北電の志賀原発運転再開の申し入れに対し、全国署名運動は抗議声明を発表(3月14日)

抗 議 声 明

 『北陸電力に原発運転の資格なし!全国署名運動』は、北陸電力による志賀原発2号機運転再開の申し入れに強く抗議するとともに、石川県に対して「運転再開に同意しないよう」あらためて要望します。
 とくに、新耐震設計審査指針に基づくバックチェックの中間報告を提出する前から運転再開のスケジュールに言及し、「中間報告」の内容がまったく検証されていない時点で原発再稼働の申し入れを行なうというのは、言語道断の暴挙です。この時点で申し入れを強行したのは、北陸電力が志賀原発2号機の運転を前提として2008年度電力供給計画をたてていることの表れです。口先で「安全最優先」のスローガンを掲げていても、工程優先、安全より経済性重視の北陸電力の企業体質は少しも変わっていません。これではやはり、「北陸電力に原発運転の資格なし!」と言わざるを得ません。
 昨年3月に隠ぺいが発覚した臨界事故でも、99年6月の事故発生当時、すでに2号機の準備工事が開始されており、本格着工を目前に控え工程最優先で重大事故を隠ぺいしたのです。私たちは、また同じようなことが繰り返されているのではないか、「運転再開を強行するために、まだ何か重大事実を隠しているのではないか」と危惧せざるを得ません。
 原発沖合の活断層に関する情報を4年以上も隠していたことからも、「隠す企業体質」がまったく変わっていないことは明らかです。また、すでに何度も指摘していることですが、臨界事故の抜本的な再発防止策はたてられていません。沖合の活断層に関しても、海底音波探査の生データ等は公表されておらず、「耐震安全性は確認されている」という北陸電力の発表には疑問があります。
 原子力発電所がかかえる潜在的な危険の大きさを考えると、2006年3月の金沢地裁判決も指摘していたように、たとえ数百キロ離れていても大事故の際には放射能被曝の可能性があるのですから、地元イコール志賀町、あるいは原発から10km圏内だけという考え方は改めるべきです。
 「北陸電力に運転再開の資格なし!全国署名」に参加した51万9378人を代表して、再度、運転再開の申し入れ強行に抗議します。

2008年3月14日

北陸電力に原発運転の資格なし!
全国署名運動
共同代表 嶋垣 利春
     中垣たか子

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