辺野古現地よりうれしいニュース

海外からうれしいニュース2題!

2017年9月6日

8月29日、北朝鮮が北海道上空を飛び越えて襟裳岬沖1180Kmの太平洋に落下したとみられる「新型中距離弾道ミサイル」を発射したとの危険極まりないニュースが飛び込み、日本中が大騒ぎしている中、今度は9月3日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水爆実験に成功したとの報道に、日本・韓国・米国に緊張が走り、戦争になるのではと非常に不安が高まっています。
その前には、オスプレイがエンジントラブルで大分空港に緊急着陸した(8月29日)との報道にも、沖縄県民の不安はさらに高まることになりました。名護市安部の海岸への墜落、オーストラリアでの墜落と、この8ヶ月間で7件の事故が発生し、そのいずれもが普天間基地に所属する機体であるからです。
北朝鮮の軍事演習に対して、「戦争もやむなし」と動く米国、日本の政治家に危機感をもつ今日この頃ですが、辺野古新基地建設を断念させるまで闘っている県民にとっては、うれしいニュースもあります。その2題を報告します。

*新基地建設阻止への追い風に!
日本と米国の保護団体が新基地建設は天然記念物「ジュゴン」の餌場の破壊になるとして、米国防総省に工事の中止を求めていた「ジュゴン訴訟」で、連邦高裁は、8月21日、米裁判所には工事中止を命じる権限がないとして、訴えを棄却した一審判断を破棄し、地裁に差し戻しました。
この判決により、新基地建設工事中止の是非を含めた実質的な審理に入ることになるので、キャンプシュワブ前で1158日(9月6日)も座り込んで闘う仲間たちは、米国の裁判所から工事をストップする判決が出るだろうと、喜びと期待で大いに盛り上がりました。

*「オール沖縄」に平和賞!
ドイツの国際平和団体「国際平和ビューロー」からショーン・マクブライド平和賞が決定されました。ノーベル平和賞を受賞したマクブライド平和賞は、同氏の功績を称え、92年に創設され、これまで日本では、日本原水爆被害者団体協議会や平和市長会議が受賞しています。
オール沖縄会議は2015年12月に結成し、辺野古新基地建設反対へのさまざまな要請行動と、非暴力の抵抗が評価されたとして、受け止めています。授賞式は11月24日、スペインのバルセロナで開かれます。この受賞により、国際社会から後押しをもらったと、ゲート前でニュースを聞いた仲間は喜びの声を上げました。
1158日非暴力の抵抗を続け、この間、機動隊の人権を無視した暴力的排除により、入院を含む多くの負傷者、60人を超える逮捕者、海上抗議行動でも海保の暴力と拘束が続き、これからも弾圧はますます強まるだろうと思うと、この平和賞には大きな勇気をもらうことができました。
オール沖縄会議は、8月12日、那覇市内で新基地建設ノー、オスプレイ撤回、翁長知事を支えることを目的として、45,000人の結集を実現したばかりですが、さらに国際世論に訴えるとして、8月に2度目の訪米団を送り、米国で66万人の組合員を取りまとめる「アジア太平洋系アメリカ人労働者連合」から新基地に反対する決議をもらい、退役軍人8,000人の組織「ベテランズ・フォー・ピース」からも新基地建設の撤回を米政府に求める決議もいただくなど、着実に国際的な連帯の輪が広がっていると判断しています。
オール沖縄会議は、辺野古ゲート前の座り込みに1日200~300人が集まれば、ダンプなどの作業者を阻止できると訴えています。
全国の平和フォーラムのみなさん、辺野古で待っています。

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