禁止条約で被爆者と連携
【オスロ共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は6日、2017年のノーベル平和賞を、スイス・ジュネーブに拠点を置く国際非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に授与すると発表した。ICANは史上初めて核兵器を非合法化する核兵器禁止条約の実現を目指して、広島や長崎の被爆者と連携。世界規模で核の非人道性を訴えてきた活動が評価された。
条約は今年7月に国連で採択されたものの、米国やロシアなどの核保有国、米国の「核の傘」に入る日本や韓国は参加していない。また北朝鮮は核開発を急ピッチで進めており、ノーベル賞委員会は国際社会に核廃絶の努力を促した。