日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞に際して

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞に際して

ノルウェー・ノーベル委員会は10月11日、今年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与すると発表しました。被爆者が二度と核兵器を使ってはならない、世界に核兵器はいらないと訴えてきた活動が高く評価されたものであり、これまで活動を積み重ねてこられた日本被団協のみなさんへ、心より敬意を表し、受賞をお慶び申し上げます。

広島と長崎に原爆が投下された1945年から9年後の1954年、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が太平洋のビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験で被爆したことをきっかけに、国内で原水爆禁止運動が高まりました。原水爆禁止を求める署名活動は、「核実験反対」「核兵器反対」の全国的な運動として津々浦々で展開され、3200万筆を超えて集められました。日本被団協はその2年後の1956年に被爆者の全国組織として結成され、被爆の実相を伝えるために国内はもとより、海外でも講演や被爆証言などを積極的に積み重ねてこられました。

これまでに被爆者のみなさんが語ってきた凄惨な被爆の実相が、国際社会における核兵器の非人道性を明らかにし、またヒロシマ・ナガサキ以降今日まで、戦争による核兵器使用を阻む最も大きな力となってきました。ノーベル委員会が「核のタブーの確立に大きく貢献してきた」と述べているように、被爆者のみなさんが果たした役割を重く受け止める必要があります。

世界では、核兵器を所有することで互いの緊張状態を作り、戦争を回避しようとする「核抑止論」への傾斜が強まり、核保有国から核兵器使用の威嚇が公然と発せられている現状があります。日本国内においても「核共有」を検討すべきなどと声高に主張する政治家さえ見受けられます。

しかし核兵器が存在する限り、核兵器使用のリスクは永遠になくなりません。被爆者が「二度と自分たちと同じおもいを他の誰にもさせるわけにはいかない」と語ってきた原点は被爆の実相であり、今こそ世界はそこに向き合い、学び、核兵器使用が迫る危機的状況を乗り越えていかなくてはなりません。

2021年には国際条約として核兵器禁止条約(TPNW)が発効しました。核兵器のない世界は具体的に達成できる未来であるということが確立されたのです。世界で核兵器の非人道性の確立に尽力してきた被爆者のおもいを真に受け止めるのであれば、ヒロシマ・ナガサキを経験した日本こそが、今すぐ核兵器禁止条約に署名・批准すべきです。2023年12月に、ニューヨークの国連本部で開かれた第2回締約国会議には、アメリカの「核の傘」のもとにあるドイツやベルギーなどもオブザーバーとして参加しましたが、残念ながら日本政府の姿はありませんでした。国内においては、被爆者援護の残された課題である長崎の「被爆体験者」問題があります。日本政府は一日も早く「被爆体験者」は被爆者だと認め、すべての被爆者の救済にとりくむべきです。

ノーベル委員会の説明した授賞理由の中には、「いつの日か、被爆者は歴史の証人ではなくなることでしょう。しかし、記憶を留めるという強い文化と継続的な取り組みにより、日本の若い世代は被爆者の経験とメッセージを継承しています」とあります。今後も原水禁は、被爆二世三世や高校生・大学生等といった次の世代に、確実に被爆の実相が継承されるよう運動にとりくんでいきます。

2025年は被爆80年を迎えます。日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことに私たちも励まされながら、原水禁は今後も「核と人類は共存できない」との立場に立ち、核も戦争もない社会の実現に向け、全力でとりくんでいく決意です。

2024年10月12日

原水爆禁止日本国民会議

共同議長 川野浩一

金子哲夫

染 裕之

カテゴリー: PEACE石川(機関紙), トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 原水禁, 反戦・平和, 反核・脱原発, 核兵器・放射能・核開発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染) | 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞に際して はコメントを受け付けていません

10.27 第26回国民審査(最高裁裁判官)

第26回国民審査チラシ20241011.pdf

カテゴリー: 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 教育・歴史, 文化・芸術, 護憲・憲法改悪反対・教育・歴史 | 10.27 第26回国民審査(最高裁裁判官) はコメントを受け付けていません

県平和センター第25回定期総会(24.9.27 14:00フレンドパーク)

カテゴリー: 運営 | 県平和センター第25回定期総会(24.9.27 14:00フレンドパーク) はコメントを受け付けていません

「被爆体験者」は被爆者だ ―長崎地裁判決を受けて―(原水禁声明)

9月9日、長崎地裁において、これまで「被爆体験者」とされてきた44人が「私たちは被爆者だ」として、被爆者健康手帳の交付を求めた裁判の判決の言い渡しが行われた。判決の内容は原告の一部を「被爆者」と認め、手帳の交付を長崎県・市に命じるものであった。

44人の原告のうち、4人の方がすでに亡くなられている。原告の一人である山内武さんは、「私の周りではすでに200人以上の方が亡くなった」と述べている。この間「被爆体験者」支援にとりくんできた私たち自身、これまで問題解決に至らなかったことに、忸怩たる思いを抱かずにはいられない。本判決についても、「被爆体験者」の一括救済でない点に問題が残る。

そのことを踏まえたうえで、長崎県・市側から控訴するなどして訴訟をこれ以上長引かせるべきではないし、なにより政府が一刻も早い全面的な救済措置を具体的に実施すべきであると考える。

南北に長い旧長崎市の行政区域によって線引きされたため、爆心地から同じ12km圏内であっても、南側の被爆者手帳が交付された住民と、東側の「被爆体験者」とされてきた住民とで長年にわたり大きな違いが生じるという、差別的な扱いが続いてきた。

厚労省は2002年の「被爆体験者」事業の開始にあたり、その説明の中で「被爆体験者」をいずれは被爆者としていく方向性があることを示唆したうえで、まずは事業の開始にご理解いただきたいとする説明を行っていた。

今年8月9日には、岸田首相と「被爆体験者」との面談の機会が設けられ、この問題の「早急な」対応を厚労大臣に指示したことが明言されたが、それから一か月たった現在でも、厚労省に具体的な動きは見られない。

広島では、いわゆる「黒い雨」裁判の2021年7月の広島高裁判決によって、「黒い雨」が降った地域で被爆した住民を被爆者と認めて被爆者手帳を交付し、「同じ状況にあったとされる者」についても救済措置が取られた。同じ被爆地においても、広島と長崎で「黒い雨」が降った地域における対応が異なる、差別的な扱いが生じていたことは、同じ法制度下で生活する住民にとって看過することのできない大きな問題となっていた。

国による、幾重にも重なる差別的な状況の改善が図られることなく、今日を迎えてしまっていることは許しがたい現実である。もう一刻の猶予も許されない。

原水禁はこれまで「被爆体験者は被爆者だ」として、長崎とともに全国連帯でこの問題にとりくんできた。2022年3月には計29万9182筆の署名を国に提出し、その後も継続的に厚労省との協議を行い、救済の観点を明確にするよう訴えてきた。1945年8月9日から79年以上が経過した今日、被爆者の平均年齢は85.58歳となったのと同じように、「被爆体験者」もまた高年齢化が進んでいる。

司法判断を待つまでもなく、早期の解決が図られる必要のあった「被爆体験者」問題を、ここまで放置してきた国の責任は重い。さらにいたずらに時間をかけようとすることなど、決して許されない。一刻も早くすべての「被爆体験者」を被爆者と認め、被爆者健康手帳の交付を行うことが必要だ。

原水禁は、これまで国の政策に決定的に救済の観点が欠けていることを訴えてきた。今こそ国はこの救済の観点を明らかにした「早急な」対応をすべきである。そのことを改めて強く国に求める。

2024年9月9日

原水爆禁止日本国民会議

共同議長 川野浩一

金子哲夫

染 裕之

カテゴリー: トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 原水禁, 反戦・平和, 核兵器・放射能・核開発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染) | 「被爆体験者」は被爆者だ ―長崎地裁判決を受けて―(原水禁声明) はコメントを受け付けていません

8.30核燃料サイクル政策の破綻を認め、撤退の道筋を示すことを求める原水禁声明

政府が、いよいよ核燃料サイクル政策の破綻を認めざるを得ない時がきた。核燃料サイクル政策とは、使用済燃料のウランやプルトニウムを化学処理(再処理)して繰り返し使用するエネルギー政策であり、その政策の中核に位置付けられるのが再処理技術、青森県六ケ所村に建設中の再処理工場である。

日本原燃株式会社(原燃)は、8月29日、『再処理施設・廃棄物管理施設・MOX燃料加工施設のしゅん工時期見直しに伴う工事計画の変更届出』を発表した。

変更の概要は、①再処理施設および廃棄物管理施設の工事計画において、完成目標を「2024年度上期のできるだけ早期」から「2026年度中」への変更、②MOX燃料加工施設の工事計画において、完成目標を「2024年度上期」から「2027年度中」へ変更とする2点である。

今回、発表された青森県六ケ所村で建設中の再処理工場の完成目標の延期は27回目となり、あわせてMOX燃料加工工場の完工延期も8回目となった。

原燃側は、完工延期の要因として原子力規制委員会からの耐震評価のほか、追加工事などを挙げているが、1989年に事業許可を申請し、1997年に完成する計画から幾度もトラブルを繰り返し、工事着工から30年を過ぎても実現せず、いまだ確立されない核燃料サイクル全体への信頼は完全に失墜している。

また原燃の増田宏尚社長が記者会見で「過去の設計に固執しすぎた」「見通しの立て方が悪かった」と発言したが、30年以上かけていまだ設計管理が出来ていない計画を受け入れること自体が無理難題であり、決して市民の理解を得られるものでは無い。

核燃料サイクル政策は、兆単位で投入してきた税金と電力料金を無駄にし、技術的にも極めて困難であり、現実性を欠いたものである。そもそも建設計画当初に稼働していた40基の原子力発電所という前提自体が大きく変わっている。

原水禁はこれまで、原子力政策自体が破綻しており、抜本的な政策の見直しが急務であることを訴えてきた。そして、原子力政策を盾に「核」の問題にしがみつく姿勢、核燃料サイクル政策を継続するために確立されていない技術に税金を注ぎ込む政府の迷走は、無責任そのものであると考える。

原燃が示す「楽観的な独自の見解」をもとにした工事計画を鵜呑みにすることなく、政府は、核燃料サイクルの破綻を認め、今すぐ撤退の道筋を示すべきである。そして、いまこそ破綻した原子力政策のもとで稼働する原発を即時停止させることを、原水禁は強く求める。

2024年8月30日
原水爆禁止日本国民会議
共同議長  川野浩一
金子哲夫
染 裕

カテゴリー: トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 原水禁, 友誼団体, 反戦・平和, 反核・脱原発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃 | 8.30核燃料サイクル政策の破綻を認め、撤退の道筋を示すことを求める原水禁声明 はコメントを受け付けていません

被爆79周年「反核平和」行進を実現 広島へ繋ぐ

6月14日、富山原水禁より「反核平和」行進の引き継ぎを内灘で受け、反核平和集会を内灘町役場前で行いました。

最初に、富山県の原水禁県民会議を代表して岡崎信也県議が挨拶し、「反核・平和」横断幕を受け取りました。原水禁石川は、清水文雄内灘町議を司会に、原水禁石川県民会議代表委員の盛本芳久県議が挨拶し、主催者として内灘勤労協の松田さんが挨拶しました。連帯の挨拶には上出内灘副町長が立ちました。

6月24日早朝には、原水禁石川県民会議と連帯する議員がいない市町の首長、議会議長に「賛同金」を募るため、代表委員の盛本芳久県議とともに本田良成原水禁事務局長は能登の市町にむけ出発しました。

原水禁石川県民会議は、本年の「反核・平和」行進を、能登半島元旦地震のすごさ(北陸沖大地震と命名した方がよいと思う)とその後の避難及び避難生活が「人災」と呼べるほど惨憺たる状況であったこと、そして核心的には「志賀原発の惨状・危機一歩手前」であったことが、岸田政権と馳県政によって隠蔽され、秘匿され、矮小化されていることに警鐘を乱打しなければならない、と考え、各地区県平和センターに原水禁常任執行委員会で論議し、6.30さよなら志賀原発!全国集会in金沢に全力投入することを決めました。

能登地域の輪島・穴水平和センター、珠洲平和センター、能登町平和センター、羽咋郡市平和センター、七鹿平和センター5地区は、内部論議の末、6.30さよなら志賀原発!全国集会in金沢に全力投入することを決めました。

1000名以上が参加した「6.30さよなら志賀原発!」全国集会in金沢(四高記念公園)

7月8日、白山地区平和運動センター、同勤労協は、「反核平和」行進の出発集会とを白山市オカリナ公園で行い、市内デモで「核廃絶と脱原発」を訴えました。

8月4日、金沢地区平和運動センター、同勤労協は、「反核平和」集会を県教育会館で開催しました。

8月6日、南かが地区平和運動センター、同勤労協は小松市役所前で「反核平和」集会を持ちました。

世界から「核兵器の廃絶と軍備ゼロ」を、そして「脱原発」を成し遂げなければ「核」戦争の危機は打開できないのであり、それを成し遂げる主体は、国家権力者ではなく、労働者・市民であることを私たちは自覚しなければなりません。

自治体、議会、議員、ヒバクシャ、労働者・市民が連帯し、国境を越えた連携が「核兵器及び軍備の廃絶」と「脱原発」「人権擁護」の闘いを続けていけるのであり、その先に、「世界の平和」「自由で平等なパラダイス」が実現できるものと確信します。

 

カテゴリー: PEACE石川(機関紙), トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 原水禁, 友誼団体, 反戦・平和, 反核・脱原発, 志賀原発, 核兵器・放射能・核開発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃 | 被爆79周年「反核平和」行進を実現 広島へ繋ぐ はコメントを受け付けていません

8月7日 陸自金沢駐屯地司令に「靖国参拝抗議」の申入れ

2024年8月7日午後1時、金沢駐屯地司令野田哲徳氏に対し、以下の「靖国参拝」に抗議する申入れを行いました。(駐屯地の門前で受領する姿勢に抗議した後)

20240807150910(自衛隊の靖国参拝に抗議する申入れ)

また、最近の「自衛隊・防衛省」の腐敗・暴走に対し、危惧感を抱かざるを得ないことを述べ、申入書を読み上げました。回答及び何らかの形で公表することも求めました。

カテゴリー: PEACE石川(機関紙), トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 友誼団体, 反基地, 反戦・平和, 政治腐敗 汚職 疑獄, 教育・歴史, 護憲・憲法改悪反対・教育・歴史, 護憲・憲法改悪反対 | 8月7日 陸自金沢駐屯地司令に「靖国参拝抗議」の申入れ はコメントを受け付けていません

6.30風雨のなか全ての原発を廃炉に!全国から1100名が結集

6.30風雨のなか、すべての原発を廃炉にするため1100名が結集「さよなら!志賀原発」全国集会in金沢

 

1000年に1度の能登半島大地震「ワーストシナリオを上回る」「初動に被災に人災の証あり」全ての対応が遅すぎる! 四半世紀放置された地震対策

カテゴリー: 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 友誼団体, 反核・脱原発, 志賀原発, 核兵器・放射能・核開発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃 | 6.30風雨のなか全ての原発を廃炉に!全国から1100名が結集 はコメントを受け付けていません

6.29第7次小松基地爆音訴訟原告団 第2回定期総会

カテゴリー: トピックス, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 友誼団体, 反基地, 反基地, 反戦・平和, 小松基地, 核兵器・放射能・核開発, 護憲・憲法改悪反対・教育・歴史 | 6.29第7次小松基地爆音訴訟原告団 第2回定期総会 はコメントを受け付けていません

7.1石川県知事、北陸電力社長申入れ

7.1県庁申入れ行動

7.1北陸電力申入れ行動

6.30集会の成功と、全国の仲間の「脱原発」「再稼働阻止」「すべての原発を廃炉に」という意思と思いを胸に、全国集会の主催者と代表団は、石川県当局と北電本社への要請行動に臨んだ。

しかし、石川県当局は、「国が検討中」「国に対応を求める」「国の決定を待つ」などと相変わらず、国の出先かと思うような返答ばかりを繰り返した。「主体的に判断せよ」「県民の安全・安心に責任を持て」、安全協定に謳っている「特別な事態には北陸電力に特別の対応を迫るべき」などと迫った。最後は「ご意見としてうけたまわる」と逃げの一手であった。

富山市の北陸電力本社では、「要請書を受け取るのみ」「要請に対する回答など、言葉のやりとりはしない」「聞き置くだけ」と居丈高な対応に終始した。最初は「一階ロビーで受け取る」と言っていたが、なんとか「会議室」でうけとるとなった。ひどい対応である。

地域独占を保証されている特別な存在・準公共団体的な電力会社であるのに、私企業の本性(利潤のみを追求する弱肉強食会社) をむき出しにした対応であったと言わざるを得ません。

2024年7月1日

石川県知事

馳 浩 様

さよなら!志賀原発 全国集会 実行委員会

さようなら原発 1000万人アクション

志賀原発の廃炉と原子力政策の転換を求める要請書

本年元日に発生したマグニチュード7.6の能登半島地震は、2007年3月の能登半島地震をはるかに上回る大きな被害をもたらしました。石川県地域防災計画(地震災害対策編)では、能登半島北方沖を震源とするマグニチュード7.0の地震を想定していましたが、その被害予想は県全域で全壊120棟、死者7人、避難者2781人というものです。地震規模の予測は今回の地震の8分の1と過少評価で、現実に起きた被害は県内だけでも全壊は8000棟以上、死者282人(6月18日現在)、避難者は最大で4万人を超え、想定よりも桁違いに大きなものでした。

本震発生後も強い余震が続き余震域は東西に広がり今なお警戒が必要な状況で、今後、志賀原発近傍とくに原発の前面海域を震源とする地震発生の危険性も指摘されています。

今回の地震で、原発の地震リスクが改めて注目されています。志賀原発も被災し、原発敷地での震度は震度5強でしたが複数の損傷や不具合が生じ、敷地にも複数の段差や地割れが生じました。変圧器やタービン等の損傷は、いまだ復旧のめどは立っていません。この地震の最大震度7は志賀原発の真北わずか11kmの地点で観測されており、原発直下で震度7だったらもっと大きな被害が出ていたことは確実です。志賀原発が2011年3月以降ずっと停止していたことは、まったく不幸中の幸いというほかありません。

今回の地震で、原子力防災計画は複合災害の際にはまったく機能せず「絵に描いた餅」であることが明らかになりました。大地震と原発事故の複合災害が起きたら、住民らは道路寸断で避難できず、家屋損壊により屋内退避もできず放射能にさらされ続ける事態に陥ります。しかし、国も北陸電力も能登半島地震から何ら教訓を学ぼうとせず、「原子力は重要な電源であり、カーボンニュートラル実現のためにも原子力を活用すべき」という基本姿勢を変えていません。

私たちは「志賀原発は次に大地震に耐えられない!」そんな危機感と「志賀原発の廃炉こそ脱原発社会への突破口!」との意気込みを共有する全国の仲間と共に『さよなら!志賀原発 全国集会 in 金沢』を、昨日、開催したところです。集会参加者の脱原発への熱い思いを踏まえて、石川県に以下の要請をいたします。

要 請 事 項

1.今回の能登半島地震の教訓を踏まえると、地震の予知は不可能であり、原発震災が起きれば住民の命と安全は守れないことが明らかな中で、原発の再稼働などあり得ない。実効性ある防災計画の策定よりも、志賀原発の廃炉を検討するほうがより現実的である。原発廃炉の実現に向けて関係機関との調整を速やかに開始すること。

2.地震と原発事故の複合災害に対応できるような実効性ある防災計画・避難計画は可能 だと考えているのか。県の認識を明らかにすること。

3.能登半島地震を体験して、毎年実施されてきた原子力防災訓練がいかに非現実的なものであるか、誰の目にも明らかになったと考えるが、県はどのように認識しているのか明らかにすること。

4.県地域防災計画(地震災害対策編)で、長年にわたり地震の想定が過少のまま見直されなかったことが、今回の地震被害をより大きくしたことは明らかである。なぜ見直しが行われなかったのか、その原因を明らかにすること。

5. 志賀原発の使用済み核燃料プールには核燃料があり、原発が稼働していなくても放射能災害が発生する危険性は常にある。現在は県、志賀町、北陸電力との三者間でのみ安全協定が締結されているが、県内の全市町が県、志賀町と同等に原発運転の同意権を定めた安全協定を締結するよう、県が主導すること。

6. 国に対して原子力災害対策指針の抜本的な見直しを求めること。

7.北陸電力対して、今回の能登半島地震による志賀原発の被害状況について、徹底的な情報開示を求めること。県としても県民の命と安全を守る立場から、自ら調査を行い、その結果を県民に明らかにすること。

 

2024年7月1日

北陸電力株式会社

社長 松田 光司 様

さよなら!志賀原発 全国集会 実行委員会

             さようなら原発 1000万人アクション

志賀原発の廃炉を求める要請書

本年元日に発生したマグニチュード7.6の能登半島地震は、本震発生後も強い余震が続き、余震域は東西に広がり今なお警戒が必要な状況です。今後、志賀原発近傍とくに原発の前面海域を震源とする地震発生の危険性も指摘されています。

志賀原発も被災し、原発敷地での震度は震度5強でしたが複数の損傷や不具合が生じ、敷地にも複数の段差や地割れが生じました。変圧器やタービン等の損傷は、いまだ復旧のめどは立たっていません。この地震の最大震度7は原発の真北わずか11kmの地点で測定されています。原発直下で震度7だったらもっと大きな被害が出ていたことは確実で、志賀原発が2011年3月以降ずっと停止していたことは不幸中の幸いというほかありません。

今回の大地震で能登半島周辺は活断層だらけで原発を立地してはならない場所であるという事実が、あらためて誰の目にも明らかになりました。さらに、いったん発表した内容を後に大幅に修正するなど、北陸電力の危機管理能力の欠如が指摘され、原発のような危険な施設を扱う技術的能力があるのか疑問視されています。また、地震発生から二か月以上にわたって国会議員や報道関係者等の敷地内への立ち入りを拒否し続けるという極端な隠蔽体質も明らかになり、地震の被害がまだ隠されているのではないかということも危惧されています。

北陸電力にとって今回の震災の何よりもの教訓は、志賀原発の再稼働は断念し廃炉の決断をすることです。しかし「原子力は重要な電源であり、カーボンニュートラル実現のためにも原子力を活用すべき」という北陸電力の姿勢は変わらず、相変わらず原発再稼働に固執し続けています。

私たちは「志賀原発は次に大地震に耐えられない!」そんな危機感と「志賀原発の廃炉こそ脱原発社会への突破口!」との意気込みを共有する全国の仲間と共に『さよなら!志賀原発 全国集会 in 金沢』を、昨日、開催したところです。

集会参加者の脱原発への熱い思いを踏まえて、北陸電力に以下の要請をいたします。

要 請 事 項

1.志賀原発の再稼働を断念し、速やかに廃炉の決断をすること。原子力規制委員会による適合性審査が継続中の2号機については、審査の申請を取り下げること。

2.今回の能登半島地震で、深層防護第5層にあたる避難計画の破綻が明らかになった中で、原発の再稼働はあり得ないということを認めること。

3.志賀原発の施設全体の配管やケーブル類も含む全ての部品で、今回の地震による影響調査を徹底的に行い、結果を公表すること。

4.敷地およびその近傍にある断層、とくに海域の断層について、今回の地震による影響調査を徹底的に行い、その結果を公表すること。

5.敷地内で震度7が観測されるような強い地震動に襲われたらどうなるか、とくに短周期帯での地震動に襲われたらどうなるか、さらに地盤の大きな隆起があったらどうなるか、今回の被害を踏まえ解析を実施して、その結果を明らかにすること。

6.北陸電力による地震の影響調査結果や解析結果について、第三者による調査や検証が可能となるよう、調査結果のだけでなく、もとの生データも公表すること。さらに、第三者による敷地内および施設内の調査も認めること。

カテゴリー: PEACE石川(機関紙), トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 原水禁, 友誼団体, 反戦・平和, 反核・脱原発, 志賀原発, 核兵器・放射能・核開発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃 | 7.1石川県知事、北陸電力社長申入れ はコメントを受け付けていません