志賀原発2号機第3回初装荷燃料搬入に対し抗議行動を展開
志賀2号機初装荷核燃料第3回輸送/監視・抗議行動 情報
◆04.12.2 石川県平和運動センター
本日2日早朝、北電は志賀原発2号機に初装荷する核燃料の第3回目の搬入を行った。(888体のうち残る312体、トラック18台)
これに対し、県平和運動センター・議員団・能登原発差止め訴訟原告団は、9月29日の第1回搬入、11月2日の第2回搬入に対する緊急行動に続き、約100名が監視・抗議行動をとりくんだ。(志賀現地90名、南条からの測定・追跡8名)
● 11月29日
・午後1時、核燃料輸送反対全国交流会の横須賀メンバーより「GNFJで、日立物流トラック7台が積み込み作業中」との緊急連絡が入った。
● 12月1日
・午後3時半、第1隊=日立物流5台がGNF-Jを出発。4時、第2隊・日立5台が出発。
・午後4時半、第3隊=上組4台がGNF-Jを出発した。5時、第4隊・上組4台が出発。
● 12月2日
・午前0時 原告団・平和センター8名が南条SAで監視体制に入る
・午前0時50分 第1隊・日立物流トラック5台が南条SAに到着。以後、各隊が30分間隔で到着する。各々約30分休憩して出発。
・午前2時24分 第1隊が尼御前SAに到着。以後、順次到着した4隊すべてが整列。
・午前3時58分 日立物流トラック10台が志賀原発へむけ出発。
・午前4時20分 上組トラック8台が志賀原発へむけ出発。
・午前5時 志賀原発東側、スポーツ広場に平和センター、議員団など90名が集合。
・午前5時50分 日立物流トラック10台が初装荷燃料を搬入。繰り返し抗議行動
・午前6時05分 上組トラック8台が初装荷燃料を搬入。繰り返し抗議行動
● 南条SAでの測定活動
・放射線測定器(たんぽぽ)による測定活動を南条SAで行った。その結果、日立物流トラックの幌表面で過去最大の9.9マイクロシーベルト/時の放射線量を検出した。(これまでは先の9月29日・第1回搬入時の9.7マイクロシーベルト/時が最高値)
◆10月23日の中越地震で、柏崎刈羽原発はタービン建屋のモルタルが落下し、使用済み燃料プールの冷却水があふれたりしたが、11月4日、マグニチュード5・2の余震で7号機のタービンが自動停止、原子炉は緊急停止した。原発は予想以上に地震に弱く、設計時に想定した範囲の地震でも想定外の大被害を出す恐れが高いことがわかった。
◆原発の炉心部は応力腐食割れで傷だらけなことが東電の不祥事で明らかになった。さらに、美浜3号事故で2次系配管の点検実態も問われている。美浜3号では、点検部位4248ヶ所中、未実施862ヶ所。ところが、沸騰水型原発は全体で未実施が85%もあり、志賀原発に至っては点検済は1655ヶ所中わずか49ヵ所。(代表部位の点検で十分、としている)
◆こんなところへ大地震が来たらどうなるか。柏崎刈羽が震度6弱ですんだのは不幸中の幸い。地震大国日本に原発は元々無理な施設。中越地震は、原発震災の甚大さと脱原発の緊急性を再び、私たちに警告している。
◆やはり安全確保のためにも、北電を監視し続けることが必要だ。このため3回にわたる緊急行動を実施した。毎回、直前の連絡にもかかわらず、参加された皆さんに感謝致します。
◆製造元のGNFJ監視のため、7月中旬から4ヵ月間にわたり、横須賀現地の方には大変なご苦労をおかけした。重ねて、心から御礼と感謝申し上げます。