地方創生に逆行する安倍政権の「沖縄つぶし」

「行政不服審査法」を盾に地方の申し立てを却下

これが「地方創生」を掲げる政権がやることなのか。米軍普天間基地の辺野古移設をめぐり、沖縄県と敵対する安倍政権の姿を見ていると、つくづく、そう思えてならない。
沖縄県の翁長雄志知事が政府に辺野古沖の工事停止を指示(3/23)したことに、安倍政権はもはや敵意を隠そうともしない。あくまで徹底抗戦を貫き、ついに知事の停止指示を「無効」と判断(3/30)。指示の効力を一時停止する措置を決めた。

政権側は今回の決定を「行政不服審査法」に基づいていると主張するが、この法律は行政処分で不利益を受けた「国民」の救済措置として定めたものだ。「国」が同法を行使するのは、法の規範の想定外である。
沖縄県という自治体の判断に敵意をムキ出しにし、法の趣旨まで歪めて遮二無二、強権を発動する。それを何の躊躇もなく平然とやってのける安倍政権の対決姿勢は、やはり異常だ

 

翁長知事が辺野古沖工事の停止指示に打って出たのは、沖縄防衛局の海底ボーリング調査により、県の許可区域外のサンゴ礁が損傷されている可能性が高いためだ。辺野古に住む人々にとって、サンゴ礁は「地域の宝」だ。地方に住む人々が、その地域の「宝」を守り、地域振興に結びつけていく。この姿勢こそ、安倍政権が「地方創生」に求めているものではないのか。
それなのに、安倍政権は地方のやることが国の意向に沿わないからといって、権力を一方的に振りかざし、地方の意思を叩き潰そうとする。これでは、安倍政権の唱える「地方創生」が単なる“お題目”に過ぎないことを自ら証明しているようなものだ。地方の意思を尊重しない政権の「地方創生」とは、中央による押しつけ以外の何ものでもない。
ましてや、沖縄の民意は昨年の県知事選でも衆院選でも、辺野古移設にキッパリと「ノー」を突きつけたのだ。前知事の選挙公約を覆した埋め立て承認をタテに取り、政権側が県民の意思を背負った新知事と交渉のテーブルにつこうとしなかったのは誠に信じがたい。しょせん「地方創生」なんて口先だけで、地方の意思などハナから留意する気はないのだ。

 

沖縄問題で浮き彫りとなったのは、安倍首相の非民主的で強権的本質である。しかも、その権力行使のベクトルは沖縄県民はもちろん、日本の国民全体の方にも向いていない。念頭にあるのは「日米同盟の強化」だけである。( “牙”は、沖縄県民=国民に向いている!)安倍首相の言い放った「我が軍」とは一体、どこの国の軍隊を指すのか。

(日刊ゲンダイより 括弧書きは筆者が補足)

 

<辺野古作業停止指示>

法の目的は…農相「無効」に疑問の声                   毎日新聞 4月3日(金)8時30分

 

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を巡り、沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事が沖縄防衛局に出した作業停止指示を、林芳正農相が暫定的に無効にした。翁長知事の指示に対して防衛局が行政不服審査法に基づき、審査請求とともに申し立てた「執行停止」を全面的に認めた形だ。だが行政不服審査法の目的は、行政庁の処分に不服がある国民の権利を守ること。行政機関同士の争いに用いられたケースは極めて異例で、専門家からも疑問や批判が出ている。

「国民に対して広く行政庁に対する不服申し立てのみちを開く」。行政不服審査法の第1条は法の趣旨をそううたい「国民の権利利益の救済」を目的に位置付ける。
翁長知事もこの点を重視し、農相に提出した意見書で「法は審査する立場にある国が別の国の機関から申し立てを受けることを想定していない」と主張した。防衛局が同じ政府機関に不服を申し立てる資格を疑問視し、防衛局の執行停止の申し立ての却下を求めた。

しかし、農相は「国も県知事の許可が必要で、私人が事業者である場合と変わりがない」と判断した。国の申立人としての資格を認め、日米関係への悪影響などを理由に翁長知事の指示の執行停止を決めた。これにより、農相が防衛局の審査請求を裁決するまでの間、国の移設作業は可能になった。

行政法が専門の三好規正・山梨学院大法科大学院教授は「手続きとして国も民間会社も変わりはなく、法的には同じ立場という解釈は成立する」と話し、国にも不服を申し立てる資格はあるとみる。一方で「国と県の争いの解決手段としては法が想定していないのも確か。法の趣旨からすると違和感を覚える」と話し、紛争解決手段としての正当性には疑問符を付けた。

公平性の観点から問題視するのは、武田真一郎・成蹊大法科大学院教授だ。「原告と裁判官が同一の裁判で沖縄県が裁かれたようなもの。行政機関同士の紛争である今回のケースで審査請求はできないはずだ。そのため農相に判断する権限は無く、決定は無効と考える」と指摘する。その上で、国の取るべき対応として、地方自治法に基づく解決方法を挙げる。

知事の指示に違法性があるのであれば、地方自治法に基づき、農相は知事の指示取り消しなどの「是正指示」を出し、知事がそれに従わなければ知事に代わって指示を取り消す「代執行」が可能だ。知事はその措置に不服があれば、最終的に裁判所に訴えることができる。武田教授は「本来取るべき手段を取らず、身内の農相に申し立てることで迅速に有利な決定が出る可能性が高いと判断したのだろう。地方自治法の趣旨を逸脱した強引なやり方だ」と批判した。【鈴木一生】

◇行政不服審査法
行政庁が不当な処分をしたり、必要な処分をしなかった場合に不服を申し立てることを認めた法律。処分を下した行政庁に直接申し立てる「異議」と、その上級機関などに申し立てる「審査請求」がある。審査請求については、審査結果が出るまで暫定的に処分の効力を止める「執行停止」も申し立てられる。

 

クローズアップ

2015:辺野古、知事指示を「執行停止」 県「次の手」苦慮 「法的に勝てる手段を」

毎日新聞 2015年03月31日 東京朝刊

想定される当面の流れ

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設作業をストップするため翁長雄志(おながたけし)知事が県漁業調整規則を根拠に出した指示は30日、林芳正農相の判断で一時的に効力を止められた。県が新たな対抗手段をとらなければ、沖縄防衛局による現場海域での移設作業は当面続く見通しだ。農相の執行停止決定は移設作業の遅れによる「日米間の重大な損害」にも言及し、政府は譲歩の姿勢を見せていない。翁長氏は岩礁破砕許可取り消しの検討に入ったが、県は苦しい対応を迫られている。

沖縄防衛局による林農相への執行停止申し立てに対し、県は27日の意見書で、国が不服を申し立てることは制度上できないとして、却下を求めていた。防衛局の請求の適否を同じ政府内の農相が判断するのはおかしいというわけだ。

これについて、林氏は30日、「岩礁破砕には知事の許可が必要で、防衛局はその許可をとって作業している。この点で私人が事業者である場合と変わらず、申立人として適格が認められると解するのが相当だ」と記者団に説明した。

執行停止決定は、行政不服審査法に基づく審査請求手続きの一部であり、この決定だけを取り上げて県が訴訟に踏み切っても敗訴する可能性は高いとされる。このため現状では、防衛局の審査請求を農相が裁決するまで、現場海域での移設作業は続くことになる。

しかも、裁決で農相が防衛局の請求を棄却すれば、同局は知事の指示取り消しを求めて提訴できる。これに対し、国から受託した事務については自治体が原告になれないという判例があり、農相が請求を認めて指示を取り消した場合、県は裁決を不服とする行政訴訟を提起できない。

行政法に詳しい小早川光郎成蹊大法科大学院教授は「農相が裁決で知事の指示を取り消せば、県がとれる法的手続きは行政不服審査法の中にはない。ただ、今回の執行停止は(裁決が出るまでの)現状凍結ではなく、作業を進めるという意味を持つので、政府はその部分の説明は必要だろう」と指摘する。

県が移設作業に待ったをかけるには、コンクリート製ブロックによるサンゴ礁の損傷を理由に、岩礁破砕許可を取り消すことが考えられる。翁長氏を支える共産、社民両党などの県選出国会議員5人は28日、「防衛局が指示に従わないなら、知事は迷うことなく、自信を持って破砕許可を取り消すよう強く要請する」との緊急アピールを発表した。現地で移設反対の抗議活動を続ける人たちも翁長氏の「次の一手」を注視する。

ただ、翁長氏は30日、記者団の質問に対し「専門家と相談しているところで、コメントすることはない」などと慎重な発言に終始した。ある県幹部は「効力を停止された指示を根拠に破砕許可を取り消せるかどうか法的な検討が必要だ」と明かす。

翁長氏は仲井真弘多(なかいまひろかず)前知事による埋め立て承認の取り消しも視野に入れている。県の第三者委員会は7月にも検証結果を知事に報告する見通しで、前知事の判断に誤りがあれば、翁長氏は取り消しに踏み切る構えだ。その場合、防衛省は公有水面埋立法を所管する国土交通省に不服審査請求するとみられる。県幹部は「既に法律上の争いになっているので、勝つ確率が高い手段を考えなければならない」と手探り状態を認める。

一方、政府側にも県との対立が決定的になるのを懸念する声はある。岩礁破砕許可の期限は2017年3月まで。移設工事を進めるには許可延長を避けて通ることはできず、政府としていずれは翁長氏を説得しなければならなくなる。

安倍晋三首相は30日の参院予算委員会で「今後、機会があれば、首相官邸として意思疎通を図りたい。信頼関係を構築したい」と答弁した。政府は今夏に埋め立てを始めたい考えで、菅義偉官房長官も翁長氏との会談に前向きな姿勢を示している。【飼手勇介、木下訓明、佐藤敬一】

 ◇米、軍再編に影響警戒

【ニューヨーク西田進一郎】米政府は辺野古移設について、「多くの選択肢を検討したうえで、最善の移設場所だと判断した」(シアー国防次官補)として、日本政府の代替施設整備を引き続き支持している。米議会は昨年12月、辺野古移設の「進展」に合わせ、基地負担軽減につながる在沖米海兵隊のグアム移転予算の執行凍結を全面解除した。辺野古移設が停滞すれば、再び米軍再編全体にも影響が出かねない、と米政府は警戒している。

米国防総省当局者は、翁長知事が辺野古移設に向けた作業停止を防衛省沖縄防衛局に指示した時点で「(移設先の)基地を建設しているのは日本政府であって米国防総省ではない。だからコメントはない」と語り、「日本政府の問題」と強調した。日本政府が強力に推進する姿勢を示しているため、公式コメントは「移設は計画通り進んでいくと理解している」(ハーフ国務省副報道官)となる。

日米両政府は2012年に普天間問題と在沖海兵隊のグアム移転を切り離すことで合意。しかし、米議会は辺野古移設の進展をグアム移転の予算支出と絡めてきた経過がある。辺野古移設が停滞してグアム移転の予算支出に再び制約が出るようなことになれば、中国の台頭を念頭に米軍が戦略拠点として整備を進めるグアムの施設整備が思い通りに進まなくなる懸念がある。

一方、米国の一部有識者には、米軍基地が1カ所に集中することによる軍事的脆弱(ぜいじゃく)性や沖縄世論の反対の強さをふまえて、新しい提案も出ている。元国防次官補で対日政策に詳しいジョセフ・ナイ米ハーバード大教授は昨年、ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」に寄稿し、中国の弾道ミサイル技術の向上を受け、「固定化された沖縄の米軍基地は脆弱性を増してきた」と指摘。在日米軍基地を日本政府に移管し、米軍がこれらの基地を一定期間ごとに巡回駐留して自衛隊と共同使用する将来像を提案した。

 

 

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「イスラム国」人質事件

後藤さん「拘束」確定後も安倍首相の“娯楽満喫”

官邸の危機管理について質問した辻本議員(左)/(C)日刊ゲンダイ

どこまで、本気で心配していたのか――。殺害された後藤健二さんが「イスラム国」に拘束されたと分かった後の安倍首相の対応に、改めて批判が噴出している。
後藤さんが人質になったと、安倍内閣が確認したのは昨年の12月19日。ところが、万全の態勢を取るどころか、安倍首相は翌日からゴルフ、フィットネス、映画観賞、コンサートと連日、笑いながらレクリエーションを満喫していたことが判明した。
しかも、危機が発生した時、歴代の総理大臣は、すぐに対応できるように官邸に隣接する公邸に宿泊していたが、安倍首相は、1月16日に中東に出発するまで、公邸に泊まったのはたったの6日だけ。官邸から離れた私邸に15回も泊まり、さらに高級ホテルに5泊、山梨の別荘に2泊していた。もし、事態が急変しても対応できなかったのは、明らかだ。
■野党議員の指摘に声を荒げて反論

そのうえ、きのう(20日)民主党の辻元清美議員から官邸の危機管理について質問されると逆ギレ、最後は開き直る始末だ。
辻元議員が〈自分の子どもが誘拐されていて、行方不明になっていて、その家族がゴルフしたり、映画見たりしますか〉〈危機感が薄かったのではないか〉と首相をただし、〈総理は公邸に泊まられた方がいい〉とアドバイスすると、「公邸にずっと泊まっていたら、立派な総理大臣なんですか!」と声を荒らげて反論。
〈私の第1次政権の経験から言ってもですね。総理大臣は健康を保つことが仕事だ〉〈これからも健康を保っていきます〉〈私に求められているのは、健康を保って判断を間違わないことだ〉と「健康」を連発した。
たしかに、健康は大事だが、日本人が残忍なテロリストに拘束されたと分かった直後くらい、好きなゴルフを我慢し、公邸に泊まるのは当たり前だ。翌日にフィットネスに行き、翌々日に「ナイス・ショット!」とゴルフを楽しむのは、どうかしている。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。

「人質事件が決着した今、野党が総理に質問し、官邸の対応を検証するのは当たり前のことです。ところが、安倍首相は真摯に答えようとせず、気に入らない質問があると“あなたはテロリストの味方か”と、相手を罵倒している。これでは日本は人質事件から教訓さえ得られませんよ」 正面から答えようとしないのは、やましいからではないのか。

 

「イスラム国」邦人人質事件まとめ

  • ヨルダンの日本大使館前で、「イスラム国」に殺害されたとみられる日本人の追悼イベントに集まった人たち(2月2日午後6時11分、アンマンで)=松本剛撮影
  • インターネット上で公開された、後藤さんとみられる男性を殺害したとする映像(ユーチューブから)
  • 1月20日、「イスラム国」のグループがオンライン映像として公開したビデオに映った日本人とみられる2人(AP)

 イスラム過激派組織「イスラム国」が公開したとみられるビデオ映像が1月20日、インターネット上に流れ、人質にとった日本人らしき男性2人について、日本政府に計2億ドル(約236億円)の身代金を要求し、72時間以内に支払わなければ2人を殺害すると警告した。2人は、昨年8月にシリアでイスラム国に拘束された湯川遥菜はるなさん(42)(千葉市花見川区)と、ジャーナリストの後藤健二さん(47)(仙台市出身)。

 人質となっている後藤さんとみられる男性のビデオ映像が24日、動画サイトに投稿された。映像の中で男性は、横たわる湯川さんとされる男性の写真を手にし、「私は後藤健二です」などと英語で話す男性の声が流れた。(→記事へ)(→メッセージの内容

 27日午後(日本時間同深夜)、後藤さんとみられる男性の映像が動画サイトに投稿され、映像に付けられたメッセージで、後藤さんの解放には、ヨルダンで拘束中のサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放が必要だとし、ヨルダン政府に対し、24時間以内に同死刑囚を釈放するよう求めた。(→記事へ)(→メッセージの内容

 後藤さんとみられる男性の音声メッセージが29日午前1時半(日本時間同日午前8時半)頃、イスラム国メンバーとみられる人物のツイッターのアカウントに投稿され、ヨルダンに収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚と後藤さんとの交換を改めて求めた。(→記事へ

 「イスラム国」は2月1日早朝、拘束中の後藤さんを殺害したとするビデオ映像を、動画サイトに投稿した。事件は、人質の映像公開から13日目で、悲劇的な結末を迎えた。イスラム国は、日本人をテロの標的にするとも宣言。安倍首相はテロを非難し、国際社会と連携して中東各国への支援を続ける考えを表明した。

→記事へ

 「イスラム国」とみられるグループは3日夕(日本時間4日未明)、拘束していたヨルダン軍パイロットのムアズ・カサースベ氏(26)を殺害したとする映像をインターネット上に公開した。(→記事へ

 ヨルダン軍は5日、声明を出し、同国空軍機が同日、シリア北部にあるイスラム過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆したと正式に発表した。

 空爆は、イスラム国が3日、拘束していた軍パイロットのムアズ・カサースベ氏を殺害する映像を公開したのを受けたもので、イスラム国に対する報復の意味合いが強い。(→記事へ

 後藤さんが代表を務める映像通信会社「インデペンデント・プレス」(東京都港区)のホームページによると、後藤さんは仙台市出身。1996年に同社を設立し、テレビのニュース番組でシリア内戦やソマリアの海賊対策などをリポートしていた。アフリカ・シエラレオネの少年兵やルワンダの大虐殺を生き延びた家族に関する著書もある。

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公用車クラウンに文句、レクサスに乗りかえた石破大臣

公用車クラウンに文句、レクサスに乗りかえた石破大臣

庶民には厳しく、自分たちには大アマな安倍内閣の金遣いが明らかになった。30日の衆院予算委で民主党の玉木雄一郎議員が、閣僚の公用車について質問。石破茂地方創生担当相が、高級公用車を短期間で乗り換えていた事実を指摘した。
それによると、石破は内閣府が13年11月に購入した公用車のトヨタ「クラウン」を、たった1年3カ月で“乗り捨て”。今年2月に月39万円のレンタカー代を支払ってトヨタ「レクサスLS460」に乗り換えた後、さらに3月、今度はワンランク上の「レクサスLS600HL」を購入したという。
内閣府の運用ルールでは、大臣の公用車は「12年間使用か、10万キロ走行」をメドに買い替えるのが一般的で、わずか1年余りで乗り換えるなんて聞いたことがない。しかも、クラウンは新車で約500万円で、レクサスはその2倍の約1100万円もする。庶民はカツカツの生活費で暮らしているのにフザケた金銭感覚ではないか。

予算委で玉木議員に追及された菅官房長官は「日本の技術力の高さを発信するため。購入前に運転手の習熟度を高めるため、まずはレンタルにした」などと、意味不明な答弁を繰り返していたが、まったく説明になっていない。
「石破さんは農相の時、トヨタの最高級車『センチュリー』が公用車だったが、地方創生相はクラウン。そのため、『なぜセンチュリーじゃないんだ』とダダをこねたらしい。慌てた内閣府が『LS600HL』の購入を決めたが、石破さんは納車までの2カ月間がガマンできず、やむを得ず『LS460』をレンタルしたようです」(永田町事情通)
あらためて玉木議員に聞くと、こう言った。
「国の借金が1000兆円を超える中、政府の要職にある人間は節制に努め、身を正すべきです。石破大臣は認識が甘いと思います」
庶民には消費税増税や軽自動車税増税を強いておきながら、自分たちは高級車で贅沢三昧。公用車なんて全廃するべきだ。

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2015「5.15沖縄平和行進」(5.14~17)

戦後70年目の今年、沖縄は本土復帰43年(第38回平和行進)をむかえますが、その沖縄には在日米軍の74%が今も居すわっています。

そのようななかで沖縄の平和運動センターに結集する労働者や多くの市民は、「普天間基地撤去」「辺野古新基地建設反対」「米軍いらない」闘いを創り出し、2014年には名護市長選、沖縄県知事選、沖縄全衆議院選挙区で勝利し、県民の民意を示しました。

ところが安倍政権は、すべての選挙結果を無視して辺野古海底ボーリング調査を強引に再開し、今夏には埋め立て本体工事を強行すると明言しています。海上保安庁や公安警察は、異常ともいえる警備態勢で座り込んでいる市民に襲いかかり、暴力・いやがらせを繰り返しています。

これらの暴挙に対して、大浦湾の海上で、キャンプシュワブゲート前で連日、24時間体制で埋立工事を阻止するため座り込み・監視行動を続けており、石川県平和センターも過日、6名が30時間の座り込み行動に参加してきました。

緊迫する辺野古新基地建設をめぐる情勢の中で、今年の「5・15平和行進」は例年の取り組みとは異なり、辺野古と普天間を中心とした行動として企画されています。

「戦争する国」にさせないため、6~7月終盤国会の「戦争立法」を阻止するため、次世代の平和運動を担わんとする組合員の参加を要請いたします。

なお、早割りなどの特典の適用を受けるため、締め切り日の厳守をお願いいたします。※締め切り前でも、氏名と年齢だけでも電話・メールにてお知らせください。

 

1.日 程

 <5月14日(木)>

7:00 小松空港JALカンター集合 結団式(県平和センター旗)

7:50 小松空港発(JAL182便)

8:55 羽田空港着

9:30 羽田空港発(JAL907便)

12:10 那覇空港着

15:00 全国結団式(パレット市民劇場)受付

那覇市久茂地1-1-1デパートリウボウ9階

16:30 終了後、バスでホテル(※ホテルは固定)へ移動

<5月15日(金)> 

一日目  早 朝  バスで辺野古へ移動

9:30 出発式/瀬嵩海岸(大浦湾を挟んで辺野古の反対側)

10:15 平和行進出発~大浦湾~海上見ながら行進

12:00 昼食・休憩

13:30 平和行進出発~キャンブ・シュワブ正面ゲート前

14:30 埋め立て阻止!座り込み

16:00 平和と暮らしを守る辺野古現地全国集会

17:00 終了後、バスでホテルへ移動

<5月16日(土)>

二日目  早 朝   バスで宜野湾市役所へ移動

9:00 出発式/宜野湾市役所

9:30  平和行進出発~普天間基地包囲コース(②北ウイング)

11:30 集約集会/宜野湾市海浜公園屋外劇場

12:00 昼食 午後キャンブ・シュワブ正面ゲート前座り込み

17:00 終了後、バスでホテルへ移動

<5月17日(日)>

三日目  早 朝   バスで辺野古へ移動

午 前  キャンブ・シュワブ正面ゲート前座り込み

13:00~14:30 県民総決起大会「セルラースタジアム那覇」

那覇市奥武山町42番地1 TEL098-857-0889

16:00 那覇空港着

16:45 那覇空港発(JAL916便)

19:05 羽田空港着

19:40 羽田空港発(JAL193便)

20:40 小松空港着 解団式

2.費用(一人当り):航空運賃   51,150円(団体割り引き適用)

宿泊費等    47,000円(宿泊弁当保険登録運営移動)

予 備 費    1,500円(沖縄県内の移動費など)

合   計   99,650円

県平和センター通常補助  20,000円(5,000円×4日/人)

沖縄カンパ特別補助  10,000円

実質単組負担額   69,650円 ※但し、団体割り引きが適用されないとき、負担額は増額される場合があります。

3.参加要請   県平和センター(単組、ピースネット会員)、地区平和センター(単独加盟は、2.の補助対象とはなりません。)

※参加者の中から一名事務局長を選出し、別途手当て(2千円×日数)を支給いたします。

4.その他 酷暑と豪雨が予想される真夏の沖縄です。帽子、長袖、長ズボン、水筒、雨具、サンダル、日焼け止め、塩アメなどの対策をお願いします。

5.締め切り :(申込書に必要事項を記載の上)4月13日(月)17時   

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PEACE石川「号外」(3.25発行 統一地方選)

印刷(peace石川「号外」2015.3.25(統一地方選)

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翁長沖縄県知事の「辺野古埋め立て調査停止指示」に関する事務局長談話

2015年3月24日

 翁長沖縄県知事の「辺野古移設関連作業停止指示」に関する事務局長談話

 フォーラム平和・人権・環境

(平和フォーラム)

事務局長 藤本泰成

  沖縄県の翁長雄志知事は、3月23日、米海兵隊普天間基地の移設先とされる辺野古沖新基地建設に関して、移設に関連する作業の1週間以内の停止を沖縄防衛局に指示したことを発表しました。

沖縄県は、立ち入り禁止区域を示す浮き輪を固定するために、防衛局が投下した最大45トンのコンクリートブロックが、埋め立て予定区域外の珊瑚礁を損傷しているのではないかとし、海底調査を実施してきました。しかし、新基地建設反対の運動を阻止するために建設予定地を大きく囲むように設定された立ち入り禁止区域内での調査を米軍が拒否したため、翁長知事は、岩礁破砕許可条件にある「公益上の事由」に基づいて工事の中止を命じたものです。この間、翁長知事は、仲井眞弘多前知事の埋め立て承認手続きの可否を問う第三者委員会の結果が出るまで工事を中止するよう防衛局に求めていましたが、3月12日には半年間中断していたボーリング調査を再開していました。翁長知事の今回の勇気ある決断は、法律に基づいた手続きであり、県民世論を無視した新基地建設工事の強行に反対してきた平和フォーラムは、心から歓迎するものです。

米国務省のハーフ副報道官は、「移設は計画通り進んでいくとわれわれは理解している」と語り、移設は住民の負担軽減と米軍の能力向上につながるという傲慢な見解を示しました。同様に、菅義偉官房長官は「仲井眞前知事に承認を受けた、粛々と工事は進める」として、翁長知事の指示を無視するとの発言を行っています。

2013年12月27日、仲井真弘多前沖縄県知事は、県外移設との主張を突然翻し、唐突に辺野古沖の埋め立て申請を許可し、新基地建設工事に道を開きました。「選挙で『県外移設』を掲げた政治家としての公約違反であり、県議会が重ねて全会一致で求めてきた『県内移設反対、普天間基地は国外・県外移設』とする決議を決定的に踏みにじるものである」とした、2014年1月10日の沖縄県議会の抗議決議が、菅官房長官が主張する「仲井眞前知事の承認」には、県民の支持も含めて民主的手続きを全く欠いたものであることを明白にしています。加えて、2014年11月の県知事選挙での翁長雄志候補の圧倒的勝利が、「普天間基地の国外・県外移設」が県民の意志であることを揺るぎないものにしています。日本政府および米国政府は、直ちに翁長知事の指示に従い、作業を停止するべきです。

辺野古沖やキャンプ・シュワブゲート前では、工事の強行に反対する県民の法に則った整然とした抗議行動が行われていますが、海上保安庁は、反対派女性の一人に馬乗りになって制圧するなど暴力的排除を行い、けが人の出る事態となっています。沖縄県民、そして沖縄県知事の話に耳を貸さない強硬な態度は、民主主義国家と呼べるものではありません。日本政府は、直ちに沖縄県民および沖縄県知事との対話を開始し、沖縄県民の「国外・県外移設」との要求に沿った政策の転換を図るべきです。

平和フォーラムは、政府の傲慢な姿勢を許さず、翁長知事の判断を尊重し、沖縄県民の思いに連帯して、普天間基地即時返還・辺野古新基地建設反対のとりくみに全力を尽くすことを決意します。

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集団的自衛権行使を前提とした安全保障法制に関わる与党合意に反対する!

2015年3月23日

 集団的自衛権行使を前提とした安全保障法制に関わる与党合意に反対し、憲法の平和主義に基づく安全保障体制の構築を求める声明

 フォーラム平和・人権・環境

(平和フォーラム)

代表 福山真劫

 

自民・公明の与党両党は、3月20日に開催された「安全保障の法整備に関する与党協議会」において「安全保障法制整備の具体的な方向性について(とりまとめ案)」を基本的に合意した。冒頭には「我が国が日本国憲法の下で平和国家として歩んできたことを踏まえつつ、いかなる事態においても国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、切れ目のない対応を可能とする国内法制を整備する」と記載され、その全文から見えてくるのは、「武力の行使をもってしないと国民の命と平和な暮らしは守れない」との誤った認識である。 日本国憲法は、その前文において「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」と謳っている。そのことを基本に、憲法9条1項において「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とし、その2項において「戦力の不保持」と「交戦権の否認」を規定した。武力を行使しないことを基本にして、日本国憲法は平和をつくり上げるよう要請している。その要請に基づいて、日本は戦後、武力行使を行わず平和国家の道を歩んできた。与党合意の「日本国憲法の下で平和国家として歩んできた」とは、そのことを指す。そう言いながら、なぜ武力行使を基本に国民の命と平和な暮らしを守り抜くことになるのか、全く理解できない。初めから武力行使ありきの安全保障の議論に、私たちは絶対に与しない。

米国の歴史家ジョン・W・ダワーは、「日本は米国の軍事活動に関与を深める『普通の国』ではなく、憲法を守り、非軍事的な手段で国際問題の解決をめざす国であってほしい」と述べている。与党合意はその「普通の国」をめざしている。世界の警察として君臨してきた米国の強力な同盟国として、その世界覇権に協力することを基本に、自衛隊の軍事活動の全面展開をめざしている。イスラム社会の混迷を見れば、米国に与することが日本に何をもたらすかは明らかだ。戦後一度としてなかった外国人による政治的テロの脅威も格段に高まり、世界に展開される自衛隊員の生命へのリスクも高まり、武器使用の拡大は偶発的な交戦状態を生み局地戦争への拡大も懸念されるのではないか。戦後の平和主義は根底から崩れていく。

「いかなる事態においても国民の命と平和な暮らしを守り抜く」と言いながら、これほどまでに国民の命をないがしろにする政権が、戦後あっただろうか。アジア・太平洋戦争、ヒロシマ・ナガサキ、東京大空襲、命の尊厳に関わる歴史とその教訓に全く学ぶことのない政権は、日本の将来をどのように描いていくのか。戦後70年を経過して、なお、日本国憲法の平和と民主主義の理念は輝きを失っていない。平和フォーラムは、その理念に基づいた、武力によらない平和構築への努力を続けることこそが、私たちの安全保障につながるものと確信する。そのために、安全保障法制の与党合意に反対し、憲法理念を基本にした平和構築へ、「戦争をさせない1000人委員会」の全国的運動と連帯し、組織の総力を挙げてとりくむことを決意する。

以上

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3.4テント撤去作業、「苦痛」と国公労組が申し入れ

3.4テント撤去作業、同じ県民として「苦痛」 国公労組が事務局に申し入れ(心情を訴えた素晴らしい取り組みだ)

沖縄国家公務員労組は4日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、移設予定地に隣接する米軍キャンプ・シュワブのゲート付近に反対派市民が設営したテントの撤去に向けた業務は職員に苦痛を与えるとして、関わらせないよう内閣府沖縄総合事務局に申し入れた。

 労組が事務局に提出した申し入れ書によると、撤去に向けた反対派への監視活動は「県民と敵対し精神的にも肉体的にも耐えがたい苦痛だ」と指摘、テント撤去が目的の業務に職員を動員しないよう求めた。労組によると、対応した事務局幹部は「国道の不法占用を正常化するための業務だ」と説明したとしている。(共同通信)

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戦争準備法の「国会提出」が迫っている! 3.20緊急メール

3月20日緊急メール

昨年7月1日に強行した憲法違反の「集団的自衛権」行使容認の閣議決定を実体化させるために、18本にものぼる個別法改「正」案が、今通常国会への提出に向けて準備されています。これらはまさに「戦争法案」です。与党間での密室協議(「安全保障の法整備に関する与党協議会」)で3月20日午後にも合意する内容には、「武力攻撃に至らない『グレーゾーン事態』への対処」、「日本周辺有事以外でも米軍などの後方支援を可能とする周辺事態法改正」、「国際紛争に対処する多国籍軍などを後方支援する恒久法の制定」、「国連平和維持活動(PKO)以外でも国際平和協力での自衛隊派遣を随時可能とするPKO協力法改正」、「集団的自衛権の行使を可能とする武力攻撃事態法などの改正」が盛り込まれると報道されています。つまり、これまでの制約を取り払って、自衛隊を、いつでも、どこにでも、派遣できるようにすることを狙うもので、決して許してはなりません。

3月7日緊急学習会(イン東京)レジメ  2015年2月3日メール配信

※ 自民党が公明党と詰めている与党間協議の内容

1 武力攻撃事態法と自衛隊法の改正

-集団的自衛権の行使を容認する新3要件の法律化、自衛隊法改正、武力攻撃事態対処法改正

他国軍隊への後方支援の見直し

-他国軍隊が「現に戦闘行為を行っている現場」以外での補給・輸送等の支援活動のための法整備

3 駆けつけ警護の容認等

-国連PKO等における「駆け付け警護」に伴う武器使用及び「任務遂行のための武器使用」

4 武力攻撃に至らない侵害への対処

-離島周辺等での不法行為に対応するための自衛隊による治安出動、海上警備行動の迅速化

 

■■戦争準備法案の国会提出が迫っている! ■■

さて、今年の統一地方選後には、集団的自衛権の行使に関する個別法が18本も出てくるとされています。これらは 戦争法案と言うべきものです。これに対して、私たちも大きな反対の声を作っていかなければなりません。

内閣官房の資料では、次のようになっています。

(1)我が国の防衛に直接関連する法制

○武力攻撃事態対処法(2003)/

○自衛隊法(防衛出動に関連した規定)/

○その他の事態対処法制

○国民保護法(2004)/

○特定公共施設利用法(2004)/

○米軍行動関連措置法(2004)/

○海上輸送規制法(2004) /

○捕虜取扱い法(2004)/

○国際人道法違反処罰法(2004)

(2)公共の秩序の維持に直接関連する法制

○自衛隊法/

○海賊対処法(2009)

(3)周辺事態への対応に関連する法制

○周辺事態安全確保法(1999)/

○船舶検査活動法(2000)/

○自衛隊法(周辺事態に関連した規定)

(4)国際平和協力等の推進に関連する法制

○国際平和協力法(1992)/

○国際緊急援助隊法(1987)(自衛隊は 1992 の改正以降参加)

○自衛隊法(国際平和協力業務等に関連した規定)/

○派遣処遇法(1995)/

・(時限法・失効)旧テロ対策特措法 (2001-2007)/

・(時限法・失効)旧補給支援特措法(2008-2010)/

・(時限法・失効)旧イラク人道復興支援 特措法(2003-2009)

■■法案の内容が分からないなかで、反対運動を作らなければならない ■■

その際にまず問題となることは、これらの法案の正確な中味がまだ分からないと言うことです。新聞などに観測記事が掲載される程度で条文内容が分からず、日弁連なども意見書を作ることすら難しい状況です。秘密保護法案もなかなか国会に提出されず、提出されたと思ったら、極めて短い時間の議論で、強行採決し、閉会となりました。

安倍政権はまた同じようにやろうとしていると見なければなりません。このようなやり方は本当におかしいと思いますが、私たちも、このような事態を前提に考えなければなりません。

■■法案内容を大胆に予測してディスカッションしたい ■■

そこで、法案の内容をさまざまに予測しながら、そこにどのような憲法上の問題があるかをトータルに議論する場を設けたいと考え、この学習会を企画しました。日弁連憲法本部の福田護弁護士と戦争をさせない1000人委員会事務局長代行の藤本泰成さんに、法案の内容と今後の情勢を予測してもらいながら、対談形式で、新進気鋭の憲法学者である青井未帆先生に憲法上の問題点についてコメ ントしていただく形で学習会をしたいと思います。考え得るベストメンバーによる学習会です。

■■予測される法案のアウトライン ■■

1 武力攻撃事態対処法と自衛隊法

閣議決定で設けられた、集団的自衛権の行使を容認する新3要件の法律化がメインの議題となると思われる。 自衛隊法第 76 条(防衛出動)の改正及び日本有事に関する法制(武力攻撃事態対処法等)の改正が想定される。

2 他国軍隊への後方支援の見直し

最大の問題は恒久法を作るかどうか。米軍戦争支援法 など新たな個別の立法なくして自衛隊を海外に出すものとなるだろう。他国軍隊への後方支援では、「武力行使と の一体化」論は前提とした上で、従来の「後方支援」や「非戦闘地域」といった枠組みを外し、他国軍隊が「現に戦闘 行為を行っている現場」以外での補給・輸送等の支援活動 は可能であるとして、必要な法整備が想定される。

3 駆けつけ警護の容認など

国連PKO等における「駆け付け警護」に伴う武器使用 及び「任務遂行のための武器使用」については、現行のP KO協力法の改正等が行われる可能性がある。また、邦人 救出などの警察的な活動については、自衛隊法第 84 条の 3(在外邦人等の輸送)、第 94 条の 5(在外邦人等輸送の際の権限[武器使用等])、第 95 条(武器等防護)の規定 などが改正の対象となる可能性がある。他方、PKO協力 法を発展的に解消し、「第2の2.」や「第2の3.」の 内容を幅広く含んだ形で国際平和協力の一般法を新たに制定しようとする可能性もある。PKO協力法の改正で行う可能性もある。

4 武力攻撃に至らない侵害への対処

離島周辺などでの不法行為に対応するため、自衛隊に よる治安出動や海上警備行動の発令手続の迅速化を図る ための方策が検討されている。離島周辺などでの不法行 為について、政府は、自衛隊による治安出動や海上警備行 動の発令手続を迅速化するための運用改善を検討すると し、現時点では法整備は必要ないとしている。他方、領域 (領海)警備法を新たに制定すべきとの主張もある。自衛隊法 95 条(武器等防護)の武器使用の考え方を参考としつつ、自衛隊と連携して我が国の防衛に資する行動を行 っている米軍部隊の武器等を防護するために、自衛隊の 武器使用を可能とする法整備が行われるだろう。

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【声明】米軍機の相次ぐ部品落下事故に抗議する

【声明】米軍機の相次ぐ部品落下事故に抗議する

2015年3月18日

フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)

事務局長 藤本 泰成

  米海兵隊・普天間基地所属のMV-22オスプレイが、民間地上空で部品を落下させた可能性があることが3月16日にわかった。事故が発生したのは3月12日で、米当局から通報があったのは4日後になっている。

2015年1月以降、1月15日AH1W攻撃ヘリコプター、1月23日HH60救難ヘリコプター、2月4日F15戦闘機、2月12日EP3電子偵察機、3月12日MV-22オスプレイ、3月16日RC135V電子偵察機と6件もの米軍機による部品落下事故が立て続けに起きている。一歩間違えば、人命にもかかわる重大な事故である。にもかかわらず、米軍当局から日本政府への連絡は、発生した翌日もしくは1月23日、3月12日の事故では3、4日後の通報となっている。日米合同委員会の合意(1997年3月)では「速やかに」通報することが日米間で合意されている。事故を通報するという最低限の約束ごとも軽視されている状況だ。これは民間航空機ではありえないことだ。

しかも米軍機に関しては、航空特例法によって、空を安全に飛行するために制定されている航空法が大幅に適用除外されている。民間航空機の事故では、国土交通省の外局である運輸安全委員会が、事故原因の究明調査、調査結果に基づき必要な対策を求めることになっている。しかし米軍機の事故にかかわる調査機関はない。存在するのは、密室で議事録も公開されない日米合同委員会があるだけである。そして、この日米合同委員会で合意された事項ですら、守られることが皆無なのである。

中谷元防衛大臣が部品落下事故に対して、「米軍に遺憾の意を表明」し、「早期の情報提供、安全管理、再発防止策の徹底を申し入れている」と述べているが、何ら具体策を示しているわけではない。日本政府として、事故原因が究明されるまで飛行停止を求めることが、日本の市民社会において、安全確保のために最低限すべきことだ。

現在、日本にある米軍基地および自衛隊基地の間で、訓練移転として米軍機の行き来が頻繁に行われている。米軍機の部品落下事故は全国に広がるということだ。米軍基地が過重に押しつけられている沖縄に限らず、日本全国、とりわけ軍事基地周辺住民にとって、安全といのちがないがしろにされ、日常生活を不安に陥れる事態が広がることを座視することはできない。

平和フォーラムは、相次ぐ米軍機の部品落下事故に強く抗議するとともに、日米双方に事故原因の究明を徹底すること、その結果が出るまでは事故機の同型機も含むすべての飛行を中止することを求めるものである。

以上

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