被爆81周年原水爆禁止世界大会 参加呼びかけ
81年前の8月6日広島、8月9日長崎で、それぞれ投下された原子爆弾により多くの命が奪われ、今日を迎えてもなお、その被害に苦しめられている被爆者がいます。被爆の遺伝的影響を含めて、今後いつまで続くかも見通すことができない被害の実態は、長い年月を経てもなお、原爆がいかに「非人道的」な兵器であったかを私たちに知らしめ続けています。
私たちはこれまで、被爆の実相を原点に「核も戦争もない社会」を実現するために、それぞれの地域での運動を展開し、夏の原水禁世界大会を開催しながらそのおもいを共有してきました。いまだ核廃絶社会が実現できずにいる現状に忸怩たる思いを抱かずにはいられません。核をめぐる状況は大変厳しく、危機的であると認識せざるを得ません。
4月27日から5月22日にかけて開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議においては、アメリカを中心とした北大西洋条約機構(NATO)加盟国と、ロシア・中国やイランなどの国々との対立が想定通り表面化しました。NPT再検討会議において、3回続けて「成果文書」をまとめきれなかったことから、その体制への信頼性が揺らぐことが危惧されます。それでもNPTは国際条約として存在し続けている事実と、加盟国が履行する責任を負っている事実を確認する必要があります。私たち市民社会が決して下を向くことなく、各国政府に核軍縮と核廃絶を迫る声を挙げ続けることがより一層重要になります。この夏の原水禁運動の盛り上がりを、11月末に開催される核兵器禁止条約(TPNW)第1回再検討会議へとつなげていかなくてはなりません。
いまだアメリカの「核の傘」による安全保障に依拠し、TPNWに消極的な姿勢を貫く日本政府が「核兵器保有国と非核兵器保有国の橋渡し役」などと主張しても、国際社会からの信頼が得られるとは考えられません。信頼醸成に向け、日本の有する経験を世界に向けて発信することが必要です。NPTによる「成果文書」の発出ができなかったことから、明確な核軍縮・核廃絶の姿勢を、一刻も早く国として示すことが必要です。それは日本がTPNWへの署名・批准をすることが第1ステップになることは言うまでもありません。
これまで核実験被害や「核の平和利用」のもとになるウラン鉱石採掘等からの核被害者=ヒバクシャについても原水禁は連帯し、その事実に目を向けながら問題解決に向けてとりくんできました。「核の平和利用」である原子力発電について、日本政府は東電福島第一原発事故以降、その依存度を低減させる方針を変更し、再び原発推進政策に舵を切りました。いまだ原発事故により避難を強いられている人がいるのに、いったいなぜ原発推進なのでしょう。核燃料サイクルの中心である六ケ所再処理工場は完工延期を繰り返し、原発で出た「核のごみ」はその行先さえも決まっていません。原発再稼働によって「核のごみ」は増え続けます。地震大国日本では「地層処分」が適しているとは思えません。
私たちが訴えてきた「核と人類は共存できない」という理念は、核兵器だけに留まらず、すべての核絶対否定という明確なものです。その理念の実現に向けた日々の運動を、今後も継続して展開していかなくてはなりません。国内において、残された被爆者問題として最も解決が急がれる「被爆体験者」問題について、いまだ解決がはかれません。日本政府は直ちに「被爆体験者」は被爆者だと認めるべきです。
このような情勢の中で迎える「被爆81周年原水爆禁止世界大会」は、これまでの原水禁運動の積み重ねを確認する上でも重要な大会となります。今大会では新たに、青年層が企画する特別分科会にもとりくみます。世界のヒバクシャ・核廃絶を願う多くの市民とも連帯し、核も戦争もない世界を希求していきましょう。
みなさんの大会参加を心よりお願い申し上げます。
2026年6月
被爆81周年原水爆禁止世界大会実行委員会
①メインスローガン
核も戦争もない平和な21世紀に!
② サブスローガン(10本)
(ア)戦争反対!子どもたちに核のない未来を!
(イ)政府は非核三原則を堅持し、核兵器禁止条約を批准せよ!
(ウ)東北アジアに平和と非核地帯をつくりだそう!
(エ)軍事基地・軍隊のない沖縄・日本をめざそう!
(オ)原発事故被害者の切り捨ては許さない!安全な廃炉の実現を!安心して暮らせる福島を取り戻そう!
(カ)許すな!再稼働 止めよう!核燃料サイクル めざそう!脱原発社会
(キ)STOP!地球温暖化 増やそう!持続可能なエネルギー
(ク)再びヒバクシャをつくるな! 全てのヒバクシャの権利拡大を!
(ケ)憲法改悪反対! 平和と人権を守ろう!