、秋口ないしは、遅くとも2019年には国民投票に持ち込むことを狙っており、事態は重大かつ切迫しています。本日の記念講演において、徐勝立命館大学コリア研究センター研究顧問から、戦争法制と改憲のテコに利用されている「朝鮮半島危機」「北朝鮮脅威論」に、米日権力のアジア支配の思惑が働いていることに無自覚であってはいけないと警句が発せられました。私たち自身にある、戦後日本の「平和国家幻想」に対する鋭い問いも投げかけられました。
アジア発の再度の戦争を回避するには、朝鮮を威嚇する米韓軍事演習の再開に反対し、朝鮮戦争の終結と米朝平和条約の締結、南北の平和的統一に連帯する日本へと転換させなければなりません。それが私たちに課せられた責任であり、日朝国交正常化を支持する世論こそ、安倍改憲路線に対する痛撃となることを認識したところです。
平和、人権、共生を尊ぶネットワークを県内はもとより、国の内外に広げ、安倍改憲と戦争をする国づくりを包囲しましょう。そして、憲法理念にもとづく政治・外交をこそ求める大きなうねりをつくり出そうではありませんか。私たち石川県憲法を守る会は、本日の総会の名において、その中心となって奮闘する決意を表明します。
以上、総会アピールとします。
2018年2月27日
石川県憲法を守る会
戦争になれば、戦場はアメリカではなく、韓国であり日本なのです。
安倍政権は「国民の命を危険に晒している」と言わなければなりません。
※米国に付き従う安倍政権の「戦争参加」反対!米国のNPR反対!の抗議声明を発出!(「憲法改悪阻止!戦争法廃止!」を呼びかける八団体)
トランプ氏はオーストラリアのターンブル首相との会談後の共同記者会見で「もし(北朝鮮と)取引できるなら素晴らしいことだ。しかし、できなければ何かがおきないといけない。見ていれば分かる」と表明した。「これまでで最大」(トランプ氏)と称する追加制裁を科し、「最大限の圧力」を続ける姿勢を鮮明にした。
米財務省によると、制裁対象に指定した企業や船舶はいずれも北朝鮮による国連安全保障理事会の制裁逃れに関わっているという。「北朝鮮が現時点で使用している全ての船舶」(ムニューシン財務長官)が含まれる。
北朝鮮船籍以外の9隻は北朝鮮から石炭を輸出したり、海上で船を横付けして積み荷を移し替える「瀬取り」で石油精製品の供給に関わったりした。こうした行為は制裁決議で禁じられている。
財務省はこうした北朝鮮の密輸行為の取り締まりを厳しくするため、北朝鮮による手口も写真で公表した。北朝鮮は船舶の名前や固有の番号などを偽って表示し、制裁を逃れようとしているという。各国に注意喚起し、対応を促す。
対象となった企業などは北朝鮮と中国、シンガポール、香港、台湾、パナマ、マーシャル諸島、タンザニア、コモロに拠点や関係地などを持つ。今後は米国内の資産が凍結され、米国人と取引できなくなる。
米国の対北朝鮮制裁は1月下旬、北朝鮮の海運会社や北朝鮮籍船舶などを指定して以来となる。ペンス副大統領は2月上旬に来日した際、北朝鮮への追加制裁を予告していた。平昌冬季五輪を機に南北融和ムードが高まるなかで、北朝鮮をけん制するだけでなく韓国政府にクギを刺す狙いがある。
トランプ大統領は23日、ワシントン近郊での講演で「過去最大の制裁だ」と誇った。ムニューシン財務長官は、56の対象数や制裁が与える影響は過去最大だと説明した。
米独自制裁のポイントは「北朝鮮が現時点で使っているすべての船舶」(ムニューシン氏)を対象に加えた点だ。対象の拠点や関係地は北朝鮮、中国、シンガポール、香港、台湾、パナマ、マーシャル諸島、タンザニア、コモロと広範囲。制裁対象は米国内の資産を凍結し、米ドル建ての国際取引をできなくする。船は米国との取引停止や入港禁止の措置をとる。
米財務省によると、28隻のうち北朝鮮船籍は19隻。多くは石油タンカーで、海上でロシア船から千トンを超える石油を受け取った船も含む。それ以外の9隻は北朝鮮から石炭を輸出したり、海上で船を横付けして積み替える「瀬取り」で石油を北朝鮮の船に供給したりした。米財務省は石炭が核・ミサイル開発の資金源とみる。制裁対象となった船は数億円単位の石炭を一度に運べるという。
米国はこれらの船が船名や固有の番号などを偽装し、制裁を逃れようとしていると主張。昨年12月に撮影された北朝鮮船は大連母港の「KUS」と存在しない船名、中国の別船の識別番号を記した。米国は北朝鮮の手口を公表し、関係国と取り締まり強化策を協議している。ロイター通信は23日、米政府が沿岸警備隊をアジア太平洋に派遣し、密輸を阻止する検討に入ったと報じた。
国連北朝鮮制裁委員会で委員を務めた古川勝久氏は「関係国がこれらの船舶をしっかり監視すれば海上での瀬取りは難しくなる。実効性のある措置だが、数年早くてもよかった」と指摘した。
米国連代表部は23日、安保理の北朝鮮制裁委員会に石炭などの密輸に関わる船舶等の追加制裁リストを提出した。詳細は明らかにしていないが、各理事国の異論がなければ週明けにも安保理の制裁対象に加える。
中ロの協力も欠かせない。ムニューシン氏は23日の記者会見で「ロシアと中国は明らかに北朝鮮と貿易してきた2カ国だ」と指摘した。国連によると、北朝鮮産の石炭をロシア産や中国産と偽装して、各国に輸出する手口が横行している。「北朝鮮と第三国との取引を立証するには確たる証拠が必要」(古川氏)として、監視だけにとどまらず公海上で瀬取りする船舶を検査する必要があるとの見方も多い。
中国外務省は24日夜に「米国の独自制裁に断固反対する」との談話を発表し、米国に抗議したと明らかにした。中国企業に国連決議違反があれば法にのっとり厳しく処分するとも強調した。
米国の制裁公表は韓国・平昌冬季五輪の閉会式を間近に控えた時期。トランプ政権は北朝鮮との対話の窓口を閉ざさない構えをみせつつ、高まる南北融和ムードのなかで北朝鮮に接近する韓国にもクギを刺した。トランプ氏は23日の記者会見で「制裁の効果がなければ第2段階に移らなければならない」とし、軍事行動も辞さない強い姿勢を示した。
トランプ政権の「NPR」と安倍政権の「評価」に抗議する!
2月2日、トランプ政権は、2010年のオバマ政権以来となる「核戦略の見直し」(NPR)を発表しました。
ピンポイントで核兵器の使用を可能とする小型核兵器の開発、潜水艦への新弾道ミサイル(SLBM)搭載、水上艦搭載の「新」核巡航ミサイル開発などをめざすとしており、さらには、核兵器の使用条件を大幅に緩和し、通常型兵器による攻撃やサイバー攻撃も対象から外していません。
包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准と「新たな核兵器開発は行わない」ことを方針としていた前政権の「核戦略」を全否定し、「全ての戦線で使える核」を押し出したこの「見直し」は、新たな「核軍拡」の開始を宣言するものであり、核兵器廃絶を求める世界的な流れに逆行し、核戦争の危機を一層増大させるものとして看過することはできません。
ところが安倍政権は、トランプ政権の「NPR」を「核抑止力を強化するものとして高く評価する」と、世界に先駆け支持しました。国連において世界122カ国が賛成して成立した「核兵器禁止条約」を、「全く非現実的な期待」と否定し、さらに、核兵器削減と核物質の最小化を求めてきた歴代政権の核政策さえ否定するトランプ政権。この核戦略を丸ごと評価しているのが安倍政権にほかなりません。
これに対し中国は、「断固反対!冷戦思考、捨てるべき」と、ロシアは、「対決的な内容に失望した」と、イランは「露骨な脅し」と、北朝鮮は「朝鮮半島の平和と安全が脅かされている」と批判しています。しかしいずれも「自衛のため必要な措置は取らざるを得ない」と「核軍拡」を正当化する姿勢を見せています。この論理は、冷戦時代の「核軍拡競争」と同じであり、許すことができません。
一方、今回のNPRでは、日本への核持ち込みが公然・隠然となされる危険性があります。既に、米原潜や米空母の入港・領海通過により形骸化されている「非核三原則」ですが、2017年8月下旬には、秘密裡に、かつ複数回に渡って、グアムを飛び立った米空軍B52「核」戦略爆撃機が日本上空(東北地方)を通過して、小松空自のF15戦闘機二機の護衛のもと、日本海西端で軍事訓練を行なっていたことが明らかになりました。日本政府は、「爆弾類を搭載していない」と米側に確認したとしていますが、米国の核政策は「有無をコメントしない」のです。まさにこの訓練は、日米一体となった北朝鮮への「核先制攻撃」訓練にほかなりません。
世界で唯一、核攻撃を受けた国であり、核兵器廃絶、ノーモアヒバクシャの思いに取り組んできた私たちは、安倍政権のこのような姿勢を絶対に許すことができません。「新たな核軍拡」と「核戦争の危機」を増大させるトランプ政権の「NPR」に強く抗議するとともに、「核」抑止論に立つすべての核保有国に対し、各国の労働者、民衆と連帯して核廃絶の声をあげていきます。
私たちは、核の応酬によって破滅に至る道を黙って見過ごすことはできません。改憲阻止、「核」戦争反対、安倍政権打倒に向け、さらに取り組みを強化していきます。
2018年2月23日
「憲法改悪阻止!戦争法廃止!」を呼びかける八団体


自然エネ価格は世界規模で急速に低下しており、石炭や天然ガスよりも安くなっている。(日刊ゲンダイ)
福島第1原発事故を受け「脱原発」を宣言した異色の金融マンは、絶対に「原発ゼロ」をあきらめない。
先月には小泉純一郎元首相らと「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」を発表。全ての原発の即時廃止と自然エネへの全面転換を目指す内容に、「原子力ムラ」に毒されたメディアがかみついたが、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長の吉原毅氏は「批判はすべて事実誤認」とあきれ顔だ。多くの国民が知らされていない世界のエネルギーの新常識とは――。
■原子力ムラが殺す日本の技術
――基本法案について、産経新聞が1月14日付の社説で〈亡国基本法案〉〈夢想の虚論〉〈これでは国が立ちゆかぬ〉と痛烈に論評していました。これに反論したそうですね。
素晴らしい批判をいただき、感謝申し上げる次第です。おかげで原発推進派の典型的な考え方がよく分かりました。産経新聞でさえ、世界のエネルギー情勢を誤認している。真実を教えて差し上げ、認識を改めていただこうと反論書を送りましたが、いまだ回答はいただけていません。――産経の社説は〈太陽光や風力発電の電気代が年々、家計に重くのしかかっている〉と高コストを指摘していました。
海外で言ったら、笑われますよ。世界の常識を全くご存じない。自然エネ価格は世界規模で急速に低下し、比較的低コストの石炭や天然ガスよりも安くなっています。太陽光の最安値は1キロワット当たり1・77セント。円換算で2円を切る。風力も肉薄しています。
――ところが、政府は「原発のコストは安い」と喧伝し、ベースロード電源の20~22%に組み込もうとしています。
コスト計算はわれわれ金融機関が専門です。経済人なら、誰もが原発は採算割れだと知っています。さすがに政府もウソをつけないのか、資源エネルギー庁の発電コストの検証資料には、原発だけ「1キロワット当たり10・1円~」と余計な「~」が付いています。「~」とは無限大の可能性もあるということ。苦肉の策の真意を読み取ってあげなければいけません。――発電コスト低下の裏で何が起きているのですか。
目覚ましい技術革新です。太陽光や風力の発電設備はシンプルで、生産するほど習熟曲線効果で技術は進歩する。大量生産によって製造コストは下がり、設備投資の額も安くなる。特に中国は愚直なまでに品質を年々向上させ、世界中で飛ぶように売れています。ソーラーパネルと風力装置はともに中国企業が世界シェア首位。今や世界一の自然エネ大国です。
――日本のメーカーはどうなのですか。
技術面で後れを取っています。私も各地の自然エネ推進プロジェクトに関わっていますが、太陽光も風力もバイオマスも、まず日本製が採用されない。現場に聞くと、実績がないし、故障が多いと言うのです。「世界に誇る日本の技術」も経験を積まなければ、国際競争に勝てない。原子力ムラの妨害によって、自然エネ開発が遅々として進まないままだと、日本の技術はますます世界から取り残されます。――先日も電力各社が「満杯」としてきた送電線の容量が、実際は平均8割も空いていたとの京大の研究グループの調査結果が報じられました。
原発再稼働のために確保しているのです。風力発電の供給を検討していた福島の「飯舘電力」は、送電線に空きがないとして、東北電力から20億円もの送電増強費を要求され、事業断念に追い込まれた。こんなバカげた妨害を政府が容認するから、自然エネは拡大しない。政府が原発即時ゼロを決断し、送電線が空けば瞬く間に普及します。
日本の全原発の廃炉費用は多く見積もっても10兆円でしょう。バブル崩壊後に国内金融機関は110兆円もの不良債権を処理し、旧国鉄の分割・民営化で国は37兆円の債務を処理しています。それらと比べれば、どうってことない金額です。 ――産経は社説で〈日本が資源に乏しい島国であることを完全に無視している〉と書きました。
米エネルギー学者のエイモリー・ロビンス博士は「太陽光、風力、地熱に恵まれた日本は、ドイツの9倍の豊かな資源がある」と語っています。例えば日本の農地460万ヘクタールを使い、農作業しながら空中で発電を行う「ソーラーシェアリング」の技術を用いれば、日本の電力需要の10倍に当たる1840ギガワットの発電が可能です。
農家にもお金が回り、耕作放棄地もなくなる。地方に新たな産業が興れば、さまざまな関連ビジネスや雇用が生まれる。若者も希望を持って帰ってくる。こうして自然エネに転換したドイツやデンマークは、地域経済の活性化に成功しました。自然エネは、安倍政権が掲げる「地方創生」の切り札なのです。
――ワクワクします。
産経が大好きな国防面も盤石です。原油に頼らなくなれば、ホルムズ海峡の封鎖は心配無用。逆に危険な原発が54基もあれば、「さあ、ミサイルを撃ってくれ」と国を差し出すようなもの。産経的には北朝鮮の脅威が高まる中、それでいいのでしょうか。
――皮肉ですね。
何より海外に支払う年間25兆円もの化石燃料費が丸々国内に返ってくる。それだけの富が国民に幅広く行き渡るのに、原発温存による「政策障害」が、日本の経済発展を阻害しています。
――中国の方がよっぽど進んでいますね。
昨年10月の共産党大会で、習近平国家主席は「エネルギー革命を起こす」と宣言。2050年までに自然エネを全電力の8割に拡大させる国家目標を掲げました。中国が自然エネに力を入れるのは単純に儲かるから。利にさとい国ですから、儲からないことはやりません。太陽光も風力も燃料費ゼロ。設備の寿命も40年はもつ。設備投資の減価償却を終えれば、近い将来、コストゼロの電力で経済を賄えるのです。――なるほど、儲かるに決まっています。
“自然エネは儲かる”が、世界の常識。新たな産業革命ともいわれています。低コストで効率良く、安全性が高い。今や電力の主役です。太陽光の総発電量は毎年純増し、380ギガワットを超えた。風力も500ギガワットを超え、両者で1000ギガワット目前。原発1000基分に匹敵します。
加速度的に市場は拡大しているのに、日本だけが立ち遅れている。自然エネに舵を切らなければ、それこそ「亡国」につながりかねません。
――自然エネには世界の金融機関が、かなり投資しているそうですね。
ゴールドマン・サックスが27兆円、シティ・グループは16兆円など景気のいい話が飛び交っています。また、事業運営の自然エネ100%調達を目指す「RE100」には、アップルやNIKE、BMWなど日本でも有名な世界企業122社が加盟していますが、日本企業はリコー、積水ハウス、アスクルの3社のみ。
もはや環境意識の高い企業でなければ、国際金融界から相手にされません。追い込まれた日本の財界や大企業は悲鳴を上げ始めています。原子力ムラのせいで、国際金融界から日本企業が排除されかかっているとは、由々しき問題です。
■戦艦大和の過ちを繰り返すのか
――自然エネはいいことずくめなのに、政府はなぜ、かたくなにデメリットだらけの原発に固執するのでしょうか。
簡単に言えば、原子力ムラのエゴイズムです。従来の方針を続ければ、とりあえず目先の利益や自分たちの利権は守られる。「今だけ、金だけ、自分だけ」の発想です。
そして政官財ともリーダー不在で、誰もが政策転換の責任を負うのを恐れている。戦前の日本軍も、「航空主兵論」が世界の趨勢だったのに、時代遅れの「大艦巨砲主義」に固執し、戦艦大和に莫大な資金と労力を費やし、無用の長物と化した。その結果、この国は一度、滅びたのです。現政権は同じ轍を踏んでいるように見えます。
――目先の利益といえば、アベノミクスの異次元緩和策にも相通じるものを感じます。
株価上昇が目的なら、問題です。株式投資は一種のバクチ。資産を持つ人が、その資産によって、また儲かる仕組みです。カネがカネを生むような風潮を政府が助長すれば、人々の勤労意欲や社会貢献の気持ちを逆なでします。
拝金主義の蔓延でモラルが崩壊し、国家の衰退を招きかねません。原発の背後でうごめいているのは「原子力ムラ」の住人だけではない。拝金主義の蔓延で増殖した利己主義、自己中心的となった日本の世相が深く根を張っています。
(聞き手=本紙・今泉恵孝)
▽よしわら・つよし 1955年東京生まれ。77年慶大経済学部卒業後、城南信用金庫入職。2010年11月理事長就任。15年6月に退任し、相談役に。17年6月から顧問。東日本大震災以降、被災地支援を精力的に行うと同時に、原発に頼らない安心できる社会を目指して「脱原発」を宣言。17年4月に全国組織「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」を創設、会長に就いた。
018.2.19 約20名の仲間が武蔵が辻交差点(エムザ前)に集まり、市民、観光客に訴えました。
特に、核保有国を除けば「世界一」の軍隊なってしまった自衛隊を「憲法に明記」することの意味、9条の空文化と戦争できる国に突き進む怖さを訴えました。