被曝のリスクは、低線量でもしきい値なしの直線形を示す

国の原子力防災のベースにあるICRP(国際放射線防護委員)の基準は、住民を被ばくから守ること を追求するものではなく、社会の混乱をふせぐことと許容可能な被ばくのバランスをとったものである。このことから、被曝問題はICRPの説を採用することはできない。

放射線被曝のリスクは、低線量でもしきい値なしの線形を示し、どんなに小さい線量でもリスクを少しは増やす。具体的には、例えば、100 ミリシーベルト(職業上の被曝の5年間での線量限度とされている値)の被曝でも約1 パーセントの人が放射線によるがん(固形がんや白血病)になる、つまり、他の原因でがんになる人(100人中42人と推定)に加えて、さらに100人に1 人が放射線被曝が原因でがんになる、という。

放射線は低線量なら安全なのか?

昨年(2005 年)6 月末に米国科学アカデミーが低線量放射線被曝による発がんなどのリスクについて、「放射線被曝には、これ以下なら安全」と言える量はないと発表し1、日本のいくつかの新聞紙上などでも報道された。それは、後述するように、BEIR 委員会の報告書(BEIR VII)2 がまとめられたことによる発表であり、国際がん研究機関のE・カーディス(BEIR 委員でもある)らによる15 カ国の原子力施設労働者を対象とした調査の研究結果も同時期にBMJ(イギリス医学雑誌)に発表されたこと3とあわせて注目を浴びることになった。

市民科学研究室・低線量被曝プロジェクトは、2004 年にECRR(欧州放射線リスク委員会)の報告書(2003 年勧告)を読み解くことから始めて、2005年1月には第167回土曜講座「低線量放射線被曝のリスクを見直す」を行った4。その後、上記のような報道に接して、BEIR VII 報告の要旨の部分を翻訳しながらその検討を進めてきた。

低線量の放射線被曝のリスクをどう捉えるかが、なぜ注目すべき問題なのか? 放射線を被曝することによる人体への影響としては、19世紀末から20世紀初めにかけての放射線利用の初期における過剰照射の例や、言うまでもなく原爆の被爆や1999 年の東海村臨界事故のような原子力施設の重大事故を想起すれば、高線量被曝による急性障害の甚大さは推し量れるだろう。では、低線量被曝による晩発性の障害はどうなのか? とくに近年、低線量被曝のリスクが懸念される場面がきわめて多くある。いくつか例を挙げてみると、CTスキャンの使用の増加などの医療被曝、原子力発電所などの施設で作業に従事する労働者などの職業被曝、廃炉の時代を迎え一層深刻になっている放射性廃棄物 の処分(昨年、いわゆるスソ切りが法的に認められた)、さらには今年20 年を迎えたチェルノブイリ原発事故による影響や最近運転(アクティブ試験)を開始した六ヶ所再処理工場から放出される放射能の影響など、多くの関連することがらが低線量放射線被曝と関連し、その健康影響はどうなのかが懸念されている。(もっとも、核/ 原子力の開発・利用の問題点は、放射線被曝による直接的な健康影響だけではないことは言うまでもないだろう。かりにがんなどの影響が出ないとしても、はっきりしにくい身体的・精神的影響も考慮する必要があるだろうし、生活環境や広く社会のあり方などにも関わることであるのだが、上記のような場面においては、低線量放射線被曝の影響がどうなのかが重要な争点となっているということである。)

これまで低線量の放射線の影響については、大きく分けると、1 ある量以下なら安全である、つまり「しきい値」があるという説、2 低線量域においても高線量域の場合に比例して影響があるとするLNT(直線しきい値なし)説、3低線量であれば、被曝すると生命活動が活性化されるというホルミシス効果があり、かえって健康によいという説、4 逆に、ECRR などのように、これまで低線量被曝の影響は過小評価されてきたとして、外部被曝だけでなく体内に取り込まれた放射性物質による内部被曝をも考慮に入れると、低線量においてはより影響が大きくなることがある、という見方があった。そうしたなか、新たに提出されたBEIR VII 報告では、低線量被曝をどう捉えているのだろうか。

● BEIR VII 報告の概要とその特徴

報告書の構成は、冒頭に「一般向け概要」と「行政向け概要」が置かれている。続いて、本論は全13章からなり、補論、参考文献、用語解説、索引なども付されている。本論の章立
ては、以下のとおり。

1. 背景となる基本的情報
2. 電離放射線に対する分子・細胞応答
3. 放射線誘発がん──メカニズム、定量的な実験研究、遺伝的要因の役割
4. 人間集団に対する放射線の遺伝的影響
5. 疫学的方法の背景    6. 原爆被爆者の研究
7. 医療放射線被曝の研究  8. 職業放射線被曝の研究
9. 環境放射線被曝の研究  10. 生物学と疫学の統合
11. リスク評価のモデルと方法
12. がんリスクの推定
13. まとめと今後の研究の必要性

BEIR VII では、低線量(100 ミリシーベルト以下)の低LET 放射線(X 線やガンマ線)の被曝による健康影響に着目し、がんや遺伝性の疾患、さらには心疾患のような他の影響までを対象としている。主なデータとして、長年続けられている広島・長崎の被爆者調査、すでに触れた15カ国の原子力施設の労働者調査、医療被曝や環境放射線被曝の調査などの疫学研究を包括的にレビューし、さらに適応応答、放射線感受性、バイスタンダー効果、ホルミシス効果、ゲノム不安定性などについての生物学的研究をふまえている。1990年のBEIR V以降の新しい疫学的知見と細胞レベルの生物学的研究とを総合して、低線量放射線のリスクをモデル化した。

その結論として、放射線被曝のリスクは、低線量でもしきい値なしの線形を示し、どんなに小さい線量でもリスクを少しは増やす、とLNTリスクモデルを支持した。具体的には、例えば、100 ミリシーベルト(職業上の被曝の5年間での線量限度とされている値)の被曝でも約1 パーセントの人が放射線によるがん(固形がんや白血病)になる、つまり、他の原因でがんになる人(100人中42人と推定)に加えて、さらに100人に1 人が放射線被曝が原因でがんになる、という。

このBEIR VII 委員会のメンバーは、委員長はじめ疫学者を多く含んでいて、アメリカの研究者を中心としつつも、ヨーロッパ諸国の研究者も複数含まれている、という特徴がある。そのことが多くの疫学的知見の重視につながっているのではないかと思われる。

● BEIR 委員会とは?

BEIR委員会とは、「電離放射線の生物学的影響」に関する委員会のことで、米国科学アカデミー(NAS)/米国研究評議会(NRC)の下に置かれている放射線影響研究評議会(BRER)内の1つの委員会である。もともとは、1954年のビキニ事件をきっかけに、アメリカ国内の放射線防護基準の策定に資するために設けられたBEAR(原子放射線 の生物学的影響)委員会が前身で、1970 年に名称変更されBEIR 委員会となっている。BEIR 報告は、アメリカ国内にとどまらず、国際的な放射線防護基準の基礎とされるICRP(国際放射線防護委員会)の勧告やUNSCEAR(国連・原子放射線の 影響に関する科学委員会)の報告にも大きな影響をこれまで与えてきた。近く提出されることになっているICRP の新勧告や、さらには日本国内の放射線防護指針に、どのように反映されるのか、注目される。

また、BEIR 委員会というのは、そもそも原爆を開発・使用し、その後も核開発の先頭をきってきたアメリカという国が創ったものであるということをどう考えればよいの か、BEIR 報告の科学的内容だけでなく、その歴史的・社会的意味を含めて検討する必要があるだろう5。

● BEIR VII 報告はどう捉えられるか?

これまで、ICRP1990 年勧告などは、はっきりと影響がわからない低線量域でも放射線防護の観点から、より安全を考慮してLNT 仮説を採用する、としていた。それに対して、BEIR VII 報告は、細胞レベルの実験や動物実験による生物学的基礎研究と人間集団の疫学データをあわせて考慮したうえで、LNT仮説は低線量域でも科学的に正しいと結論づけた。その反響を把握するには、まだ時間が必要であろうが、ここではいくつか紹介しておこう。

BEIR VII 報告の公表とほぼ同時期に、フランスの医学アカデミーと科学アカデミーが合同でまとめた報告書「低線量電離放射線による発がん効果の評価と線量効果関係」 が発表された(ウェブサイト上では英語版が2005 年3月、フランス語版は4月、出版は7 月)6 が、そこでは、低線量域(100 ミリシーベルト以下)でLNT 仮説を適用することは過大評価になる、とその妥当性に疑問を呈し、しきい値の存在を示唆した。

その他にも、科学者の立場から、丹羽太貫・京都大学放射線生物研究センター教授などは、現状ではLNT 仮説を明確に否定する材料も出ていないが、科学的に証明されたとも言えない段階にある、とする。

たしかに、これで決着がついたわけではない。BEIR VII報告でも、今後の研究の必要性として12 の項目を挙げている。科学的観点から、放射線による発がんのメカニズムが十分に解明されたわけではないし、データの制約など疫学的手法の限界も指摘されて いる。ただし、疫学については、メカニズムの解明こそが科学的であるとされ、これまでの公害事件などにおいて疫学の意義がよく理解されてこなかったがゆえ に被害が拡大した歴史がある、という指摘に注意を払っておきたい8。また、前述したECRR の勧告も科学的には十分な手続きを経て結論づけられたものと認められているわけではないが、世界中に起こった被害という現実から考えようとし、BEIR VII 報告では考慮に入れられなかった内部被曝の問題を重視したその議論も参照されるべきだろう。

低線量被曝プロジェクトでは、今後、広島・長崎で被爆者調査を続けている放影研(放射線影響研究所)の疫学調査について、その歴史も含めて検討していく 予定である。また、先日、ICRP が新勧告の草稿の新しいヴァージョンを公表し、パブリック・コメントにかけているところで、そうした動向も引き続きフォローしていきたい。今回訳出した BEIR VII 報告の要旨を市民科学研究室のウェブサイト上(http://www.csij.org/)に掲載しているので、放射線被曝の問題についての今後の議論の 参考にしていただければ幸いである。

 

 

カテゴリー: 核兵器・放射能・核開発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染) | 被曝のリスクは、低線量でもしきい値なしの直線形を示す はコメントを受け付けていません

11.10「志賀原発直下に活断層!」チラシ(Ver.2)ポスティングを県内全域で!

志賀原発の1号機原子炉直下に、「S-1」という活断層があることが懸念されています。断層の専門家は、「誰が見ても活断層」「よくこんなものが経産省の審査を通ったものだ」と言われる「S-1」活断層です。

11.10(土) 志賀町文化ホールに羽咋郡市平和運動センター(同勤労協)、石川県平和運動センター及び「さよなら!志賀原発」ネットワークの70人が集まり、志賀町全域に「S-1は活断層だ」、「志賀原発を廃炉に!」の訴えチラシ5000枚をポスティングしました。

県内全域(珠洲市から加賀市まで)で、いまこのチラシポスティングを行なっており、志賀町では10.21(チラシVer.1)についで二回目となります。なおこのチラシは、プロ漫画家高木章次さんによる作であり、多大なご協力をいただいていることを報告いたします。(彼自身も脱原発運動の最前線に立っています)

scan-001-3(Ver.2)県内全域で、この「S-1活断層チラシ」のポスティング行動を実施中です。

カテゴリー: 反核・脱原発, 志賀原発 | 11.10「志賀原発直下に活断層!」チラシ(Ver.2)ポスティングを県内全域で! はコメントを受け付けていません

9.30 がんで労災申請! その波紋

 ついに、残念なことではあるが福島原発でがん患者第1号が出た。厚労省は9月末、第1原発事故の復旧作業にあたった作業員から、がんの労災申請があったことを認めた。

 がんは胃・食道・結腸のいずれかで、3・11以降、福島原発の作業員が労災申請したのはこれが初めて。もっとビッグニュースになってしかるべきだが、同省の職業病認定対策室は「申請者の属性は明らかにしない」「いつから、どれだけ放射線を浴びたか累積被曝量を調べて認定可否することになる」とはぐらかしている。軽々にがん認定をするわけにはいかないのだろうが、大メディアもベタ記事扱いだからヒドイものだ。<「知人かも…」「次は自分か」という同僚続出> ある原発作業員は、このニュースを聞いて即座にこう言った。
「ひょっとして、今回労災申請した人物は知人かもしれません。2カ月ほど前、がんで神奈川県内の病院で手術した同僚がいて、彼は『内部被曝の影響かもしれない』と話していたからです。“カウント・パー・ミニッツ”という内部被曝量を測る単位があり、事故前は800が上限とされていました。それが事故直後、112倍の9万カウントなんて値が出ていた。これは使用済み燃料棒を特殊ケースに搬入する時の値に近い。こんな作業をやらせた揚げ句に、がんが発病したのです。ハッキリとした因果関係は分からないにせよ、“明日は我が身”と思っている作業員は少なくありません」
 となると、今後は労災申請続出に思えるが、とはいえ、そこには無言の圧力もあるらしい。
「けがや病気で労災認定を受けてしかるべき原発作業員は相当数に上るはずですが、そこには有形無形のさまざまな圧力を感じます。事故後、急に若い作業員が病死したケースを取材しましたが、当初、取材に協力的だった同僚が、ある瞬間からパッタリと口をつぐんでしまった。既に取材した情報をオープンにすることも断られました。『親戚や仲間に迷惑がかかるから』と言っていました」(ジャーナリストの岩上安身氏)
 そんな“圧力”の中で、今回ようやく、労災申請が出てきたわけだ。こうした動きをきちんと報じるべきである。        2012年10月2日 日刊ゲンダイ
カテゴリー: 反核・脱原発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃 | 9.30 がんで労災申請! その波紋 はコメントを受け付けていません

放射線障害 内部被曝!身体の全てに影響する!乳ガン甲状腺ガン免疫不全心疾患白血病・・

放射線障害について

放射線を浴びるということは、外から浴びることと内から浴びること、この両方を考慮しなければなりません。しかし、日本の「放射線」専門家と言われるほとんどの方は、内部被曝を無視します。

だから、「放射線」専門家が、年間1㎜Svの被曝だからまったく健康に影響ありません、といっても、外部被曝しか念頭にないことに留意する必要があります。

怖いのは内部被曝なのです。なぜなら、放射線の影響は「距離の二乗に反比例」するからです。離れれば離れるほど影響は二乗倍に小さくなります。だから、放射性物質が発する放射線から一刻も早く遠くに逃げることが重要になります。

でも、内部に放射性物質を取り込むと、長期間、放射線を浴び続けることになります。しかもきわめて至近距離で。

これらのことは、私たちの反対にもかかわらず、政府(当時は自民党)と原子力ムラによって強行され建設された危険な原子力政策にあり、推進してきたものの責任は重く大きい。にもかかわらず、福島原発事故では誰一人責任をとっていない。野田首相は「大飯原発の再稼働」に際し、「責任は私にある」とかっこいいことを言ったが、では、なぜ福島原発の責任をとらないのか!といいたい。なぜなら、彼は、野田内閣の一員として財務大臣をやっていたのではないか! その責任もとっていないのによくも「責任は私」などと無責任な発言ができるのか不思議である。つまりは、責任はとらない(とれない)ということを言っているだけなのだ。

さて、その危険な原発はついに「爆発」し、その牙を剥きました。否応なしに「放射能」とつきあわざるを得ない環境になったのです。そしてヒバクシャになってしまったのです。これからどう生きるか?とても重要です。

被曝してしまったものの生き方は、毎日規則正しい生活をし、暴飲暴食を改め、バランスのいい食事と適度の運動を毎日おこなうという、理想的を生活を送ること以外にありません。

つまり、「免疫力」を高めること以外に、健康で生き甲斐のある人生は送れないということです。このことを、子どもたちにもしっかり教えることがとても重要です。この「講座」は引き続き、補筆していきます。

カテゴリー: 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染) | 放射線障害 内部被曝!身体の全てに影響する!乳ガン甲状腺ガン免疫不全心疾患白血病・・ はコメントを受け付けていません

10.3 「志賀原発を廃炉に!」訴訟 第一回口頭弁論 金沢地裁

総勢60名の原告団、サポーターが参加する中、「志賀原発を廃炉に」訴訟がいよいよはじまった。この法廷闘争は、全国で行われている「原発差し止め」の中でも唯一、2006年3月、商業用原発ではじめて「原発を動かしてはならない」という地裁判決が出された地での訴訟である。この判決では、まさに3.11メルトダウンを予測したかのような内容が展開されている。「多重防護の将棋倒し」現象、人為ミスの連発などである。これらを真摯に受けとめ原発を止めていたらば、3.11福島原発事故は発生しなかっただろう。

S-1断層も然りである。当時の裁判でも争点となっていたが、「政府の判断」が優先されてしまった。今度こそ、3.11の惨劇を繰り返さないために「志賀原発を廃炉に!」訴訟に完全勝利し、廃炉に追い込みましょう。

詳細はこのHPの1ページにリンクがあります。「志賀原発を廃炉に」原告団ホームページへ。

 

カテゴリー: 反核・脱原発, 志賀原発 | 10.3 「志賀原発を廃炉に!」訴訟 第一回口頭弁論 金沢地裁 はコメントを受け付けていません

9.28 第13回定期総会

構成組織、PEACEネット会員、来賓、傍聴者、マスコミなど約80名の参加のもと開催され、真摯の討論で「2011年度総括(案)」「決算報告」が承認され、「2012年度方針(案)」「予算(案)」が決定されました。15名で構成する新役員は、最重要課題である「脱原発」,「オスプレイ配備反対」、「憲法改悪阻止」などを、組織の総力をあげて闘うことを決意しています。

以下は総会の様子です。最初に、9/20未明に急逝された能登町平和運動センター議長椿原美津範さんの死を悼み、黙祷を捧げました。

会場には、9.9オスプレイ配備反対沖縄県民集会(石川県から3名が参加)の新聞が貼られ、オスプレイの飛行コースなどととも食い入るように見入る代議員、会員の姿が見られた。

アメリカをして、「世界一危険な基地」と言わせた普天間。だからこそ移転(撤去)しなければならないのです。にもかかわらず、いままで36人が事故死した欠陥機オスプレイをその基地に配備し飛ばすなんて、人命軽視をとおりこして尋常ではない。

福島原発事故以降、野田政権の「人命軽視」にはいとまがなく、つぎつぎと被災者を切り捨てている。見つかった「1名の小児ガン」も「事故とは無縁」と切り捨 てている。しかも復興予算の「公共事業化」は目に余るものがあり、「うまみに群がるシロアリたち」は尽きません。原子力関係にもどんどん予算は流れています。「日米安保重視」の姿にも抗議の声まきおこさなけ ればなりません。

これらを許している主体的根拠は、労働組合の不団結にあると言えます。日々、福島第一原発の現場では「ヒバクシャ」が生ま れているのに、労組として「取り組まない」、あるいは「経営(に悪影響がない限り)の範囲内」でしか言わないことにあります。労組という看板が泣いていま す。労働安全衛生法が泣いています。まさにこれらは、「ヒバクシャ」容認であり「人命」の切り捨てであると言わざるを得ません。

120618基地ネット資料・オスプレイ配備(全国縦断飛行ルート図)

新任役員氏名

 代表代行    柚木  光  (県教組)       -

副代表     本田 良成  (全国一般)       再

〃      田村 隆三  (高教組)           再

〃      山田 洋秋  (北陸鉄道労組)     再

〃     森  憲一  (全港湾)          再

事務局長  中村 照夫  (専従)         再

運営委員  常盤亜左子  (県教組)      再

〃            酒井 敏次   (運輸労連)           再

〃        竹内  栄  (全農林)          (新)

〃         上田  成夫  (金沢市公企労)        再

〃     槻  美明  (北観労組)        再

〃      谷  光哉  (金沢平和センター)     再

〃     元田 浩一  (小松能美平和セ)     再

〃    前田  武志  (七鹿平和センター)    再

〃     甲谷 徳幸  (青年・女性部)        再

会計監査 北村 謙二  (北陸交通労組)    再

〃      森  暢一  (高教組)        再

 

カテゴリー: 運営 | 9.28 第13回定期総会 はコメントを受け付けていません

「原発止めると雇用が守れない?」 いいえ、原発は雇用も家族も故郷さえも奪います!

いままで種々の学習会を行ない、原子力政策や原発の構造、エネルギー政策や脱原発の必要性など、組合員の持つ様々な疑問に答えてきました。

しかし、9.28の総会で「原発を止めると雇用が守れない」という組合員が依然として多い、その不安を解消するような教育宣伝、対応を行ってほしい、との要望が出されました。

でも、そのような疑問を持つ組合員、市民に聞きます。原発は雇用を守ったのでしょうか

違いますね。雇用どころか、家族も仕事も、そして故郷そのものを根こそぎ奪ってしまいました。つまり、福島の大惨事をどう考えるかに尽きるのです。よく考え、さまざまな形で「フクシマ」を検証してみましょう。特に被災者がどのような悲惨な状況に置かれ、かつ、いまだに「放置」されているか、その憤り、嘆き、不満、抗議の声を思い起こしましょう。

カテゴリー: トピックス, 反核・脱原発, 志賀原発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃 | 「原発止めると雇用が守れない?」 いいえ、原発は雇用も家族も故郷さえも奪います! はコメントを受け付けていません

9.9オスプレイ配備反対沖縄集会に参加 見て見ぬふりして生きるのか、社会を変えようと闘うのか?

福島で苦しみ怒る被災者の姿をDVDで鑑賞した生徒の感想。そして、官邸を囲む20万の市民の行動・・。自分の生き方は「これでいいのだろうか」と自問自答し、9.9オスプレイ配備反対行動(沖縄)に起ちあがった女性組合員がいる。

DVDを見た生徒が語った。「見て見ぬふりをしながら生きるのか、社会を変えようと闘う大人になるのか」と。この主旨は、3.11を体験し、被曝した私たち全てに問われていることだ

自分の生き方はこれでいいのかと自問し、沖縄行きを決意。オスプレイは米軍の新戦略に基づくもの、「戦争のできる国」づくりが完成に近づいていると、参加した彼女は報告している。フクシマの怒りも沖縄の怒りも命を大切にしない政府への抗議だとも語っている。

自分の人生の節目となり、これから「オスプレイ配備阻止」「原発廃炉」運動を、新たな自分の端緒としたいと、決意で締めくくられています。

2012.9.9オスプレイ配備反対県民集会(沖縄)2012.9.9沖縄オスプレイ配備反対県民集会

20120909オスプレイ配備反対沖縄県民大会に参加して

カテゴリー: 反基地, 反基地, 反戦・平和, 反核・脱原発 | 9.9オスプレイ配備反対沖縄集会に参加 見て見ぬふりして生きるのか、社会を変えようと闘うのか? はコメントを受け付けていません

8.31 志賀原発直下に「S-1活断層」 渡辺満久東洋大学社会学部教授講演会

8月31日、18時15分より地場産業振興センター新館コンベンションホールにおいて、渡辺満久東洋大学社会学部教授の講演会を開催した。(あらかじめ述べておきますが、渡辺教授は決して「脱原発派」の人ではなく、純粋な研究者、学者であり、原発に関しては「安全性を担保すれば進めるべき」という持論の持ち主でした。)

最初に、氏は「変動地形学がなぜ社会学部に属しているのか」を説明された。地質や地層に関することは理系ですが、断層に関することは「地理学」であり「地形学」としてある。文系の社会学部あるいは文学部などにあるのが自然との説明でした。(誤解が解けた!)

だから、地形から地下の動いた形跡を予測することができる学問である。つまり断層の専門家なのです。http://www.ustream.tv/recorded/25082053に動画

7月17日、原子力安全・保安院より「志賀原発1号機直下のS-1“破砕帯”は活断層の疑いがあるので再調査を」と報じられ、再調査が北陸電力の手によって開始されたが、「安全審査を通過させた保安院、そして活断層ではないと判断した専門家」の「なんらの反省もコメントもない」ことに疑問を感じると氏は述べた。

S-1“断層”スケッチが報道され、それに対しさまざまな「肯定」、「否定」の意見がかまびすしく論じられたが、氏は「すばらしいスケッチであり、相当腕のいい方が描いたものだ」と延べ、スケッチに対する評価を肯定的に断定した。

さまざまな「“断層”専門家」がいるなか、本当の“断層”専門家である「地形学=変動地形学」の渡辺教授の説をきちんと勉強するため今回の講演会を企画したもの。

(主催は、「志賀原発直下に活断層!」講演会実行委員会であるが、「さよなら!志賀原発」実行委員会改め「さよなら!志賀原発」ネットワークで論議し決定したもの。)

満久さんちらし

「S-1断層は誰が見ても活断層」「よくこんなものが(安全審査を)通ったものだ」と断層の専門家は言う。

しかし、国の安全審査専門家委員会は、断層の専門家でない方(電力とつながる御仁)が「活断層ではない」、あるいは「意識的に見逃し」て審査を通過させたのでしょう。

地震学や地層などの専門家が、すべて断層の専門家である訳ではない

S-1“破砕帯”のスケッチをみると石の流れや向きも表現されており、詳細なスケッチである。このスケッチで判断すべきなのに、なぜ、再調査するのか分からない。

しかも北陸電力は、40mもの深い箇所を掘って調査するというが、何も出てこない可能性が大きい。活断層でないことを証明するための「再調査」と言わざるを得ない、と氏は述べた。(われわれもそのように推定・確定している)

では、S-1断層はどんな活断層か。

短い断層であり、それ自体が地震を起こすことはない。しかし「ずれ」であるから「震度」とは無関係に危ない。短いことから「副断層」であることが分かる。では主断層があるはず? それは、以前から言われている富来川南岸断層(主断層)と思われる。

(北陸電力が設置許可申請時に添付した調査データの分析から、その断層は海にまで伸びていると渡辺氏は推論)。あるいは未だ発見されていない断層があるのかもしれないとも。そもそも、富来川南岸断層は、志賀原発の設置申請では「隠されている」。この断層が最も危険であり、S-1などの主断層であることが推察できると。

要約すると、富来川南岸断層がゆれ、その影響でS-1やS-6が生じた。地形や断層スケッチなどからこの両者は「活断層」と言える、と氏は断定した。また氏は、S-1断層スケッチから「過去に2回動いた」こと、また「S-6は、S-1と同時かまたはそれ以降に動いた」と読み解いた。さすが変動地形学、「断層の専門家」だ。しかし、データのあるS-4、データのないS-8などは「活断層と確定できるだけのデータがない」として断定を避けた。

一方、「人間が生まれる前のような古い年代のことまで論じる必要があるのか」と、活断層の年代に疑義を呈する意見に対し、「例えば1万年とかで区切ると、調査しても動いた形跡の出ないことが多い、これでは日本から活断層がなくなってしまう」と説明。数十万年あたりが最も適当である。

だから、以前は5万年前以降に動いたものを活断層としていたが、より、活断層をつかむため「12万5千年前以降に動いたものを活断層」としていると説明された。(しかし、原発の安全審査などでは、活断層隠し、活断層カットなどが国・御用学者の協力によって繰り返された。犯罪であり、責任を問わなければなりません。)

ストレステストにも言及され、「1/10(殆どがこのレベル)や1/100(六ヶ所村再処理工場の沖に連なる大断層!)に矮小化された断層から計算された震度は、たとえその二倍に耐えるという結果が出たとしても、診断は無意味である」と。そのとおりである。

他に、海岸段丘や離岸ベンチなど、若干の地学用語、専門用語が出ましたが、プロジェクターを使った映像も大変見やすく、分かりやすい講演でした。さすが「文系」の研究者であった。

カテゴリー: 反核・脱原発, 志賀原発 | 8.31 志賀原発直下に「S-1活断層」 渡辺満久東洋大学社会学部教授講演会 はコメントを受け付けていません

9月期 単産・地区平和セ総会にあたって(メッセージ)

総会・定期大会メッセージ

単産(単組)・地区平和センター定期大会(総会)のご盛会をお祝い申し上げます。

日頃より反戦・平和、人権、環境、そして脱原発に向けて奮闘されていることに対し心より敬意を表するとともに、連帯のご挨拶を申し上げます。

さて、東日本大地震により致命的な損傷を被(こうむ)った福島第一原発は、18ヶ月を経た今日でも放射能を出し続け、史上最悪の原発事故となりました。いまも不安定な状況が続いています。

そのようななか、7月5日公表された国会事故調は以下のように事故原因を分析し、政府・東電を指弾しています。

事故は、「規制当局と電力側はもたれ合い、無責任を積み上げてきた結果の人災である」とし、原因についても、「安全上重要な機器への地震による損傷がないとは確定的に言えない」として、津波だけに原因を限定し、再稼働へつなげようとしている政府・東京電力に異議を唱えています。

それゆえ、この報告が出される前の、しかも780万筆もの「さようなら原発1000万人」署名が提出された翌日の6月16日、野田政権は姑息にも「大飯原発の再稼働」を、安全対策も活断層疑惑も無視し決定したのです。

これに対し、6.23には首相官邸前で抗議行動が行われ、以降、毎週金曜日、数万の市民が抗議のために結集したのは前代未聞のことです。7.16「さようなら10万人」代々木集会には17万もの市民・勤労者が大飯原発の「再稼働抗議」「再稼働撤回」「全原発の再稼働阻止」「即刻廃炉へ」を訴えました。

石川でも私たちは、6.10「大飯を止めて原発ゼロに!」集会を開催し、能登から加賀から2000名の組合員、市民が「再稼働抗議」と「志賀原発の再稼働阻止」のため結集し、6.26には「志賀原発を廃炉に」訴訟を120名の原告団で金沢地裁に提訴しました。

一方、米海兵隊の「欠陥機」オスプレイが日本中を「訓練場」のように飛び回わろうとしています。これはアメリカの新戦略にもとづき、東アジアで対中国封じ込め作戦の実戦的訓練であり、沖縄を中心に日本各地に「配備」する構想が見え隠れします。そうなれば、日本全土はまさに「戦場」と化してしまいます。

衆・参両院では、憲法審査会による「改憲」論議が進んでいます。天皇を「元首」に、自衛隊を「国防軍」に、という超保守的な自民党(案)を示されています。憲法解釈として「集団的自衛権」を認める動きも急展開しています。アメリカの要求を受け、世界(主に東アジア)で共に「戦争をする」ための最後の「障壁」となっているこの問題に区切りをつけ、「自由に戦争」のできる体制に突き進もうともしています。

原子力・宇宙政策でも「安全保障に資する」と明示され、共通番号制や秘密保全法で国民の監視体制を強化し、名実共に「戦争のできる国家」を標榜しているといわざるを得ません。

 民主主義と平和憲法を守るため、「戦争をする国」にさせないため、労働組合を主体に広範な市民と連携し、反戦・平和、脱原発などの闘いを職場から共につくっていきましょう。

2012年9月吉日   石川県平和運動センター

 代 表  柚 木  光

カテゴリー: トピックス, 友誼団体, 運営 | 9月期 単産・地区平和セ総会にあたって(メッセージ) はコメントを受け付けていません