9月9日(月)、小松市長及び航空自衛隊小松基地司令に対し、航空祭の中止とF35Aの「試験飛行」中止を申し入れました。
小松市の担当者は、「展示飛行」は様々な人が期待しており、自衛隊と共に発展する市のためにも開催してほしいのでご理解をと、その危険性や轟音に一片の配慮もない回答に終始しました。また、F35Aについて「他の基地のことなので」と他人事のように回答しました。盛本 芳久県議、森一敏金沢市議が同席しました。
2019年9月9日(航空祭小松市長申入れ)PDF 2019年9月9日(航空祭基地申入れ)PDF
ブルーインパルスは違法?「曲技飛行」告発相次ぐ
2018/5/29 11:18(日経新聞より)
航空自衛隊のアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」に、地元住民らが航空法違反の疑いがあるとして刑事告発する動きがある。基地のイベントなどで高度な操縦技術を披露し、人気を集めるブルーインパルスだが、住民側は「住宅密集地の上空で国の許可を受けずに曲技飛行したのは違法」と主張。空自側は「曲技飛行にあたらない」とし、平行線をたどっている。
2017年8月の東松島夏祭りで曲技飛行を披露するブルーインパルス=航空自衛隊提供
航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)で年1回、PRのために開かれる「航空祭」。2017年までの3年間、祭りのメインイベントだったのがブルーインパルスの展示飛行だ。同年の航空祭では桜やハートなど13種類の航跡を描き、観客から歓声が上がった。
だが、今年は2月中旬に展示飛行の中止を発表。来場者は前年の約6万2千人から約1万人に減った。小牧基地は中止の理由を明かしていないが、住民からは44年ぶりに展示飛行が復活した15年から反対する声が上がっていた。
18年1月には航空祭での飛行が「航空法違反にあたる」として基地近くの住民ら388人が名古屋地検に当時の小牧基地幹部らに対する告発状を提出し、受理された。
航空法91条は、住宅密集地の上空で、国土交通相の許可なく横転や宙返りなどの「曲技飛行」をすることを禁じている。住民らは告発状で「航空祭で機体を90度以上傾けて飛行しており、『横転』に当たるのは明らか」と指摘。国の許可を得ていないため航空法違反だと訴える。
告発した1人で、春日井市に住む安達賢一郎さん(69)は「ブルーインパルスは過去にも墜落事故を起こしている。安全が確保されているとは思えず不安だ」と話す。
ブルーインパルスは00年7月、訓練中の練習機2機が墜落し、乗員3人が死亡する事故を起こすなど過去に墜落事故を経験している。小牧基地周辺の小牧市、春日井市、豊山町の2市1町は15年、展示飛行の見直しを同基地に申し入れるなど、安全配慮を求めてきた。
ブルーインパルスの展示飛行は「曲技飛行」にあたるのか。航空法施行規則は横転や宙返り、航空機の速度の異常な変化などを「曲技飛行」と定義している。ブルーインパルスが所属する松島基地(宮城県東松島市)の広報室は「『横転』とは航空機が1回転すること」と説明。「小牧基地での飛行は曲技飛行には当たらない。住宅密集地上空での展示飛行のために曲技飛行をする際は必ず許可申請している」と主張する。
だが、告発の動きは他の基地でもある。3月には奈良基地(奈良市)で16年11月にあったブルーインパルスの飛行について、住民約130人が「国交相に許可なく『曲技飛行』をした」などとして航空法違反容疑で当時の基地司令を奈良地検に告発状を出した。
元空自航空事故調査部長の永冨信吉氏は「ブルーインパルスを操縦するのは戦闘機出身のパイロットで高い技術を持つ隊員。高度な操縦技術を示すことで抑止力を高める狙いもある」と指摘。「住民の理解を得るにはブルーインパルスの存在意義を住民に丁寧に説明し、無事故を続けることが重要だ」と話している。
(日経新聞より)