陸上自衛隊金沢駐屯地日米合同演習参加中止の申し入れ(2月2日・金沢駐屯地)

2010年2月2日

陸上自衛隊第14普通科連隊長
兼金沢駐屯地司令

海 田  英 昭 様
石川県平和運動センター
代 表  柚 木  光
社民党石川県連合
代 表  宮下 登詩子
金沢地区平和運動センター
議 長  中村  照夫

申   入   書

 陸上自衛隊金沢駐屯地第14普通科連隊は今月中旬から3月上旬にかけて、岡山県の日本原演習場で、米軍海兵隊との合同演習に参加すると報道されています。
金沢駐屯地からの日米合同演習への参加は初めてとのことですが、日本原演習場での日米合同演習の実施は3回目となります。1回目は2006年2月から3月にかけて、2回目は2007年11月に、いずれも13日間の日程で、イラクやアフガンに派兵され、実戦を経験してきた第三海兵遠征軍との間でおこなわれてきました。内容は攻撃戦闘や小銃・拳銃を使用した実弾射撃、携帯用対戦車ミサイルを使用した訓練といわれます。つまり自衛隊員にとっては、ファルージャなどイラクの各都市で市民の無差別殺戮を展開し、自爆攻撃の恐怖にさらされた米兵から、至近距離実弾射撃や市街地戦闘について直接特訓を受け、米軍と一体となった戦闘に備えるための場だと言えます。まさに米国の先制攻撃戦略に沿った日米軍事一体化を目指す訓練に他なりません。
今回の訓練も沖縄県に駐留する第3海兵遠征軍の第3海兵師団との訓練と報道されています。私たちは2005年1月、金沢駐屯地からイラクへと派兵される際にも、ブッシュ政権による侵略戦争と不当な占領行為に加担するものであるとして派兵中止を求め抗議の申し入れをおこないました。当時の派兵は「人道復興支援」が大義名分でしたが、日本原演習場で繰り広げられてきた訓練は、まさに米軍と一体となった「敵地」での戦闘訓練以外の何ものでもありません。平和憲法をまたもや踏みにじる新たな派兵への準備であり、絶対に許すことはできません。
金沢はかつて中国大陸への侵略を推進した第九師団の本拠地「軍都金沢」としての歴史を歩み、アジア諸国に対し甚大な被害と犠牲をもたらす中で敗戦の日をむかえたのです。過ちを二度と繰りかえすわけにはいきません。日米合同演習に強く抗議し、以下2点を申し入れます。
 

1.米海兵隊との日米合同演習への参加を中止すること。
2.予定される日米合同演習について、その日程と参加人数、訓練内容の詳細を明らかにすること。

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