「戦争をさせない石川の会」が市庁舎前広場使用不許可に関し要望/要望書

2017年7月6日

金沢市長

山野之義殿

戦争をさせない石川の会

共同代表:山村勝郎

莇 昭三

菅野昭夫

市民団体「憲法を守る会」の金沢市庁舎広場の使用不許可に対する

抗議と市庁舎等管理規則の改正を求める要望書

金沢市は、4月24日、市民団体「憲法を守る会」が計画した市庁舎広場での護憲集会の申請に対して、市庁舎等管理規則(以下、規則)が定めた禁止行為第5条(12)に触れるとして不許可にした。

不許可の理由は、市民団体の企画した護憲集会が、今年3月に改正された当該規則の禁止行為のうち、「示威行為」の項目に追加された「特定の政策、主義又は意見に賛成し、又は反対する目的で(中略)気勢を他に示す等の示威行為」に該当するといわれる。

一方、核兵器廃絶を目指す国民平和大行進の出発式を同広場で行うため、同実行委員会が申請した広場使用に対しては許可がなされ、6月19日に集会が行われている。この集会は、規則の禁止行為に該当しないと判断したと思われるが、前者申請団体の集会とどのような違いがあるので許可と判断したのか、その根拠は明確にされていない。

2件の集会について、なぜ市が異なる判断を示したのか、市民が納得できる合理的理由があるとは到底思えない。

このように、きわめて恣意的な判断によって申請の適否がなされるのは、市当局の意に沿うものしか広場の使用を認めないことであり、市民の表現の自由を著しく制限するといわねばならない。

市は本規則の改正に伴って広場の使用を申請する個人・団体すべてに事前ヒヤリングを実施するようになった。この措置は、表現の内容に行政当局が関与することになり、検閲に等しい行為であることも指摘しておきたい。

また、市は新に市役所庁舎前広場使用行為審査会を設置し、市の許可・不許可の行政行為について審査するという。しかし、市当局は「使用行為の許可については、庁舎管理上の行政行為であるので、金沢市が責任をもって行う」と述べていながら、あえてこのような機関を設け行政処分の審査を仰がなければならないのは、規則第5条(12)項そのものがきわめて恣意的に判断される性格であることを証明している。

山野之義市長は、本件につての質疑応答があった市議会答弁において、市庁舎広場を多くの人に使ってほしいと発言している。そうであるならば、市民が多様な形で自由に意見表明をし、広場の賑わいを作り出すよう管理規則に改めるべきである。

戦争をさせない石川の会は、以上の理由から、金沢市が市民団体「憲法を守る会」の申請した集会を不許可にしたことに強く抗議するとともに、市庁舎等管理規則の「禁止行為」の改正を下記のように要望する。

(1)市庁舎等管理規則の第5条(12)示威行為に係わる項目を削除すること。今回の規則の改正は条例と違い改正に議会の議決を経ずに行うことができ、市民の意見が反映されないままに変更されたものである。市民の「表現の自由」を不当に制限する規則の変更を当局の判断のみで行うのは認められない。

(2)市庁舎広場の使用申請者に対する事前ヒヤリングならびに市役所庁舎前広場使用行為審査会を廃止すること。

(3)市庁舎前広場は市民が広く利用できるようにするため、使用にあたって、は使用目的、団体名、個人名、責任者の有無、連絡先などの届出制とすること。                                                                                                                                                                                                                                                                     以上

 

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憲法審査会での主な論点

自民党が両院の憲法審査会で議論してほしいと提案した論点

主な論点:

1 参政権:終了

2 緊急事態(人権制限の是非):終了?

3 国と地方:参考人質疑のみ

4 基本的人権:環境権や教育無償化 未了

5 司法制度:未了

6 平和主義と国際協力:9条改正の是非、安全保障と憲法 未了

7 総括:改正条項の絞り込み  未了

8 国民投票制度:投票対象に国政課題を含むことの是非     未了

 

自民、合区解消の改憲条文を了承 ― 「都道府県に1人以上」

(18/2/16 10:31)

自民党の憲法改正推進本部(細田博之本部長)は16日午前、全体会合を党本部で開き、参院選「合区」解消に向けた条文案を了承した。参院選挙区に関し、改選ごとに各都道府県から1人以上選出できる内容を盛り込んだ。自民党が改憲を目指す4項目のうち具体案がまとまったのは初めてで、細田氏に今後の対応を一任した。公明党も今年初の憲法調査会全体会合を開催し、論議を本格化させた。細田氏は全体会合で条文案について「法の下の平等と地方自治重視のバランスをとる改正だ」と意義を説明した。

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2017おりづる反核市民のつどい・原爆展チラシ

2017.7.23に予定していた表記「つどい」は悪天候のため中止としました。<(_ _)>

ピースディ2017(表) (2)  ピースディ2017(裏)

20170726144028「平和のパネル展」(2017 県庁舎19階展望ロビー)

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北信越ブロックから辺野古へ(報告文)

6.26~28 北信越ブロックから辺野古へ (長野県上伊那の仲間より)

20170626沖縄連隊行動報告(長野 北原)

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核兵器禁止条約の採択を受けての声明

核兵器禁止条約の採択を受けての声明

             2017年7月10日

             原水爆禁止日本国民会議

             議長 川野浩一

事務局長 藤本泰成

 国連本部で開催された核兵器禁止条約の交渉会議で7月7日、122ヵ国の圧倒的な賛成により核兵器禁止条約が採択されました。国連の場でこの条約が出来るまで70年以上の時間がかかったという事実が、核廃絶の難しさを現しています。9月20日から署名が開始されれば、発効基準が50ヵ国の参加なので間もなく、核兵器時代を終わらせるための原則、約束、仕組みをこの条約が提供することになります。

ここに至るまでの、声をあげたヒバクシャ、世界の市民運動、中小国の外交官の粘り強いとりくみを思うと、故森瀧市郎さんが核実験抗議の座り込みをしていた時に、座っていることが何の役に立つのかという少女の問いかけにあって考え至ったという言葉、「精神的原子の連鎖反応が物質的原子の連鎖反応にかたねばならぬ」が思い起こされます。人道性を追及する人々の精神の連鎖反応が、ついにこの条約にまでたどり着きました。条約のはじまりに、「国際連合憲章の目的及び原則の実現に貢献することを決意し」という文言があるように、1946年の国連憲章から始まる議論の積み重ねの成果です。

一方で「唯一の被爆国」日本は、核兵器国と非核兵器国の橋渡しをすると公言しながら、交渉会議に参加しませんでした。この条約の実効性を担保するには、核兵器国の参加が重要です。そのためにも日本政府がまず条約に参加し、各国に対して条約に署名、批准するよう働きかける立場になるべきです。

さらに、国連での議論に注目するだけでは見えない重大な日本政府の核・原子力政策の問題があります。世界各国へ向けて、核兵器禁止条約の実現を呼びかけるのと同時に、国内で政策をどうするかの現実に向き合わなければなりません。その上での議論の積み重ねを、国連の会議の場に負けない形で日本の国会でも実現させなければなりません。

おりしも、7月5日、フランスから核兵器90発分以上にあたる736㎏のプルトニウムを乗せた輸送船が日本へ向かいました。日本の原発の使用済核燃料から再処理して取り出されたプルトニウムです。核セキュリティーサミットで公約したプルトニウムなど核兵器物質の最小化に明らかに反する政策を日本はとっています。核弾頭数千発分もの48トンもプルトニウムを保持しながら、来年秋には六ヶ所再処理工場を本格稼働させる予定で、さらに年間8トンもプルトニウムを増産する事態が進められています。

核の役割縮小にも反対の政策をとっています。日本政府は、核兵器以外の攻撃に対しても核兵器で対抗するオプションを維持することを米国に要請、「先制不使用」政策を検討した米国の足も引っ張りました。

さらには、核不拡散条約(NPT)に加盟せず、核兵器開発を続けるインドに対しても、日印原子力協定を5月16日に国会で承認しています。

核と人類は共存できないとして、反核の想いを同じくする世界中の人々と、原水禁は運動を続けて来ました。核兵器禁止条約の実現を歓迎すると共に、原水禁は人道性を求める人々の連鎖反応に希望を新たにし、今こそ、これらの日本の政策を変えていくことに真摯に取り組みます。

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ファシズムへの14の初期警報

立憲フォーラム通信より掲載。
「ファシズムの14の初期警報」(Early Warning signs of Facism)

これはアメリカのワシントンにある「ホロコースト記念館」に展示されているローレンス・ブリット(政治学者)Lawrence Britt による言葉です。安倍政権の本質を見事に表していると話題になっています。色々な訳語が流れていますが、私(いわき市議 佐藤和良さん)の訳語を転記しました。

<(_ _)>

1  強大で執拗な国家主義の宣伝
2  人権の重要性の蔑視
3  団結のための敵/スケープゴートづくり
4  軍隊の優位性/熱烈な軍国主義     

5  性差別の蔓延
6  マスメディアの統制
7  国家の治安への執着
8  宗教と支配層エリートの癒着
9  企業権力の保護
10  労働者の力の抑圧もしくは排除
11  知性と芸術の軽視と抑圧
12  犯罪取り締まりと刑罰への執着
13  縁故主義と汚職の蔓延
14  不正選挙

 共謀罪、安保法制、秘密保護法、お友達による忖度、前川前事務次官の人格攻撃、稲田防衛大臣による選挙介入など、全てがどれかに該当します。

 

ファシズムへの道=保阪正康

 

▼ソ連のスターリンの個人崇拝を皮肉った「小噺」は山ほどあるが、それを思い出させる最近のできごと。▼2017年中国共産党大会では、毛沢東、鄧小平の理念に並び「習近平の新時代の特色ある社会主義思想」が掲げられた。その理念は「理念なき強国路線を個人崇拝の看板で飾ったものらしい。▼冷戦時代、こんな皮肉が生まれた。「資本主義は腐っている、だが、何といい匂いがするのだろう」と。▼「新時代の社会主義」から漂うのは、どんな匂いか。個人崇拝のかび臭い匂いか、「強国」のきな臭さか。(中日春秋より)

 

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被爆72周年原水爆禁止世界大会参加・賛同の呼びかけ(案)

被爆72周年原水爆禁止世界大会参加・賛同の呼びかけ(案)

広島・長崎の原子爆弾による惨劇から72年が経過しようとしています。第2次世界大戦直後に生まれた国連憲章は、「寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互に平和に生活し、国際の平和および安全を維持するためにわれらの力を合わせ」と述べています。しかし、世界各地で紛争は絶えず、多くのいのちが失われ、人権が蹂躙されています。戦地から逃れる難民は世界各国に散らばり、そのことがまた問題を引き起こしています。被爆から20年目の節目に行われた原水爆禁止日本国民会議(原水禁)の結成大会では、「私たちは“あらゆる国の核実験に反対する”立場を堅持し、原水爆の完全禁止と、完全軍縮への目的達成を追求する」と宣言しました。しかし、被爆70年を超えたいまでも、約15000発もの核兵器が存在し、世界平和への脅威となっています。

混迷を深める世界情勢は、米国第一主義を唱える米トランプ政権や欧州各国での移民排斥などを主張する極右政党の台頭を許しています。日本においては、戦前への回帰を主張する日本会議に属する安倍首相が、きわめて反動的政策を展開し、これまで憲法9条に反するとされていた集団的自衛権行使を容認し、安全保障関連法いわゆる戦争法を強行成立させ、米軍と一体となった軍事行動を可能としました。また、米国の核の傘に依存し核の抑止力を容認する日本政府は、非核保有国が求める「核兵器禁止条約」の交渉会議への不参加を決定しています。これまでの被爆者の核廃絶の訴えと運動を否定する被爆国としてあり得ない判断は、決して許されるものではありません。米国は、朝鮮戦争の休戦協定を平和協定へと主張する朝鮮民主主義人民共和国の要請を無視し、その核開発に対して米韓日の軍事同盟の強化によって対抗しようとしています。米国の核の傘に頼る日本は、朝鮮半島をめぐる東アジアの平和への役割を果たすことができないでいます。原水禁の主張してきた、日本のプルトニウム利用政策の放棄と東北アジア非核地帯構想へのとりくみの強化が求められています。

福島第一原発事故から6年を経過しました。事故の収束の目途は立っていません。しかし、安倍政権は、年間被曝量20mSvを切ったとする被災地への住民帰還を強制し、事故をなかったものにしようとしています。また、新規制基準を満たすための原発の補強工事に多額の費用を投下し、事故後停止を余儀なくされた原発の再稼働を進めています。日本の市民社会は、事故後一貫して「脱原発」を主張してきました。民意を無視した、経済効率のみを追求する日本政府の姿勢を許すことはできません。株式会社東芝は、米国原発メーカーウェスティングハウス・エレクトリック・カンパニーを買収し、多額の負債を抱えました。原発建設が、市場経済の中で成立しない状況が現出しています。脱原発が日本の未来を描くことは確実です。

ヒロシマ・ナガサキを含め海外に散らばる被爆者の課題の解決も急がれています。高齢化する被爆者に残された時間は少なく、「国家補償」や「原爆症認定」「在外被爆者」などの課題の解決は急を要しています。また「被爆体験者」や「被爆2世3世」の課題は、法廷へと場所を移しています。課題解決へ向けたとりくみの強化が求められています。

「核と人類は共存出来ない」とする原水禁の理念と行動が、多くの場面で強く求められています。平和と民主主義を守り、核をめぐる多くの課題の解決に向けて、福島市(7月30日)、広島市(8月4日-6日)、長崎市(8月7日-9日)において「被爆72周年原水爆禁止世界大会」を開催します。日本の核廃絶への深い思いを表明し、多くの議論を重ね、今後のとりくみを確認する場として、多くの皆さんの参加と賛同をお願いいたします。

原水禁世界大会に結集し、「核と戦争もない21世紀」を共につくり上げましょう。

 

2017年4月21日

被爆72周年原水爆禁止世界大会実行委員会

実行委員長  川野 浩一

 

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日中全面侵略戦争80年と東京裁判

日中戦争80年 7月7日シンポジウムのチラシ PDF版

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朝鮮半島「一触即発」核戦争の危機 反戦闘争を強化しよう! 非核地帯構想が実を結ぶ

平和軍縮時評20173月号
核兵器禁止条約交渉・第1会期を終わる
「禁止先行型」条約の全体像が見えてきた
日本は交渉から逃亡し歴史と被曝者を裏切る 田巻一彦

2017年3月30日

  3月27日から31日にかけて、ニューヨークの国連本部では「核兵器禁止条約」交渉会議の第1会期が開かれた。会議開催に至る経過については、本時評の16年11月号(http://www.peace-forum.com/p-da/161130.html)を参照してほしい。有志国と市民社会が勝ちとった歴史的会議である。
会議は終始熱気に包まれ、比較的簡潔な「禁止先行型条約」の締結を想定して,原則と目標、前文の要素、中核的禁止事項、法的条項・規範、制度的取り決めといった広範な議論が進められた。その結果、条約の全体像が浮かび上がった。議論の様子については、「核兵器廃絶日本NGO連絡会のブログ(https://nuclearabolitionjpn.wordpress.com/)に現地報告が掲載されている。是非参照してほしい。2人の被爆者による感動的な意見表明も行われた。
会議最終日、議長のエレイン・ホワイト大使(コスタリカ)はすぐに草案起草にとりかかり、6月15日から7月7日の第2会期中に条約成案を採択するという方針を示した。8月のヒロシマ、ナガサキの被爆の日には、条約の最終案ができている可能性大、という興奮するべき状況が予想される。
問題は日本の態度である。昨年の国連総会で会議開催に反対するという許しがたい行動に出た日本政府は、結局交渉会議には参加しなかったが、一日目の3月27日には「なぜ交渉に参加しなのか」を滔滔と述べた。今号では、日本の言い分を批判したい。

高見澤国連大使の演説
核兵器禁止交渉会議第1日(27日)の「ハイレベル・セグメント」で高見澤将林・国連軍縮大使は日本の基本的スタンスについて次のように述べた。
「広島と長崎における核兵器の戦時使用の惨害を経験した唯一の国として、日本には、原爆投下の実相とその人道上の結末に対する明確な認識について、国境と世代を超えて注意を喚起する使命がある。この努力を通じて、日本は核軍縮の前進のための国際社会の団結を促し、核兵器のない世界を実現するという共通の目標に向かって、他の国々と協働してきた。」
「(略)日本は核兵器国と非核兵器国の協力を基礎に、核兵器使用の人道上の側面への認識と国際安全保障の厳しい現実への客観的認識の両方を視野に納めながら、実際的かつ具体的措置を積み上げることが重要であるということを一貫して訴えてきた。このアプローチこそが、核兵器のない世界に到達するためのもっとも効果的な道筋であると信じる。この立場に揺るぎはない。」
これは、繰り返し表明されてきた日本政府の基本方針である。キーワードは「安全保障の現実」と「実際的かつ具体的措置」、である。
さらに大使は続けた。
「核軍縮は国家安全保障と密接に連関する。すなわち、現存する(安全)保障上の懸念を考慮しないで軍縮を実現することはできない。我々は、ますます悪化しつつある国際社会の現在の安全保障状況から目をそらしてはならない。北朝鮮は、国連安保理の関連決議に違反して。昨年来2回の核実験と20回の弾道ミサイル発射を行った。これは、北東アジア地域と国際社会全体にとっての現実的で差し迫った安全保障問題である。(略)したがって、核軍縮措置が各国、各地域の現実の安全保障上の懸念への対処にいかに貢献しうるかの現実的展望を考えることは決定的に重要である。」
核兵器禁止条約を議論するために集まった各国代表、国連幹部に向かって日本政府がいったことはこれに尽きる。この演説冒頭で大使は会議への参加・不参加を明らかにしなかったが、言いたいことはあきらかだ。

出席するが交渉には参加しない(岸田外相)
高見澤大使は多くの言葉を費やしたあと、演説の終わり近くで、「会議には参加しない」とようやく明らかにした。
「核兵器禁止条約は、核兵器を一発も現実に削減できないならば、ほとんど意味がない」、「実際、核兵器国の参加なしにこのような条約を作っても、核兵器国と非核兵器国の間のみならず非核兵器国内の分裂と分断を深め、引いては国際社会を分裂させるだろう。(略)たとえこのような条約が合意されても、北朝鮮の脅威のような安全保障問題が解決に導かれるとは思わない。これが、日本が昨年の国連総会決議71/258に反対した理由だ。」
さらに、大使はつづける。
「これまでの議論と検討から、禁止条約というコンセプトでは核兵器国の理解も参加も得られないことが明らかになった」、「残念ながら現在の状況では日本がこの会議に、建設的かつ誠意をもって参加することは難しいといわねばならない。」
昨年の総会決議採択このかた、岸田外相は会議参加への可能性をほのめかしつつ、政府全体としてマターであるとして会議への参加・不参加については「検討中」としてきた。そして会議の当日になって高見澤演説を残して日本代表団は会議場をたちさった。3月28日の記者会見で、外相はこれを「会議には参加したが、交渉には参加しなかった」と表現した。「会議参加」の体面だけは繕ったということか。唯一被爆国としては「不参加」では余りに体裁が悪いと思ったのか。
ただ大使の口ぶりを見ると日本政府は会議の準備過程初期に若干は加わった可能性はある、というのが筆者の観測だ。しかし会議を「禁止先行型条約」を軸に進めるという、主導国(オーストリア、メキシコ、アイルランド等)の方針が揺るがないことを知って不参加を決めたのではないかと思われる。日本が一時「禁止条項」のない条約案を提案したとの情報も耳にした。どんな条約案を持ちまわったのか。

「実際的・具体的措置」とは?
日本が核軍縮交渉で繰り返して述べてきたのは、核軍縮は「実際的・具体的措置」の積み重ねによってしか実現できないという確信である。その中身として高見澤演説が挙げるのは次のような措置である。これらは「禁止条約」を退けるに値する「具体的措置」と呼べるのか? 「具体的」という以上、予見しうる時間軸で実現可能でなければならないが、果たしてその要件は満たしているのか。
1)包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効
同条約は1996年に採択されて以来、20年以上発効していない。その理由は発効に批准が必須とされる44の「発効要件国」のうち、インド、パキスタン、北朝鮮は未だ署名すらしておらず、米国、中国、イラン、イスラエル、エジプトは、署名はしているがまだ批准していないからだ。これらの国々(エジプトをのぞけば核保有国)を批准させるのには並大抵の説得では不可能である。とりわけ最大の核兵器国である米国が批准しないことには、状況は動かないだろう。たんなる「呼びかけ」を越えた米国への働きかけを、私たちは日本政府から聞いたことはない。もう一つの問題はインドである。昨年11月に「日印核(原子力)協力協定」が締結された。政府は「もしインドが核実験を行ったら、物資の提供を含む協力は中止する」と繰り返す。しかし、関連する合意文書を見ても「協力中止」の文言はない。CTBTを骨抜きにするこのような協定を結んでおきながら、インドに署名、批准を働きかけることなどできるのだろうか。

2)兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)交渉の早期開始
FMCTは日本が特に力を入れている課題である。この条約は90年代に提唱されて以来、ジュネーブ軍縮会議(CD)を交渉の場とされ、国連総会でも何度も交渉開始を求める決議が挙げられているが、交渉は始まらない。昨年の国連総会では「ハイレベル専門家準備グループ(GGE)が設置され、そこで条約の実質的な要素についての勧告を検討、作成することになった。日本もGGEの一員となっているが、具体的議論はこれからであり、将来を予見することは難しい。その前に「全会一致原則」のために20年以上何も決めることができないCDの現実を打開しなければならない。

3) 最小化地点(minimisation point)
最近日本政府が好んで使う言葉である。16年にジュネーブで開かれ、「禁止条約交渉」の道を開いた国連「公開作業部会」に日本が提出した「核兵器のない世界に向かう漸進的アプローチ」と題された作業文書に始めて登場した。高見澤演説ではつぎのように言及された:
「核兵器国、非核兵器国を含むすべての国の行動をとおしてこのような努力(筆者注:信頼醸成などによる核軍縮環境の整備)の結果として我々は『漸進的アプローチ』のいう、核兵器の数が極めて少ない『最小化地点』に到達することが期待される。この地点が手に届くようになって初めてわれわれは、核兵器のない世界に向かう最後のビルディング・ブロックとして、効果的で意味ある法的文書を作成することができるようになるだろう。この段階で、われわれは、差別的でなく国際的に検証可能な多国間核兵器禁止条約を含む核軍縮のための適切な枠組みに考えを進めることが可能となろう。」
核兵器が何発になれば「極めて少ない」といえるのか? 「最小化地点」は何時、誰によって、どのようなプロセスで達成されるのか? 具体的な規準、定義は一切明らかにされていない。ただ、日本も最後の最後には「核兵器禁止条約」を考えることができるということだけは注目してよいが。しかしこれは日本の主張の文脈全体からいえば、「禁止条約」も無限遠の場所に突き放す詭弁といってよいだろう。もし、それを否定するならば日本政府は、今からでも遅くないから「禁止条約交渉」に参加するべきである、「定義された『最小化地点』まで待つ」という条件付きの「禁止条約案」を持って。
そもそも、さきに述べたようにCTBTやFMCTが「核軍縮のための実際的・具体的措置」と呼べるのかどうかは疑問である。日本政府もこれらの条約の目的を次のようにいっている。(核軍縮という共通の目的を前進させるために)「CTBTによる核兵器開発の『質的キャップ(上限設定)』が、核物質の生産禁止(FMCT)による『量的キャップ』によって補完されねばならない」(17年3月2日、「FMCTに関する公開協議」における別所浩郎国連大使の発言)。率直な発言である。CTBTやFMCTはそれ自体が「軍縮措置」であるというよりはむしろ、その前提となる「凍結措置」であることを政府自身が認めている。「最小化地点」は少なくともこれらの条約では実現できない。

新たな分裂を生んだ日本の行動
日本は「禁止条約に反対である」ことを言うためにこれだけの言葉を費やした。それが「核兵器国と非核兵器国の分断」だけでなく、「非核兵器国の中の分断(高見澤演説)に
密接に関連することを忘れてはならないだろう。16年国連総会に日本が提案した「核軍縮決議」に賛成したのは167か国。非核兵器国のほとんどが支持した。一方、「禁止交渉会議」を決めた決議71/258の賛成は、113か国であった。日本決議の賛成国との差は約50強。ヘイリー米国連大使が3月27日に国連でやった「禁止条約反対声明」には、40か国が名を連ねたと大使は言った。日本の行動は、非核兵器国間に生まれた「新たな分断」を象徴するものだった。
そして日本が選んだ道が、ほかでもない被爆者との「分裂」であったことを忘れてはならない。岸田外相は、交渉会議での被爆者の発言を「貴重で重たい」(記者会見)といったが、交渉からの「逃亡」は被爆者の思いを裏切るものだった。被曝者を突き放した日本は、もう「核兵器の戦時使用の惨害を経験した唯一の国」(高見澤大使)などと「自称」するのは止めるべきではないのか。(田巻一彦)

[付記]
ピースデポは、日本や核の傘依存国も参加できるような「核軍縮枠組み条約案」を作り、それを英文の正式な「作業文書」として提出した上で会議にのぞんだ。「禁止先行条約」が軸となった会議では議題としては取り上げられなかったが、今後の様々な課題を考えるための手がかりが豊富に含まれていると思う。是非ご一読を。ご希望の方は office@peacedepot.orgまで。

 

平和軍縮時評20175月号 核兵器禁止条約成立へこの歴史的転換を北東アジア非核兵器地帯」設立の好機としよう!

2017年5月30日

3月27日の「核兵器禁止条約交渉」会議の第1日、日本代表は「禁止条約交渉に参加しない」理由を次のように「時評」17年3月号述べた
核兵器廃絶のためには、人道と安全保障の両方の認識が必要だ。「禁止条約」アプローチには北朝鮮の核の脅威に代表される安全保障課題への深刻な認識が欠落している。
同会議が開催された17年3月、昨年1年間で2回の核実験(通算6回)、10回の弾道ミサイル発射と1回の人工衛星打ち上げを行った北朝鮮は、ミサイルによる挑発を繰り返していた。3月6日に発射された4基の弾道ミサイルのうち3基は1,000キロメートルを飛び、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。北朝鮮はこれを「在日米軍基地への攻撃訓練」と呼んだ。日本の支配者たちはひたすら「恐怖」を煽った。
日本政府の論理は「このような脅威に対処するには米国による核の傘(拡大抑止)が不可欠。その脅威が解消されない限り日米同盟は核能力を手放すわけにはゆかない。したがって核兵器禁止条約は日本の安全保障にとって有害だ、というものだ。

ミサイル発射と米韓合同演習
―「挑発」と「圧力」の無限スパイラル
日本政府に言われるまでもなく、朝鮮半島を巡る軍事緊張はかつてないほど高まっている。
17年1月から5月に至る朝鮮半島の動きを日誌にまとめた「朝鮮半島日誌」。度重なる国連安保理の禁止・制裁決議や声明にも拘わらず、昨年1年間で2度の核実験、20回以上の弾道ミサイル発射と1回の人工衛星打ち上げを行った北朝鮮は、トランプ政権発足から間もない2月12日、今年最初の弾道ミサイルを発射した。これに対するトランプ政権の無定見な対応も緊張を高めた。
3月1日に始まった最大規模の米韓合同演習は4月30日までつづいた。四軍実動演習「フォールイーグル」(3月1日~4月30日)と指揮所演習「キーリゾルブ」(3月13~24日)が複合・連動する演習である。昨年は「斬首作戦」と呼ばれる政権打倒シナリオを含むことが注目されたが、これとともに今年の演習には1511月に韓米間で合意された「4D抑止戦略」北朝鮮の核・ミサイル施設から防衛(defend)し、それらを探知(detect)、妨害(disrupt)、破壊(destroy)するシナリオを含むと韓国当局は話している。危機が差し迫っているときには、先制攻撃を行うことも想定されている。
演習には戦略爆撃機、空母打撃団を含むあらゆる戦略的資産が投入されているほか、かつてアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディンを殺害した米特殊部隊が1,000人規模で参加と言われている。総戦力は30万人を超えるとされているが具体数は公表されていない。
当然のことながら、北朝鮮政府と軍はこれらの演習が体制打倒をも狙うものとして極度の警戒心を抱いた。その警戒心は今も解かれず朝鮮人民軍には戦時に匹敵する態勢が下命されているだろう。演習開始後に弾道ミサイル発射実験ペースが上げられたことは警戒心の表れである。3月6日に4基の弾道ミサイルを発射(うち3基は日本の排他的経済水域:EEZ内に落下)したときには、北朝鮮から「在日米軍基地への攻撃訓練」であったとのコメントも発せられた。

膨らむ疑心暗鬼、偶発的衝突の可能性
 一方、ミサイル発射には「あらゆる選択肢」で対応するとしているトランプ大統領がいう「きわめて恐ろしい結末」(37日)が何を意味し、究極的な行動に踏み切ることを判断する「レッドライン」がどこに引かれているのかは曖昧にされたままだ。このことが北朝鮮の不安と疑心を増大させる。彼我の間の通常戦力の圧倒的な差を思えば当然である。米国が中国に対して制裁強化を迫り、中国も一部それに応じていることも北朝鮮の不安と疑心をいっそう高めている。
米朝間に公式の外交ルートが存在しない中で、このような敵対関係が継続すれば、偶発的な軍事衝突がいつ起こってもおかしくない。朝鮮半島はまさに一触即発の状況におかれている。
危険な「心理ゲーム」を早く終わらせねばならない。ボールを握っているのは明らかに圧倒的強者である米国だ。中国が提案した「合同演習とミサイル発射の相互中止」(3月7日)はその意味できわめて理にかなった提案だと思われる。この提案は米国から即刻拒絶されたが。

語られない「ミサイルの二重基準」
 北朝鮮の1は国連安保理決議への違反であり、米、日、韓はこの国際法違反を止めさせるためには、経済制裁だけでなく軍事的圧力が不可欠であると主張する。しかし、その米国が07年以来の10年間で41回の弾道ミサイル発射実験を行っている事実はほとんど報道されていない。
世界には弾道ミサイル発射を包括的に禁止するルールは存在しない。国連安保理決議は北朝鮮に「弾道ミサイル技術を用いたいかなる発射」をも禁止しているが、それは同国の弾道ミサイルが核兵器開発と分かちがたく結びついているとの理由からだ。一方、米国が繰り返しているのは、まごうことなく核兵器を搭載するための「大陸弾道弾(ICBM)」の発射である。米国にゆるされるミサイル発射が北朝鮮にはゆるされない。この二重基準は、北朝鮮に、自らのミサイル発射を正当化する根拠を与えている。
この状況を打破するためには包括的で差別のない「弾道ミサイル」規制ルールが必要だが、「弾道ミサイル」と「衛星打ち上げ」をどう区別すするのかということも含めて問題が多く交渉は始まる気配はない。(「時評」2012年5月30日号

「核兵器禁止条約」は、「核兵器は誰がもっても、どこに有ってもならない」

という基準を確立する
朝鮮半島でこのような状況が続くなか、ニューヨークでの「核兵器禁止条約」交渉は順調に進み、5月22日は「議長草案」が公表された。(暫定的和訳はこちら。https://nuclearabolitionjpn.wordpress.com/2017/05/24/draftconvention/

6月15日に始まる会期でいよいよ「核兵器禁止条約」のテキストが合意されようとしている。
皮肉なことに、北朝鮮と米国が現在、「よく似た基準」を共有している問題がある。それは「核抑止力」に関する原則だ。両国の「基準」は敵国の核を否定し、自らの核を正当化という意味で同質である。
まず、米国の基準:
―合衆国は、合衆国、同盟国並びにパートナーを攻撃することの代償として受ける結果が、攻撃することによって得られる利益を著しく上回るであろうことを潜在的敵国に確信させうる、信頼性ある核抑止力を維持するであろう。(13年6月9日・合衆国の核使用戦略に関する報告)
―日米同盟は日本の安全を確保する完全な能力を有している。米国は,あらゆる種類の米国の軍事力による自国の領土,軍及び同盟国の防衛に完全にコミットしている。(17年2月10日・日米首脳会談「共同声明」)
つづいて北朝鮮の基準(核兵器国地位確立法。13年4月1日):
―核兵器は、増大し続ける米国の敵視政策と核脅威に対処してやむを得ず保有することになった正当な防衛手段である。
―核兵器は、世界が非核化されるまでの間、DPRKに対する侵略と攻撃を抑止、撃退し、侵略の本拠地に対するせん滅的な報復打撃を加えることを任務とする。
重要なことは「核兵器禁止条約」が示そうとしているのが、このどちらとも異なる原理だということだ。それは「核兵器は誰の手にあっても、どこにあっても違法である」という「ひとつの基準」だ。禁止条約」の合意は、この基準を「拘束力ある法規範」として確立する歴史的な一歩だ。
当面は核保有国も日本や韓国、NATO諸国のような「核の傘依存国」は、条約に加入しないだろう。条約である以上、非締約国を直接縛ることはできない。しかし、国連加盟国の多数がこの条約を支持しているという事実から逃れられる国はない。米国であれ、日本であれ、北朝鮮であれ。
「核兵器禁止条約」の成立によって、世界の「光景」はまったく違うものになる。その新しい光景の中で、私たちには「安全保障」に対する考え方を根本的に見直すことが求められてゆくだろう。

世界的禁止と地域的禁止が共鳴する場「北東アジア非核兵器地帯」に進もう
日本の政府与党とメディア(特にテレビ)は、北朝鮮のミサイルにひたすら危機感を煽っている。タカ派政治家たちは、この機に乗じて軍拡を求める(https://www.jimin.jp/news/policy/134586.html)。いわく「ミサイル防衛を強化せよ」、「日本も敵地(北朝鮮)反撃力を持て」・・・。内閣府の「国民保護ポータル・サイト」(http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/hogo_manual.html)へのアクセス数が3月は45万件、4月は22日現在250万件を超えたという。同サイトは「ミサイルから身を守る」方法を解説する。「攻撃当初は屋内へ避難し、その後、状況に応じ行政機関からの指示に従い適切に避難しましょう。屋内への避難にあたっては、近隣の堅牢な建物や地下街などに避難しましょう。」、その前には「着弾地の予想は困難なので、発射されたらサイレンをならす」などといっている。実際にはミサイルが飛んできたら身を守るすべなどないに等しいのに、これでは先の戦時中の「隣組」の回覧板と変わらない。
政府は、核兵器禁止条約を「安全保障課題への深刻な認識が欠落している」といって拒否したが、この程度のことしか考えられない政府の「認識」は甘すぎないか。発射されれば日本に10分で到達するミサイルを、北朝鮮はすでに百発単位で配備していると思われるのに。政府がやるべきことは、ミサイルが撃たれるような事態を回避するための外交交渉以外にない。
この国を、平和憲法を持つ唯一の戦争被爆国としてのあるべき姿に立ち返らせることはできないのだろうか。その手がかりは日本が16年の国連総会に提案し採択された「核軍縮決議」の1節にある。「関係する加盟国が、核兵器の役割や重要性の一層の低減のために、軍事・安全保障上の概念、ドクトリン、政策を継続的に見直しいくことを求める」。この一節が説得力をもつためには、日本自らが「政策を継続的に見直して」ゆかねばならないが、その様子はみられない。
日本、北朝鮮、韓国が非核兵器地帯を形成し、米国、中国、ロシアが3か国に「消極的安全保証」を提供する「北東アジア非核兵器地帯」(「非核兵器地帯の概念」)は、核兵器の役割や重要性を一層低減させる」ための現実的構想だ。それは核兵器の「地域的禁止」と核兵器禁止条約のいう「核兵器は誰がもっても、どこに有ってもならない」という原理を共鳴・共存させる仕組みだ。
「北東アジア非核兵器地帯」の形成プロセスは、「北朝鮮の核プログラムの放棄」を最初に求めるのではなく、北朝鮮の現状から出発する。そして、例えば「核・ミサイルプログラム」と「米韓合同軍事演習」を同時に凍結することから、「朝鮮戦争休戦協定を平和協定に変える」ことを含む朝鮮半島の平和のための懸案事項を段階的に解決してゆく、相互的で包括的なプロセスでもある。
社会のあらゆる場所、階層から「非核兵器地帯」設立の声を高めてゆこう。
これこそが「安全保障課題への深刻な認識」に基づき日本がとるべき行動ではないだろうか。

 

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「支持率はフェイク?」「国家戦略特区はミニ独立政府」-NewsPaper編集後記より-

230号より

「驕るな!安倍」「安倍総理を辞任させたい麻生太郎!」─保守系週刊
誌と言われている、週刊文春と週刊新潮の今週号の見出しです。文部科学
省の前川喜平前事務次官の発言以来、大きく潮目が変わって来たようです。
「一強」と言われてきた安倍内閣ですが、いよいよ追い詰められています。
それでも安倍が強気でいられるのは、世論の支持が高いからと言われて
います。確かに全国紙では依然として50%前後の支持があるようです。本
当だろうかと思っていたら、ある知人が「世論調査だという電話があり、
第1問で安倍内閣を支持しないと答えたら、それで調査は終わってしまっ
た」と言っていました。それが本当なら、作られた偽りの高支持率です。
確かに、週刊文春が読者を対象にしたアンケートでは22%、日本経済新聞
の電子版読者調査でも26%の支持しかありません
本当に調査は正しいのか。世論調査をやっている会社の方から答えてい
ただきたいものです。

231号より

加計学園の獣医学部新設問題でクローズアップされた「国家戦略特区」。
「特区」といえば、以前は各地で地域おこしとして、法律の特例として位置
付けられてきました。「どぶろく特区」などが有名でした。しかし、アベノ
ミクスの目玉政策として2013年から登場した国家戦略特区は、そうしたもの
とは逆に総理大臣を長とした特区諮問会議が「ミニ独立政府のように権限を
持ってやっていく」(諮問会議の民間議員の竹中平蔵の発言)ものです。
つまり、首相やそれに連なる一部の者が、民主的手続きもなしに権限を
使って私服を肥やすために作られたのが「戦略特区」なのです。しかも、
先の通常国会では共謀罪のどさくさに紛れて、特区法の改正が成立し、特区
で外国人の農業への就労が認められることになりました。これまでも実習生
制度を悪用した外国人労働者の就労で様々な問題が起きています。それがさ
らに拡大し、私腹を肥やす輩が出てくることは許されません。

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