福島第1原発、井戸の水位低下、報告遅れる 毎日・福島

毎日新聞

  東電によると、4号機周辺の1カ所で2日午後6時半ごろに水位低下の警報が鳴り、二つの水位計がいずれも2・2メートル急低下。東電が定める汚染水漏えい防止のための基準を最大で約1メートル下回った。しかし周囲の他の井戸の水位に変化がなかったため、当直長は水位計の故障と判断。東電は公表や規制委への報告を見送った。3日に故障ではないことが分かった。近くで行われている掘削工事の影響が出た可能性があるという。【尾崎修二】
※警報無視、掘削工事の影響かなど、志賀原発「雨水流入・危機一髪」事故を想起させるもの。いずれの電力会社も、危機対応能力という意味では、鈍感・無関心・危機感なしは共通している。やはり反核・脱原発しかない。
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3.11「以前」の福島第一原子力発電所のトラブル

福島第一原子力発電所のトラブル

福島第一原子力発電所のトラブル(ふくしまだいいちげんしりょくはつでんしょのトラブル)では、東京電力福島第一原子力発電所で発生したトラブルの内、2011年3月の爆発事故前に起こったトラブルについて説明する。

目次

舘野淳は1997年までの各機のトラブル件数を下記のようにまとめている。

  • 1号機:68件[1]
  • 2号機:42件[2]
  • 3号機:24件[3]
  • 4号機:10件[4]
  • 5号機:18件[5]
  • 6号機:14件[6]

初期に建設されたプラントにて不具合が多い傾向が見られ、舘野の著書でもそういった傾向には触れられているが、1980年に『投資経済』が取材した際の回答によれば、4号機以降では先行機の経験をフィードバックして最初から改善策を盛り込んだため、配管において1970年代後半に1〜3号機の稼働率を低迷させた応力腐食割れ問題は起こっていなかったという[7]

トラブル一覧[編集]

下記は報道、公表されたトラブルの一部であり、小規模な事故は建設当初から発生している[注 1]

1973年6月25日 放射性廃液漏洩事故
発生時刻は16時32分で、原因は作業員のミスであった。この際東京電力は汚染土を除去し、残りの廃液を含んだ水を処理したが、従事した作業員の被曝量は安全基準を超えるものではなかったとされる。しかし、大熊町への連絡は何も無く、6月26日16時に共同通信記者からコメントを求められて初めて知った。東京電力は26日14時10分に報告していたが、その時点で事故から22時間経過していたことを大熊町は強く批判し、「地元をないがしろにし、場合によってはその信用を失ってもやむをえない」と述懐している[8]
1976年4月2日 2号機事故
構内で火災が発生したが外部には公表されなかった。しかし田原総一朗に宛てた内部告発により事故の発生が明らかになり、告発の一か月後東京電力は事故の発生を認めた。東京電力は「溶接火花が掃除用布に燃え移った」と説明したが、実際にはパワープラントのケーブルが発火し、偽装のため東京電力社員がダクトの傍でボロ布を燃やしたという噂が下請社員間で流れた[9]。同型のブラウンズフェリー(en)でケーブル火災による全交流電源喪失事故を起こした直後だったこともあり、東京電力はこの火災後、建屋内全域でケーブル類に耐火塗装工事を実施した。森江信は公式発表と実際の乖離例としてこの件を批判している[10]
1977年 墜落災害による死亡事故
森江信によれば、1977年にはタンク室で墜落災害による死亡事故が発生しているという。しかもこの時、救出された被災者は病院への搬送前にホールボディカウンターの検査を通すことになり、作業員への取材によれば搬送は数時間後のことだったが、東京電力は直後に搬送したと発表したとしている[11]
1978年11月2日 3号機事故
日本で最初の臨界事故とされるが、公表されたのは事故発生から29年後の2007年3月22日になってからであった。2007年頃、東京電力は当時相次いでいた不祥事の洗い出しをするため、過去の記録の再調査を行っていた。3月21日夜、東芝から東京電力に3号機炉心の中性子の計測記録に問題があった旨連絡が入った。報告によると、1978年11月、同記録の計測限界を示す状態が約7時間半続いていたことが記されており、当時の3号機当直員(東京電力社員)は「朝出勤したら制御棒が抜けていたので入れなおすように指示した。中性子の数値が上がっていたように思う」と証言した。原因は制御棒水圧を調節する戻りの操作ミスで、1978年11月の事件の3ヵ月後に5号機、7ヶ月後には2号機で同様の制御棒脱落が起きていた。11月の事故が起きた時点で情報を水平展開していれば後の事故は防げた可能性を日本経済新聞は指摘している[12]
1978年 硫化水素中毒事故(号機不明)
森江信によれば、放射能以外にも作業者に対する危険はあり、1978年には2次系配管で硫化水素による中毒事故が起き、その理由として硫化水素ガスの発生が容易に予期出来るにも関わらず現場に満足な検知器も無かったためとしている[13]
1980年1月 1号機定期検査
証言者は平井憲夫、平井と一緒に作業に入った地元農家のS(匿名)という者で、原子炉建屋内での配管溶接作業前に溶接不良を防止するための清掃作業があり、平井の監督の下10数名で中に入った。汚染度はB区域[注 2]であったが、Sともう一名が高線量被曝し、作業後何度もホールボディカウンタによる測定を実施しても当時の作業者の平均が1000カウントのところ、ほぼ全員が5000カウント以上、Sについては特に高く52万4866カウントであった。その日以来Sは炉内での作業から汚染度の低いエリアでの作業に配置転換されたが、人並みのカウントに戻るまでに3年4ヶ月を要した[14]。更に、Sはその作業の日のホールボディの値を1986年に入って平井と恩田が聞き取りしに来るまで知らず、自身で初めて値を知ったのは32000カウントまで下がった時からだった。また、作業の日以降、だるさや頭痛、歯茎からの出血に悩まされたという[15]。その後チェルノブイリ原子力発電所事故が発生して原子力発電への関心が高まったため、Sは高木仁三郎の紹介で大阪の病院で診察を受け、被曝症状の兆候が見られる旨診断されたが、この顛末を『週刊現代』1986年5月24日号で報じた上で東京電力に照会したところ、許容線量内の被曝量との答えだったという[16]
1981年5月12日 2号機スクラム
1981年5月12日、福島第一原子力発電所2号機にて復水器から原子炉に冷却水を戻す「給水ライン」の電源装置に異常が発生、高圧復水ポンプ、給水ポンプ計4台が連鎖的に停止し原子炉に水が戻らなくなるトラブルが発生し、最終的にスクラムがかけられた。この際、圧力容器内に溜まっている水が抜けないように主蒸気隔離弁が閉鎖されたが、この時に、崩壊熱を受けて増大する上記の圧力を一定以下に保つためのもう一種の弁、主蒸気逃がし安全弁が開閉操作を繰り返すことなく、20分近く開いたままとなり、発生した蒸気が捨てられ続けた。その間、運転員は一度停止したポンプを再起動し、給水を回復させた[17]。山崎久隆は、運転員の操作について、一度異常で停止したことで信頼に疑問のあるポンプを再起動させ、主蒸気逃がし安全弁を開いて通常運転時の70気圧から25気圧まで減圧したことで、水が減圧沸騰により冷却水が急速に蒸気となる可能性も考慮するべきだったと主張、水位が燃料頂部より高い位置を示しているというだけで、すぐ水を補充しなかった判断を批判している[18]
また、このトラブルは当時ECCSが作動していた事実が公表されず[2]、1992年9月29日に同2号機にてスクラムのトラブルが発生した際、資源エネルギー庁がマスコミの要求に応じて過去のECCS作動事故の一覧を公開した際明らかとなった。1992年9月のトラブルでは生チャートと事故の推移資料が提供されていたため、市民団体は追加の情報公開を求めたが「保存年限を経過してしまっているので、何も残っていない」と回答し、1981年当時東京電力が国会議員宛に提出した資料だけが公開情報として残されたという[19]。山崎久隆はトラブル隠しが行われた背景として、事故の前月の4月18日、日本原子力発電敦賀発電所にて放射性廃液の漏洩事故があったため、福島県議会も事故当日である5月12日に福島第一原子力発電所へ立入調査を行っていた事実を提示している。事故発生は深夜の0時17分であったので報告は時系列上に可能だったが、実際には東京電力は調査団に「水位低下による原子炉停止があった」としか知らせず、資源エネルギー庁にのみECCS作動の事実を分析結果の添付無しで報告したにすぎなかった。そのため、調査団は敦賀事故で問題になっていた廃液処分設備などを中心に視察し、7月1日の議会答弁で問題が無い旨で報告しめくくっているという[20]
1982年11月 4号機定期検査
恩田勝亘が平井憲夫に取材したところでは、1982年〜1983年頃、4号機の定期検査中に未熟な社員が間違ったバルブ操作をして汚染水を空調ダクトに流出させたことがあり、高濃度に汚染されたダクトを監督レベルの作業者を集めて秘密裏に処理したこともあるという。東京電力は1982年11月に指摘と類似の事故があったことは認めているが、過渡の被曝については認めていない[21]
1990年9月9日 3号機事故
主蒸気隔離弁を止めるピンが壊れた結果、原子炉圧力が上昇して「中性子束高」の信号により自動停止した。INESレベル2。
1998年2月22日 4号機
定期検査中、137本の制御棒のうちの34本が50分間、全体の25分の1(1ノッチは約15cm)抜けた。
2000年7月 1〜6号機
過去の自主点検検査記録などのデータ改ざんが行われていたことが原子力安全・保安院への内部告発により発覚し、2002年には東京電力もデータ改ざんがなされていた事実を認め、社長南直哉等当時の首脳陣が引責辞任した(東京電力原発トラブル隠し事件)。
2004年8月 全プラント再調査
8月13日、本発電所、福島第二原子力発電所の建設時に使われたコンクリート用の砂利を納入した骨材製造会社の元従業員による告白で、アルカリ骨材反応性試験の成績書を捏造し、品質保証をすり抜けていた事実が報道された(報道時には主として浜岡原子力発電所4号機の建設での同様の問題が報じられた[22])。原子力安全・保安院は東京電力に対して事実関係の調査とコンクリートの健全性にかかわる調査を指示、同年10月22日に報告書が提出された。その後、11月11日、12日に渡り、保安院によって全プラントの目視調査、圧縮強度測定が実施された[23]。アルカリシリカ反応性試験に係る規準が整備されたのは1986年で、それ以降に竣工した建物は雑固体廃棄物減容処理建屋で、骨材を納入した5社の内東洋機工が捏造を行っていた。事情聴取の他、第3者機関が保有する成績書と納入業者が保有する成績書を照合し、健全性が確認されたとしている[24]。規準整備以前に建設された建物については以前より自主的にコア採取、促進膨張試験等を定期的に実施しており、8月に臨時試験、9月に目視検査を行った結果、設計基準強度を上回っていることを確認した、としている[25]。保安院は11月に自ら実施した調査を踏まえ、東京電力の報告を妥当と評価した[26]。再発防止策としては、試験成績書原本を第3者機関から直接受領し、サンプルすり替え対策として発送時に第3者機関の職員による立会い確認をすることとした[27]
2010年6月17日 2号機
水位低下事故。3号機プルサーマルのためMOX燃料を導入しようとした矢先、2号機で水位低下する事故が発生[28]
2011年3月11日 1・2・3・4号機
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とその地震による津波で、外部からの電源と発電所内の非常用ディーゼル発電機による電源の双方を失う「全交流電源喪失」状態に陥り原子炉の冷却機能が失われたため、炉心溶融等により大量の放射性物質が放出された。原子力安全・保安院による暫定評価は最悪のレベル7。事故の詳細と経緯については福島第一原子力発電所事故福島第一原子力発電所事故の経緯の記事をそれぞれ参照。
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筑摩書房より「これを知らずに働けますか?」~学生と考える、労働問題 ソボクな疑問30~

20170714151605本の紹介「これを知らずに働けますか?」 学生と考える、労働問題ソボクな疑問30

20170714151854本の中身 県平和セHPの画像菅原文太さんをこの中で紹介

 

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憲法第9条全文

<憲法第9条>

一項:「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」

二項:「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」。

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つくられる脅威・過剰な反応 危険を呼ぶ安全保障政策

2017年7月 1日

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、何度もミサイルの発射実験を繰り返し、国威の誇示を図っている。これは間違いなく米国政府に対する「意思表示」だ。これまで、北朝鮮政府は国連など公の場において、1953年7月27日に締結された朝鮮戦争における停戦協定を平和協定に変える議論を呼びかけている。朝鮮戦争は、私が生まれる前の出来事、多くの日本人には記憶の外にある。教科書で学ぶか、松本清張の小説「黒地の絵」や米国のドラマ「マッシュ」などでわずかに記憶しているにすぎない。しかし、北朝鮮にすれば未だ戦争は終了していない。

ブッシュ(子)米大統領は、イラク・イラン・北朝鮮を「悪の枢軸」と非難し、2003年には大量破壊兵器の保有を理由にして対イラク戦争を開始し、フセイン政権を倒した。その米国の圧倒的軍事力は、今、北朝鮮・金正恩政権へと向けられている。追い込まれれば追い込まれるほどに、核兵器とミサイルに固執する北朝鮮政府を非難することはたやすいが、そもそも侵略戦争と植民地支配で南北分断のきっかけをつくった日本や、これまで60年以上も対米戦争状態に放置してきた国際社会には、何ら責任はないのだろうか。

4月29日、北朝鮮のミサイル発射のニュースを受けて、東京メトロは全路線で最寄り駅に緊急停車させた。発射の40分後である。秩父市では、北朝鮮のミサイル発射に際して「地下街への避難」をすすめるチラシを市民に配布した。軽井沢町では、職員30人分の防護服などの購入を検討している。このような過剰な反応は、ひとえに安倍政権の姿勢にある。北朝鮮のミサイル発射を「放置すれば安全保障上の脅威が伝染病のように広がる危険性を帯びている」などとして、その「脅威」のみ誇大に宣伝している。その安倍政権のあり方に迎合し、自治体や企業が過剰な反応を示す。右傾化する日本社会の危険性がそこにある。

 国連は、中国やロシアまで含んで6月3日に新たな追加制裁措置を決定した。国際社会は一致して北朝鮮の核やミサイル開発を許さない姿勢を示したと言うことだろうが、しかし、そのことで北朝鮮の「意思表示」に答えることができるのだろうか。安倍晋三首相は、米韓日の軍事同盟の強化や敵基地攻撃、高高度ミサイル防衛網の設置など、軍事的対抗政策しか示し得ないでいる。北朝鮮だけを非難し、軍事的圧力を強め、孤立させることが日本の安全保障政策であるならば、この政治の貧困は、将来に禍根を残すに違いない。

(藤本泰成 平和フォーラム共同代表)

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北朝鮮ミサイル「避難訓練」 校舎で「伏せ」 不安あおるだけ

20170718123440高岡市で北陸初 北朝鮮ミサイル避難訓練 校舎で「伏せ」 市民不在の訓練

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7.19「安倍9条改悪反対!共謀罪法廃止!ピーステント」チラシ

17.7.19安倍9条改憲反対!共謀罪廃止!戦争する国阻止!安倍内閣打倒!チラシ3

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5大核保有国・とりわけアメリカの「先制攻撃」(リビア他)が北朝鮮「核・ミサイル」開発を誘発

「ウクライナ」危機に際し、核の「先制使用」をロシア・プーチン政権は発した。アメリカ・トランプ政権は「北朝鮮」危機に「レッドラインを越えたら核攻撃も選択肢」と恫喝した。北朝鮮は「核戦争には我々の核戦争を」と対置した。核保有5大国はいずれも北朝鮮の「核・ミサイル」開発に危機感をつのらせているが同罪だ。そもそも北朝鮮が「核・ミサイル」開発にすべての予算を集中させるのは、リビア・カダフィ、イラク・フセインの末路に金正恩体制の最後を重ねているからにほかならず、そのように追い込んだのはアメリカや核保有国であると言わなければならない。安倍政権は「核恫喝」するアメリカトランプ政権を支持している。

これらのことから、核戦争の危機を表す「終末時計」は3分前から2分30秒に早やまった。世界の反核・原水禁運動は正念場です。反戦・平和、脱原発運動と結合させ、あらたな「核軍事力競争」「核の近代化=使える核兵器開発競争」を止めなければなりません。

2017年、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞をもらい国連では「核兵器禁止条約」が成立した。しかし、裏面ではロシアが「六つの新型核兵器」を披露し、中国が東風26(空母・グアムキラー)を実戦配備している。アメリカはINF中距離核全廃条約離脱を宣言し、宇宙軍の創設とあらたな核開発に乗り出した。日本もこれにリンクし、新型兵器開発に舵を切った。「終末時計」は2分に縮まっている。

(どこかの政党は、米・朝の非核化交渉が始まったことから、これら一連の危機的状況を意図的に無視し、「平和の流れ」と分析しているが‥。おめでたい。)

 

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朝鮮学校の無償化除外は適法・広島地裁判決への抗議声明

2017年7月20日

朝鮮学校への高校授業料無償化除外は適法との広島地裁判決への抗議声明

フォーラム平和・人権・環境

(平和フォーラム)

代表 藤本泰成

    昨日、広島朝鮮学園とその生徒らが、2013年2月20日に文部科学省が省令改正をもって授業料無償化(現高等学校等就学支援金制度)の対象から朝鮮学校生徒を除外したことに対して、無償化の指定と国家賠償を求めた訴訟で、広島地裁(小西洋裁判長)は、原告の訴えをすべて却下する判決を下した。歴史的過程の中で日本での生活を余儀なくされた在日韓国・朝鮮人の子どもたちに、当然の権利として与えられている民族教育の権利を侵害する不当判決は、彼・彼女らと共に日本社会における広範な人権確立のためにとりくんできた平和フォーラムとして、到底受け入れられない。断固抗議する。

判決は、日本と朝鮮民主主義人民共和国との間には国交がなく「高等学校の課程に類する課程」という支給要件を証明できないとして、支給しないことは不合理な差別には該当しないとしている。しかし、長期にわたって国交なき状況を放置してきたことは、日本政府の政治的不作為に他ならず、日本に生きる在日韓国・朝鮮人の子どもたちの責任ではない。そのことによって引き起こされる著しい差別を、容認する理由にはならない。また、支援金が流用される恐れがあるとした国側の主張は、それ自体予断と偏見によるものでしかない。「根拠となる事実が証拠上認められる」との判決は、国の主張を無批判に受け入れるもので、司法の独立した判断とは到底言いがたい。また判決は「除外によって教育を受ける権利は何ら制限されない」としてるが、現下の経済的状況を考えるならば、授業料の無償化から除外されても何ら制限されないなどということはありえない。無償でなくても制限されないならば、無償化そのものの必要性も問われるではないか。

2013年5月に出された、国連社会権規約委員会における日本の第3回定期報告に関する最終見解は、「委員会は、締約国の公立高校授業料無償制・高等学校等就学支援金制度から朝鮮学校が排除されており、そのことが差別を構成していることに懸念を表明する」(外務省仮訳)とし、無償化制度から朝鮮高校のみを除外していることを差別と断罪している。国連人種差別撤廃委員会は、2014年8月の総括所見において、同様の主張を行っている。国連の「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」(社会権規約)は、「この規約の締約国は、教育についてのすべての者の権利を認める」(外務省訳)とし、教育の役割とその権利、締約国の義務を記載している。日本が、この規約を批准し締結していることを、広島地裁は真剣に考えるべきだ。朝鮮高校に通う生徒ひとり一人に、この判決をどのように説明するのか。ひとり一人の権利に、どう応えるのか。広島地裁は、そのことを真剣に考えているのか。とてもそうは思えない。単に日本政府の方針に追従したのだとしたら、これは司法によるマイノリティーに対する重大なヘイトクライムと言える。広島地裁に対して猛省を促し、高裁は追従することなく公正な判断を下すことを心から要請する。

少子高齢化の中にあって、日本社会は移民政策を検討すべき時に来ているとの指摘がある。外国人労働者は、増加こそすれ少なくなることは考えられない。地方都市の中には、真剣に「多文化共生」の町づくりにとりくむところもある。しかし、日本政府は、戦前・戦後を通じて長きにわたって日本社会で生きてきた在日韓国・朝鮮人とさえ、共生社会をつくることができないでいる。民族学校の立ち上げに始まって、大学進学をめざした高校卒業資格の問題、通学定期適用の問題、外国人登録制度の指紋押捺の問題、そして授業料無償化適用の問題。その都度当事者が声を上げ闘わなければ権利が認められない日本とは何なのだろうか。日本政府のこのような姿勢が、ヘイトスピーチを生み、心ない差別を生んでいる。平和フォーラムは、日本社会の貧困な権利意識を排除し、多文化・多民族共生社会実現に向けて、そして、そのために朝鮮学校への授業料無償化適用を求めて、最後まで闘い抜く。

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自国の軍隊を持たないで子供を守れますか?

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