12.8「戦争を許さず平和を考え行動する会」 講師 清末愛砂さん「平和に生きる権利は国境を越えて」アフガン・イスラエル

本年は12月6日(水)に開催しました 。 この企画・取り組みは、以下の団体の協力で実現されました。

主催団体:石川県退職女性教職員の会、社民党石川女性局、立憲民主党石川県総支部連合会、石川県平和運動センター青年・女性部

協力団体:連合石川(動員要請を依頼)
とりわけ本年は、表面上は10月7日のハマスによる「総攻撃」から、本質的には1993年以降、より過酷になったのは2007年から。ガザ地区は、高さ6メートルの鉄製フェンスと有刺鉄線で囲われた。全長は65キロ、無数のカメラやレーダー、自動射撃装置などが設置されたハイテクフェンスとなっている。
この現実をつぶさに体験し、日頃よりパレスチナ支援と連帯活動をおこなっている室蘭工業大学の清末愛砂教授から講演を受けました。

講演要約(青年・女性部ニュースより無断掲載)

清末さんが思う平和とは…温かい食事を皆で囲み、談笑すること。子どもたちと一緒に絵を描くこと。客人を歓待するために演奏すること…「単純な日常の中に小さな平和や幸せがある。しかし、その平和や幸せは上から与えられるものではなく、探求し・闘いを通して勝ち取るものだとガザやアフガニスタンの人々が教えてくれた。2023年10月7日ハマスによる急襲があり、以後イスラエル軍による激しい報復攻撃が行われているが、この戦闘の始点は10月7日ではない。そもそも、ガザはイスラエルの占領下におかれ、長年封鎖されてきた事実があるということを何よりも理解しておかなければならない。停戦してもイスラエルによる支配体制は変わらない。ハマスが急襲した背景にはイスラエルからのパレスチ解放の闘いがある。1993年ガザ地区を包囲するフェンスの建設が開始され、2004年にはイスラエル軍から大攻撃を受け、その後も幾度となく大規模攻撃が繰り返されてきた。そして2021年イスラエル軍は、またもガザに大攻撃を行った。歴史を紐解くと、イスラエルが長年にわたってガザを封鎖し占領してきたことは、もの凄い暴力であり国際法違反である。現在行われている猛攻撃は、ガザのライフラインを狙った無差別攻撃。パレスチナ人を生死ギリギリ、それを超すレベルまで追い込むイスラエルの行為は、もはや集団の破壊を意図するジェノサイドの領域に入っている。イスラエル・ネタニヤフ政権の狙いは、ガザでの生活を不可能にし「避難」の名の下でガザから追放することにあって、あからさまな根絶やし作戦により侵略的建国を目論んでいるのではないか。では私たちは何をすべきか。日本国憲法の前文には「われらは、全世界の国民ナがひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」とある。非暴力に基づく9条の精神を発揮し、イスラエルへの抗議の声をあげることと併せて日本政府に対して、全世界の国民の平和的生存権に基づき、ガザの人々が強いられている「恐怖」と「欠乏」をなくすよう働きかける必要がある。」と結びました。

補足

愛砂さんは、イスラエルの「天井のない監獄」「鉄条網壁の牢屋」で16年間行なわれてきたことは、「緩慢な窒息死」をせまったことであり、いま、ミサイルと地上軍による掃討戦は、「急速な窒息死」を迫っていると言わなければなりませんと締めくくりました。まさにジェノサイドと言わなければならない。

ジェノサイド条約 第2条、国民的、民族的、人種的、宗教的な集団の全部または一部に対して、その集団自体を破壊する意図を持って行う次の行為を言う。
①集団の構成員を殺害すること。
②集団の構成員の身体、精神に重大な害を与えること。
③集団の全部または一部に対し、身体的破壊をもたらすことを意図した生活条件を故意に課すること。

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