5・15平和とくらしを守る県民大会宣言 「沖縄平和行進」

5・15平和とくらしを守る県民大会宣言

 沖縄は、46年目の復帰の日を迎えた。1952年サンフランシスコ講和条約により切り離され、1972年の復帰までの間、米軍の統治による人間が人間らしく生きる権利が抑圧された苛酷な日々を強制されてきた。そして、「即時無条件全面返還、平和な島・沖縄」を強く望んだ復帰の思いとは裏腹に、日米安保条約により米軍基地が居座り続け、戦後73年、そして復帰46年経った今日、米軍基地はさらに強化、拡大されている。
このような中、安倍政権は、東村高江では米軍北部訓練場の過半の返還のためと国民に偽り、名護市辺野古では米軍普天間基地の危険性の除去に名を借りた新たな基地建設を強行している。新基地は滑走路が2本になり、軍港機能が併設され、弾薬装填施設をはじめとするあらゆる機能を備えた耐用年数200年ともいわれる強固な米軍基地である。日米両政府は、隣接のキャンプシュワブ、キャンプハンセン、辺野古弾薬庫、さらに広大な北部訓練場と一体的運用を可能にする軍事基地の要塞化を目論んでいる。日米同盟強化をアピールし、沖縄への構造的差別による過重な基地押し付けは断じて許せるものではない。「辺野古新基地NO」の圧倒的民意が何度も示されたにもかかわらず、「辺野古が唯一の解決策」とする政府の傲慢なやり方は、地方自治をはじめ、国民の権利や平和的生存権を保障する憲法までも否定している。これが民主主義国家と言えるだろうか。また、自然や環境保護の重要性が注目されるなか絶滅危惧種のジュゴンや豊富なサンゴ群落などの生物多様性の美ら海を埋め立てることは観光立県沖縄の未来を崩壊させることだ。さらに、島嶼防衛のもと与那国島への自衛隊の監視部隊や宮古島、石垣島への地対艦ミサイル部隊の配備は言語道断である。私たちは捨て石にされた73年前の惨烈な沖縄に回帰させてはならない。
他方、アジアでは緊張が融和へと動き出している。4月の南北首脳会談において、朝鮮半島の緊張緩和と非核化を共同目標とする板門店宣言に両国が署名した。さらに6月には初めて米朝首脳会談が予定され、東アジアが平和と安定へと加速し、これまでの日米安保や地位協定について抜本的に見直す時期が着実に到来している。この動きに逆行する安倍政権の北朝鮮への圧力や制裁の強化の継続は、日本の防衛や外交政策が世界中から非難されることは明らかである。
また、安倍政権は、森友、加計学園問題では国民をないがしろにし、憲法改悪の動きを強めている。戦争を放棄した9条に自衛隊を明記し、戦前回帰とともに戦争へと突き進もうとする独善的政治の暴走を断固阻止しなくてはならない。
私たちは、このような米軍、自衛隊基地の強化や憲法改悪の動きが渦巻くのなか、本島2コース、宮古、八重山コースの4コースで復帰46目の内実を力強く訴えて歩いた。政府の米国追従と差別的な沖縄政策によって押し付けられる不条理に厳しく抗議し、県民と全国の仲間が一丸となって取り組む決意を示してきた。また、今回も全国から1200人余の参加者が、平和行進を盛り上げる原動力となっている。
私たちは、今年の本県民大会において、平和行進と本大会の成功をともに確認し、日米両政府によって強行される米軍基地の強化、拡大に反対することを表明する。さらに不平等な日米地位協定の抜本的改正を強く要求する。また、震災の教訓を活かし全国の原発の再稼働を許さず、脱原発社会の実現を確認する。最後に戦争への道を踏み出そうとする政府の戦争政策、憲法改悪に抗し、アジア近隣諸国、そして、世界平和のために闘い抜くことを確認した。このことを本大会において宣言する。

2018年5月13日

復帰46年・平和とくらしを守る5・15県民大会

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北信越キャラバン「沖縄連帯」集会イン七尾パトリア 熱い友情交わす

沖縄の仲間たちの「反戦・平和」の闘いに学び、連帯するため、北信越5県で毎年取り組んでいる北信越キャラバン「沖縄連帯」集会は本年、山城博治沖縄県平和センター議長をお迎えし、5.29に石川県入りしました。

安倍政権の「軍国主義教育」にかかるモリトモ学園問題、友人を厚遇する加計学園問題のいわゆる「モリカケ疑惑」の深刻さ、政治の私物化は目を覆うものがあります。それは、安倍首相によるNSC(国家安全保障会議)専制のもと、政策も人事権も掌握し、国家官僚は安倍首相を「忖度」することを強いられているのです。同時にNSCは「戦争する国」のいわば司令塔であり、弾圧・監視体制の要でもあります。

米・朝の一触即発「核戦争」の準備さえ自衛隊は担わされ、B52「核」爆撃機の小松基地F15戦闘機による護衛という形で秘密裡に、複数回にわたり進められました。その場所は「日本海西端」であり、まさに北朝鮮の目と鼻の先でした。その戦争国家の総仕上げが「憲法9条改悪」と言わなければなりません。

福祉や医療を切り捨て、後期高齢者の医療費までアップしています。消費税10%はまさに「軍事費」捻出のためであり、軍事費にはついに10兆円(2018年度当初予算5.2兆円+後年度負担5.0兆円)を超えました。戦争政策に税金を費やす安倍内閣は総退陣させるしかありません。打倒するしかないのです。それらをも掲げて、沖縄連帯集会を七尾市「パトリア4階ホール」で開催しました。仕事を終えた中、118名もの組合員が山城さんの講演を、沖縄の闘いを聞こうと駆けつけました。

なお、この前段には、金沢市香林坊で森一敏金沢市議とともに、七尾市ではJR七尾駅前で山添和良七尾市議、森憲一七尾市議とともに街宣を行ないました。

七尾市へ行く途中のかほく市では、過去に県職労が企画した「沖縄平和の旅」に参加し、辺野古の現場を体験した寺内徹乗さんが、「いまの私があるのは当時の経験があったから」と語り、鶴彬の姪っ子さんと供に「鶴彬つるあきら」記念館で説明されたことに、山城さんは目頭を熱くしておられました。

 

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2018年5.26「志賀原発を廃炉に!」訴訟原告団総会

裁判長の「(原子力規制委員会の)行政判断を待つ」という「司法の自殺」を糾弾し、北陸電力の「判決引き延ばし」を阻止し、勝利をつかむために奮闘することを確認した。脱原発のあらゆる方法にチャレンジする「木村結」さんの講演を受けた。

m(_ _)m 詳細は当ホームページからリンクしている「志賀原発を廃炉に!」ホームページを参照してください。

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2018.5.17 原水禁石川総会・記念講演 大島堅一さん(原発コストの真実)

単産・単組、市民、議員の皆さんのお蔭で、総会と記念講演を無事終えることができました。行政の首長・議長の皆さんにも感謝いたします。国連での「核兵器禁止条約」成立に際し、国内での「批准」を新たな課題としました。総会では特に、大島堅一さんの「原発コストの本質」講演が「目からうろこ」でした。

<資料>

180517金沢資料(大島堅一さん 龍谷大学政策部教授)「原発コストの真実」

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声明「エネルギー基本計画は原発ゼロ社会の実現を前提に見直すべき」

2018年5月15日
声明「エネルギー基本計画は原発ゼロ社会の実現を前提に見直すべき」
原子力市民委員会

2011年3月の東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故(福島原発事故)から7年が経過した。しかし、エネルギー政策は、福島原発事故の教訓を踏まえた方向に転換されておらず、エネルギーを取り巻く厳しい現実に対応しているとはいいがたい1。政府のエネルギー政策において重要な基準とされている「S+3E」の観点からも、福島原発事故のような過酷事故を、日本社会は受け入れることができない。現行の「エネルギー基本計画」における原発の位置づけを全面的に改める必要がある。
2017年8月からの総合資源エネルギー調査会基本政策分科会における「エネルギー基本計画」の見直しの審議では、現行の「エネルギー基本計画」を踏まえてつくられた「長期エネルギー需給見通し」(2030年のエネルギーミックス)を変更せずに、原発比率については20~22%の実現を前提に議論が進み、原発を「重要なベースロード電源」とする骨子案が示された2。さらに経産省の「エネルギー情勢懇談会」では、気候変動に関するパリ協定の発効を前提とした2050年以降を見据えた長期的な脱炭素のエネルギー戦略がテーマとなっているにも関わらず、未だに原発に固執する産業界寄りの議論が繰り返され、長期的にも原発を脱炭素化の選択肢として温存する提言が出されている3
このような政府内での原発の維持や延命政策を前提とする「エネルギー基本計画」の見直しの議論には多くの問題点がある。「エネルギー基本計画」は、以下の論点からあくまで原発ゼロ社会の実現を前提に見直すべきである。

第一に、原子力発電の根本的な問題点を直視し、原発ゼロを目指すべきである。
これまでのエネルギー基本計画見直しの議論には、福島原発事故の教訓を活かし、パリ協定のもと国際的な気候変動問題への責任を果たし、中長期的に持続可能な社会を実現するというビジョンが欠けていた。政府は、非現実的な原子力維持目標に固執し、再生可能エネルギーの導入や省エネルギーを軽視している。そのため、本格的な気候変動対策を停滞させている。これでは、これまでのエネルギー政策の失敗を繰り返すだけである。
原発を取り巻く現実は厳しい。2014年度に原発の年間発電量はゼロとなり、その後の原発の再稼働も数基に留まり2016年度実績では総発電量の2%にも満たない。原発を維持することが、電力会社の経営にも重大な影響を及ぼしている。新規制基準や原子力規制行政における多くの欠陥、原子力損害賠償制度の不備、運転開始後40年を超えた老朽化原発の運転延長問題、放射性廃棄物の処理・処分の問題などの点でも、原発は困難に直面しており、経済的合理性も失われている。原発の持つこれらの根本的な問題点を直視し、原発ゼロを目指すべきである。
見直しの前提として総発電量に占める原発の割合を2030年に20%~22%にするとしているが、そのようなことは現実には不可能だと考えるのが合理的である。この前提の実現には、廃止が決まっている18基以外の原子炉42基(建設中の3基の原発を含む)のうち約8割を再稼働させ、さらに40年間と決められている老朽原発の運転期間をさらに20年間延長させる必要がある。しかし、再稼働や老朽原発の運転期間延長等で原発を維持することに実現性も国民的支持もない。各種の世論調査によれば、原発再稼働に関しては国民の過半数が反対している。これまで再稼働した原発は8基(2018年5月現在)に留まり、16基は適合性審査への申請の目途さえたっていない。まして、立地自治体や経済界が経済的理由で要望し始めている原発の新設やリプレースも、その実現の見通しはまったく無いのである。

第二に、新規制基準に基づく審査では原発の安全性が確保されない。
政府は、原発依存度を可能な限り低減するとする一方、「世界で最も厳しい水準の規制基準」に適合すると原子力規制委員会が認めた原発については再稼働させるという方針をもち、なし崩し的に再稼働を進めている。しかし、立地審査指針が採用されないなど新規制基準には多くの欠落項目や問題点がある4。こうした基準に基づく適合性審査は、原発の安全性の確保の観点からすれば不十分である。地震・津波・火山などの自然災害への対策や原子力防災を含めた原子力規制行政の問題点も、解消されていない。
さらに例外的にのみ認められるはずの20年間以内の運転延長がなし崩し的に認められ始めている。だが、老朽化した多くの原発には安全上の深刻な問題がある。さらに、原発のテロ対策も明らかに不十分である5。原子力防災に対する政府や自治体の危機管理対処能力もきわめて貧弱である。
多くの国民や周辺自治体などから原発再稼働に反対の意思表示がされているにもかかわらず、再稼働にあたっての同意は、立地自治体のみでよいとされている。これらにみられるように、政府が原発を稼働させる大前提としている「安全性の確保」はされていないし、国民の意見も無視されているのである。

第三に、原子力発電の真の発電コストは高く、隠された様々なコストとリスクがある。
福島原発事故の損害賠償や除染・中間貯蔵施設建設等のため、すでに10兆円を超える資金が東京電力支援のために使われている。また、事故収束や行政の事故対応にも多額の資金が投じられている。これらを合計すれば、福島原発事故による費用は現時点で20兆円を超える。総合資源エネルギー調査会発電コスト検証ワーキンググループは、新設の原発(モデルプラント)が火力よりも発電コストが安いという計算結果を2015年に公表した。だが、事故後に必要となった費用を適切に評価すれば、原発のコストは明らかに高い。また、実績値で評価した場合には、発電コストは火力発電を大幅に上回る6
コスト検証ワーキンググループの示した発電コスト計算は、新設の原発(モデルプラント)についての非現実的な前提に基づいている。実際には、原発の建設コストは福島原発事故後に急騰している。そのために、米ウェスティング・ハウス社は倒産し、日本の東芝は経営危機に陥った。このような現実を政府は改めて認識すべきであり、原発に関する経済性評価を一からやりなおすべきである。
実際には経済性がない原発を電力自由化の中で延命させるために、賠償費用等の一部を託送料金によって回収するなどの措置が政府によって講じられつつある6。加えて、原子力損害賠償法にさだめられた賠償額を有限にしようとする動きも政府に見られる。これらは、原発が国家の支え無しに自立できない、コストとリスクの高い電源であることを示している。

第四に、意思決定プロセスに、市民からの意見を聴取し、反映する努力を行っていない。
政府内で、非現実的な「エネルギーミックス」を前提にした議論が行われているのは、エネルギー政策形成において民主的な意思決定プロセスが欠けているからである。経済産業省が所管する審議会は、委員の構成をはじめ、原発を推進してきた産業界や電力会社の意向が色濃く反映されている。「エネルギー基本計画」の見直しに代表されるエネルギー政策の策定では、意思決定プロセスのあり方から見直す必要がある。3.11後のエネルギー基本計画の見直しでは前政権下で国民的議論が行われ、原発ゼロを目指すことが一旦は決定された。2010年のエネルギー基本計画の見直しの際には公聴会までは開催されたが、今回の見直し過程では意見箱の設置に留まり、また受け付けた意見に関する検討・分析や反映などは全くなされていない。

第五に、原子力発電が「ベースロード電源」という発想が電力システム改革を後退させている。
総合資源エネルギー調査会基本政策分科会の骨子案では、原子力を引き続き「重要なベースロード電源」として位置づけ、年間発電量に占める割合を2030年までに20%以上と2017年の約3%から大幅に増やそうとしている。原子力発電や石炭火力発電を電力供給の中で重要視して「ベースロード電源」とするという考え方は電力自由化や再生可能エネルギーの大量導入が進む中ではもはや時代遅れであり、欧州では、「ベースロード電源」という発想そのものすらなくなっている。むしろ電力システムの調整力が重要視され、硬直的な運用しかできない原発は調整力を阻害する存在になってきている。
原発を「重要なベースロード電源」に位置づけたことにより、再生可能エネルギーの導入が現実に阻害され、導入コストの低減を妨げている。原子力を含む「ベースロード電源」をフル稼働させることを前提にしているため、算定される系統の空き容量がゼロとなり、再生可能エネルギーの系統接続が大幅に制限されるという理不尽な事態が起きているのである。
すなわち、原発を無理に維持しようとするために電力システム改革そのものが後退している。日本では、電力システム改革の第一弾として電力広域的運営推進機関が2015年4月に発足し、2016年4月から電力の小売り全面自由化が行われた。しかしながら、他方で、電力システム改革の下でも原発を維持するための仕組みが次々に構築されている。これは、電力システム改革の理念を大きくゆがめている。

原子力市民委員会は、2014年の「エネルギー基本計画」や2015年の「エネルギーミックス」の策定に際し、国民的合意を得ながら原発ゼロ社会の実現を目指すよう提言してきた。また、2014年4月には『脱原子力政策大綱2014』7を、2017年12月には『脱原子力政策大綱2017』8を公表し、福島原発事故の被害の全貌や後始末をめぐる問題、放射性廃棄物の処理・処分や原発再稼働を容認できない技術的根拠を指摘した上で、原発ゼロ社会を実現するための行程を発表してきた。さらに新規制基準の様々な問題点について特別レポート5『原発の安全基準はどうあるべきか』も発表している。
「エネルギー基本計画」は、原発の様々な問題点を直視し、早期に原発ゼロ社会を実現することを前提におくべきである。その上で、「エネルギー基本計画」を、再生可能エネルギーの野心的な導入目標や国際的に責任のある温室効果ガスの削減目標を含む、日本社会を持続可能で真に豊かなものにするエネルギー基本計画へと全面的に作り直すべきである。

以上
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米朝戦争で日本国民100万人が犠牲に! 対米従属(米国第一追認)を優先する安倍首相

2017年11月、緊迫の首相答弁        横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」

「米国の北朝鮮攻撃にNOと言えるか」“身内”山本一太の質問に安倍首相が答えず…米朝戦争で日本国民100万人が犠牲に

日本が米国本土防衛の“盾”(焦土)になる悪夢の近未来図(死者100万人規模の被害)が現実味を帯びてくる質疑応答が11月29日の参院予算委員会で交わされた。自民党の山本一太参院議員の質問で、日本国民の生命は二の次、対米従属(米国第一追認)を優先する安倍首相の姿勢が浮き彫りになったのだ。

質問自体は本質を突くものだった。マクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官がNHKの取材に対して「軍事行動を起こすときには日本に連絡をする」という主旨の発言をしたのを受けて、山本氏は「日本国民を守るために必要だと感じたときにトランプ大統領に『いまは攻撃を思いとどまってくれ』と助言することもありうる覚悟が総理にあるのかを聞きたい」と迫ったが、安倍首相はその覚悟には一切触れず、曖昧な答弁をだらだらと続けた。

「トランプ大統領とは何度も首脳会談を行いました。その際、北朝鮮情勢について相当突っ込んだやりとりをしているわけです。そのなかで、様々な選択肢を立てた際のそれぞれの国々に対する影響等についても当然、これは話をするわけです」
「トランプ大統領とはさまざまな外交政策を進めていく上においては、安全保障上はさまざまな可能性について当然、率直な話をしていかなければなりません」

無回答に等しい答弁に対して山本氏は「もう一度だけ、総理、お聞きしたい。言い方を変えますが、『日本の国益のためにアメリカの判断を、例えば、少し変えてくれ』と促すケースはありうるということでよろしいでしょうか」と再質問をしたが、それでも安倍首相は再び曖昧な答弁を繰り返した。

「いまはまさに『すべての選択肢がテーブルの上にある』というトランプ大統領の方針を私は一貫して支持をしています。そのなかにおける、あらゆる手段における最大限の圧力を我々はかけていかなければならないと考えているところでございます」

トランプ大統領の軍事行動に異議申し立てをするのか否かを2度も安倍首相は問われたのに“無回答答弁”を繰り返したのだ。「日本の国益など二の次にして米国第一のトランプ大統領に尽くします」と“属国宣言”に等しいと私は唖然としたが、山本氏の受け止めは違った。「ありがとうございます。ギリギリのところまで総理にご答弁をいただいたと思います」

東京都民の死者は100万人! 米国の北朝鮮分析サイトで驚愕の結果が

米国にNOと言えない“腰抜け首相”に感謝する山本氏の反応は私には理解不能だが、両者の質疑応答を詳しく紹介したのは他でもない。米国のジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は10月、朝鮮有事の人的被害想定を発表。米国の軍事オプションに対して北朝鮮が核ミサイルで報復した場合、東京都民の死者は100万人規模(水爆なら200万人規模)という被害推定を出していたからだ。

“ニューヨークやワシントンなど米国本土を北朝鮮の核ミサイルの脅威から守るためにトランプ大統領が軍事行動を決断、NOと言えない安倍首相が追認した結果、100万人規模の死者が出る”という近未来図が現実味を帯びてきた。70年前の戦争では日本本土防衛の“盾(捨て石)”に沖縄がなったが、迫りくる北朝鮮有事では米国本土を守るために日本が焦土となるリスクを背負わされるのだ。

日本国民が100万人規模で犠牲になりかねない「米国の軍事オプション」に対して、山本氏が言うような攻撃先送りや政策変更をトランプ大統領に求めるべきなのに、安倍首相は明言を避け続けたのだ。

そのため山本氏は「日本の国益は二の次で米国第一なのか」と安倍首相を問い質し続けるに違いないと予測したのだが違った。実際に飛び出したのは「晋三・ドナルド関係」と名づけて称賛するコバンザメのような質問だった。

「総理は各国首脳と比較してもトランプ大統領と突出した別格の関係を築いていると思います。首脳会談5回、電話会談17回、ゴルフも2回。『誰がトランプのゴルフパートナーか』を調べているアメリカのサイトを見ると、外国首脳の名前は見当たりません。総理は唯一(トランプ大統領とゴルフをする外国首脳)。それだけ親密なのです。総理から見てトランプ大統領はどんな性格の人物なのか。ある有識者が『総理は猛獣使いだ』と語る記事もありました」(山本氏)

これに対して安倍首相は、トランプ大統領を「気さくな方でストレートな物言いをする方」「人の話をよく聞いていただけると思っています」などと絶賛、これを受けて山本氏は、安倍首相をもち上げるように日米首脳の関係をこうまとめた。

「今回の日米首脳会談は私は成功だったと思っていますし、日米の絆が磐石で、北朝鮮政策についても総理が完全にトランプ大統領と一致していることを示しました」

トランプに隷属する安倍首相は「傲慢な親に反論しない忠実な子供」

しかし海外メディアの見方は、日本国内の“大本営発表”とはまったく違う。自民党や官邸や“御用メディア”(NHKや読売や産経など)が垂れ流す「良好で対等な晋三・ドナルド関係」の虚構ぶりを実感するには、実際の日米首脳共同会見の映像(動画)を見るのが一番だ。何とトランプ大統領は途中で用意された原稿を読むのを止め、アドリブで「米国経済が一番で日本は二番。それでいいか」という失礼なジョークを口にしたのに、安倍首相は、ただ微笑んでいただけだったのだ。

『乱流のホワイトハウス トランプvs.オバマ』の著者で朝日新聞オピニオン編集部次長兼機動特派員の尾形聡彦氏は11月17日、ネットTV「デモクラシータイムス」に出演して、この会見動画を再生。この場面についてワシントンポストが「安倍首相はトランプの忠実な従属的助手の役割を演じている(Japanese leader Shinzo Abe plays the role of Trump’s loyal sidekick)」「親が子どもを諭すようだった」と指摘していたことも紹介した。

この動画(ネット上で視聴可能)は、「晋三・ドナルド関係」が対等で良好という“大本営発表”を鵜呑みにしている日本国民にとって必見だ。日米首脳の関係が「傲慢な親に反論しない忠実な子ども」のような属国的従属関係にあることを物語っているからだ。つまり、予算委員会で山本氏の質問に答えなかった安倍首相は、米国の北朝鮮攻撃についてNOと言わない対応をする可能性は極めて高いのだ。

NOと言えない安倍首相の屈辱的対応を海外メディアが日米関係を象徴する場面として紹介する一方、日本の政治家やほとんどの国内メディアは日米首脳会談称賛を繰り返した。その結果、「トランプ大統領の北朝鮮攻撃の決断と安倍首相の追認で100万人規模の日本国民の死者が出る」という悪夢の近未来図がすぐ目の前にまで迫っているのに、大半の日本国民は気がつかないままなのだ。

小池都知事の“お友だち”軍事アドバイザーも“北朝鮮先制攻撃”を後押し!

さらに防衛関係者の間にも、北朝鮮攻撃容認論が広がりつつある。徳地秀士・元防衛審議官は、「北朝鮮の核脅威の解決と北東アジアの平和をどう実現するのか」(10月30日)のシンポでこんな発言をした。

「『我々はアメリカの軍事行動を回避することを考えないといけない』ということがそもそも良くないのだろうなと思う。別に私は『軍事行動がいい』と言っているわけではないが、『軍事行動を覚悟しているのだ』ということをアメリカだけではなくて、アメリカの同盟国もしっかりと北朝鮮にそういう姿勢を見せるということが大事で、そのために具体的なプランニングもするべきだと思います」「アメリカが軍事行動をしたときに韓国も日本もそれをサポートする。そして本当に日本も韓国も国際社会も全体が覚悟をしているのだという強い姿勢を見せることが大事だと思います」

“北朝鮮攻撃誘導論者”と呼びたくなる軍事アドバイザーも活動を活発化させている。日本政府の依頼で日本の官僚に戦略論を講義するために来日したエドワード・ルトワック氏(米戦略国際問題研究所上級顧問)のことだ。

小池百合子・前希望の党代表(都知事)の「旧知の友人」(2016年11月18日の小池氏のツイッタ―)で「情勢分析の凄さにいつも唸ります」(同)と絶賛したルトワック氏は、著書『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書)の5章「平和が戦争につながる──北朝鮮論」では次のような持論を展開していた。

1)まず北朝鮮を特異で危険な存在と指摘した上で、
2)「北朝鮮への降伏(宥和)」か、核ミサイル完成前に核施設を破壊する「先制攻撃」かという究極の選択を日本に迫り、
3)先制攻撃をするしかないという結論に誘導するものだ。

そして「日本政府は自ら動くべし――『降伏』と『先制攻撃』」という小見出しの部分(5章)では、先制攻撃についてこう説明していた。

「別の選択肢としては『先制攻撃』がある。日本の自衛隊の特殊部隊に攻撃を命じて、パラシュートやグライダーで降下させ、北朝鮮の核施設の上に到着させ、携帯型のホローチャージ弾などでそれらをすべて破壊するのだ。もちろん、特殊部隊の九〇人が犠牲になるかもしれない。ただしそれは、背後にいる一億二〇〇〇万人の日本国民を守るためだ」

自衛隊を特攻に? 日本は米国本土を守るための“捨て石”となる!

驚くべき提案ではないか。ニューヨークやワシントンなどの米国本土を北朝鮮の核ミサイルの脅威から守るために、自衛隊員に特攻隊のような役割を担わせ、東京やソウルで100万人規模の犠牲者が出るリスクに目をつぶる究極の対米従属政策といえる。私の目には、日本国民の生命と安全を脅かす“戦争仕掛け人”にしか見えないルトワック氏は安倍首相とも面会、「(安倍首相は)稀に見る戦略家だと思います」(「文藝春秋」12月号・池上氏との対談での発言)と絶賛。「北朝鮮先制攻撃容認」でルトワック氏と安倍首相は一致しているように見える。

これに対し尾形氏は前述の「デモクラシータイムス」で、こう首を傾げていた。

「『核を持った北朝鮮にアメリカが脅されるようなことは困るから、それを挫くためには軍事オプションしかない』というのは、アメリカのなかでの議論なのです。私がいま非常に奇異に感じたのですが、ルトワック氏は『アメリカ』という主語を『日本と韓国』に言い換えて正当化しているだけに聞こえる」
「(北朝鮮に)圧力をかけ続けていったらどんどん戦争に近づくわけですよね。そのときに(日本)政府の中枢の方は『覚悟』という言い方をしますが、本当に受け入れられるのか。(略)太平洋戦争を4年間やって日本人で亡くなった方は300万人くらいと言われているが、わずか数日でそういったことが起こりかねる数字を出した上で、それを踏まえた上で議論をするのならいいと思うのですが、中身を言わずに軍事的オプションしかないというのは、やや現実感を欠くし、無責任かなと思います」

トランプ大統領に子ども扱いをされる「忠実な従属的助手」(ワシントンポスト)のような安倍首相こそ、日本国民の生命と安全を危うくする国内最大の“脅威”ではないのか。このままでは、東京が焼け野原になり、100万人規模の死者が出るという最悪の事態になりかねないのだ。

(横田 一  2017.12.6)

 

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5.17 18:45「原発コストの真実」 大島堅一さん(龍谷大学政策部教授)

地場産業振興センター本館一階に結集しよう。衝撃の「原発コストの真実」が分かる。

5.17大島堅一さんチラシ

カテゴリー: トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 原水禁, 反戦・平和, 反核・脱原発, 志賀原発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃, 護憲・憲法改悪反対・教育・歴史 | 5.17 18:45「原発コストの真実」 大島堅一さん(龍谷大学政策部教授) はコメントを受け付けていません

5.3「安倍改憲NO!市民アクション」県民集会及び前段集会

午後2時、歌劇座大ホールは「安倍改憲NO!市民アクション」集会に参加した労働者、市民で埋めつくされた。1200名!

アベキラー、浜矩子同志社大学教授の「アホノミクス」のおかげか、安倍改憲に対する各団体・個人の危機感からか、大結集となり大成功でした。カンパも従来を大幅に超える30万超が寄せられました。m(_ _)m

県憲法を守る会・戦争をさせない1000人委員会石川主催の前段集会は、四高記念公園(時計台口)で行ないましたが、右翼の集会「破壊」行為がまたしても激しく行なわれた。やかましくて「集会発言」はよく聞こえなかったが、発言者は妨害に負けず、一所懸命、力強く発言した。

集会前には、中署に対し「要請」したにも関わらず、集会妨害が強行される。右翼とタッグを組んでいるのではないか、と思わせる前段集会でした。参加者は凡そ150名。

後段集会後のデモ行進は、久々に大勢の参加者によるデモとなったため、街頭宣伝車3台では「声」が届かず、シュプレヒコールはあちこちで、それぞれに、鳴り響いた。

 

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岩国基地周辺の爆音騒音激化、4月苦情、最高の702件

山口新聞より

岩国基地周辺の爆音騒音激化、4月苦情、最高の702件

 

 

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金沢からの報告 2017フクシマは現在、国の廃炉実験場

「2017フクシマは現在国の廃炉実験場」

2017年9月30日10月1日

金沢平和運動センター議長 谷 光哉

※  本日(18.5.8)、金沢地区平和運動センターより報告を受けましたので、全文をそのまま掲載します。なお、写真が反映していないところがあります。リンクをたどると写真も見ることができます。

 

2011年3月11日以後の原発事故と日本全国にまき散らされた放射能の恐怖。現在も放射線量が高いため復旧すらできず東北大震災のままの場所があることを。原発0でも電気は足りていたことを。福島第一原発は今でも廃炉には程遠い状況にあることを。

この機に乗じて安倍政権は原発をどんどん再稼働し、原発輸出まで行っている。更に、現在の福島では、人を人とは思わない安倍政権や東電・原子力村の悪徳三昧が横行し被災者を苦しめている。

1、民間の産廃工場が、いつのまにか・・・・・

「産廃施設を作る動きがあったら、絶対阻止してください。」

上の言葉は、富岡町での深田さんの訴えだ。この写真は、昨年まで楢葉エコテックという民間の産廃工場だった。(写真が反映していません<(_ _)>)

ところが、今年は環境省がいつの間にか69億円で買収国営化し、放射線量10万ベクレル(Bq/kg)以下の汚染ゴミの最終処分場となってしまった。富岡町と楢葉町には合計100億円の交付金が支給された。産廃処理に使った水が小川に流れているが、深田さんたちが調査するとほとんどろ過できていない。この水は海にも流れる。道路向かいの楢葉町では中間貯蔵施設やそのための道路がどんどんできている。つまり、民間の産廃工場がいつの間にか、国営の特定廃棄物埋立最終処分場になっていくというとんでもない策略だったというわけだ。福島第一原発だけではなく、全国の放射性廃棄物がフクシマに集まる可能性も。

志賀原発を抱える石川県でも輪島市に産廃の計画が出ている。志賀原発の特定廃棄物最終処分場や全国の放射性廃棄物の受け入れ先にいつのまにか変わる可能性は高い。

2、フクシマは国の廃炉実験場

(1)復興予算はだれのもの?(仮設焼却炉建設ラッシュ)

現在、福島県では避難指示解除区域や居住制限区域だけでなく、郡山市や国見町などでも仮設焼却炉が建設ラッシュで計画中のものも。解体終了したものも含めると19市町村推定24基実質稼働日数わずか2か月~4年。1基運用費解体費別で、

富岡町:三菱重工(623億円)  広野町:新日鉄住金(300億円)

南相馬市:JFE2基で758億円などとなっており、大手企業が莫大な復興予算を手に入れる仕組みになっている。

(2)楢葉遠隔技術開発センター(施設整備費850億円)

 楢葉遠隔技術開発センターは、廃炉作業する技術を訓練するために建てられた施設。現在分かっている福島第一原発内の様子を忠実に再現した大きな原子炉模型があり、ロボットを遠隔操作し廃炉作業の技術を磨いているという。

(3)福島・国際研究産業都市構想(農業からの大転換)

国はフクシマを廃炉の実験場として、産業構造そのものを大転換しようとしている。その予算は全て私たちの税金。福島県民の為に使ってくれるのなら異存はないのだがそうはなっていない。

楢葉遠隔技術開発センターだけでなく、富岡町の廃炉国際共同センター、南相馬の環境放射線センターなど様々な研究施設が浜通りの再生を名目に膨大な予算を使って建設されている。様々な原発政策の拠点としているためか国立研究開発法人、日本原子力研究開発機構などの関連施設が多い。また、相変わらず東電社員の社宅もお金が十分かけられている。

    双葉医療センター  廃炉国際共同センター(富岡)  東電の独身社宅

(4)被災住民は今・・・・

①仮設住宅の現状

人がほとんどいなくなり撤去された仮設住宅

国は、実験場としての施設には税金から莫大な予算をかけているが、東電の社宅とでも比べ物にならない程の粗末な仮設住宅の予算を打ち切り、被災者を追い出している。放射線量の高い避難指示解除された地域に人々を強制的に戻そうとする目的は容易に想像できる。今回も線量を測定してきたが、WHOの年間許容限度1mSv/yを1時間に換算した0.114μSv/hを超える地域はたくさんある。原子力村が苦し紛れに吊り上げた上限20mSv/y=2.28μSv/hを超える地域も。

研究のためには、被災者と居住困難区域や原発作業員の人体実験も必要だと言わんばかりである。

②町の現状

 大熊町役場の建設予定地

楢葉町や広野町では2割、富岡では5%、浪江では1%しか住民は帰還しないことが予想されている。普通の自治体ではもう成り立たないが、復興助成金で成り立っている。人が戻らないことが分かっているのに、町はそれでも箱モノばかり造ろうとしているそうだ。大熊町は、人の戻る展望がない中、町長自ら大川原地区の農業は不可能だと断定し、その場所に新庁舎を造ろうとしている。現在建設予定地は、室内線量が0.1μSv/h、その周辺は1~0.09μSv/hと一定していない。

3、木幡さんと

木幡さんは、大熊町の住民。昨年仮設住宅で貴重な体験談を聞かせてくれ、帰還困難区域にある自宅近くまで私たちを案内してくれた。大熊町住民の声を町政に届けるため、病魔と闘いながらも町会議員に立候補し町会議員になっていた。まさしく命がけで日々奮闘されている。

  • 被災者は今

①居住制限解除の意味

「原子力村の人達」は、居住制限を解除し住民を強制的に戻そうとする。南相馬も、富岡も、帰還困難が解除されたらそこに住んでいなくても固定資産税等税金をかけられた。次は飯館村と広野町と浪江町の番だ。住民は悩んでいる。戻ってこざる負えない状況に追い込まれているからだ。故郷を捨て原発事故の賠償金をあきらめるか、戻って固定資産を払うか。戻らないと課長になれないという年配の人もいる。また、東電社員は地元住人であっても、賠償金はもらえないと社長から言われている。

若い人は戻らない。除染されていない山からの風で放射線量が増えることを知っているから。住民は「双葉ワールド「富岡ロードレース」等のイベントには戻ってきて参加するけど、それが終わればすぐに今の避難先に帰る。町長等役員は戻ったが、子どもは戻ってこない。人の戻らない街を除染しや箱モノを造るために税金を何百何千億円と使っていいのか。被災者が本当に救われることに税金を使ってほしい。

事故を起こした東電社員は立派な社宅に住んでいるのに、国や「原子力村の人達」は、責任を取るどころか予算を被災者のために使わず被災者達弱いものを窮地に追い込むことに税金を使っている。

②復興住宅のカラクリ(望んだはずの復興住宅だったが・・・)

運よく復興住宅に入れた人々が苦しんでいる。壁に画鋲は貼れない。農業をしていた人が多いのに、庭があっても花を植えたり畑を作ったりすることを禁止されている。

運よく復興団地に入れた人々も苦しんでいる。犬や猫を変えない。今まで5階など高いところに住んだことがない。地域とのコミュニケーションをとれと強制的に言われるが、会津では集会場がない。家に閉じこもる人が増えている。

原発事故によって奪われたのは、故郷や土地、家、仕事だけでなく、今まで通りの普通の生活。将来の展望がなく思い通りにならない生活の中で、死に至る可能性の高いうつ病や心臓病や高血圧症などを誘発する大きなストレスが限界を超え、被災者をむしばんでいる。「こんなんだったらもう死んでもいいから、大熊町に帰ったほうがいい。」と追い込まれているのだ。

このような被災者の叫びを、小幡さんが国に訴えると、「この住宅を使ってもいいよ。」と対応してくれたが、その住宅は1か月後に人が入る家だった。

国は、大熊町の5年後の解除時に備え、被災者を多く戻そうと企てている。解除された時、復興住宅や団地から出ていかなくてはいけない仕組みになっている。

(2)町は今

双葉町は、人が戻らず箱モノの維持ができず破産した。しかし、復興予算で箱モノをまだ造ろうとしている。また、人が戻らないのに除染をしている。

ほかの町も人が帰ってこないとお金がおりてこないので、除染を行ったりイベントを開催したり箱モノを造って人が戻りやすい環境を作ろうとしている。町の合併の話もあったが、上からの圧力で消え去ったという。

なぜ、このようなことが起こるのか?

町会役員には、

①仕事を失いたくないというしがらみ。

②期限を超えて町が復興しなかったら

国からもらったお金を返却しなければならない。

③国の施設を建てれば維持費がいらない。

という3つの弱みがあるのだ。寝耳に水の話である。もとをただせば、国と東電と「原子力村」が責任を取り解決しなければならない事なのに、自治体の役人に責任を転嫁し、「役人による役人が儲かるための役人の政治」としか言いようのない事態を引き起こしている。住民だけでなく、町役場の人々も追い込まれている状況なのだ。

自治体の弱みを細かいところで作り出し、そこに付け込む国と東電と「原子力村」。フクシマを廃炉の実験場にするため、本当に細かい馬鹿なことを苦しんでいる人々に本気で考え実施してくる。被災者の救援が全く進まないのに、国の廃炉関係施設だけがどんどん建っている理由が明らかになった。

(3)除染作業員は今。(ホームレスが一番多いのは仙台)

大熊町では空間線量が今でも8~9μSv/h、地面では10μSv/hの場所が多い。そんな大熊町の家に無断で人が泊まっているという。また、ホームレスが仙台に多く集まっているとも言われている。

それはなぜか。除染作業員たちは毎日仕事がなく、「その辺にいろ。」と言われて、いつでも仕事に行けるようにフクシマに近い仙台や大熊町に待機しているからだ。彼らは、臨時の作業員だから突然首切りを切られ、被ばく検査も受けていない。原発作業員にも同じ境遇の人たちが大勢いるのではないだろうか。どうしてフクシマにこだわり続けるかというと、原発作業員と除染作業委員はオリンピック施設建造等の作業員に雇われることはないからだ。いずれ体に異常が現れたら、雇い主が金銭面などの面倒を見なくてはいけないことを大企業が嫌がっている。

ここにも、国や東電や「原子力村」に追い込まれ、犠牲になっている国民がいる。

(4)更に被災者や自治体の弱みに付け込む国や東電、「原子力村」

 ①JR職員も  復旧中のJR         復興された富岡駅

線量が高く住民も戻れない双葉町と大熊町で、JR電車を復活させようとしている。原発作業員の移動手段確保のためだ。また、JR電車の復活作業はJR職員が行うので、線路周辺の除染作業はJR職員がしなければならない。国や東電、「原子力村」にとっては、一石二鳥といえる。

 ②最終処分場への巧妙な罠

中間貯蔵施設が来ることに決まった大熊町。ここでも巧妙な罠とも思える住民への仕打ちがみられる。

大熊町では、場所によって地価に大きな差が出ている。そこで、町でまとめて国に売る要望を住民が行うことにするが、町では受け付けてもらえない。土地を売ることは戻ってくる住民が減ることでもあるからだ。そこで、何かいい方法はないかと「地権者の会」が努力を重ね、国に土地を貸すことにした。ところが、この方法も、個人的に売ってしまった人が出始め、虫食い状況になってしまった。

国の巧妙なやり方によって、住民の要望や努力がトコトン潰されている。国はフクシマを元に戻す・被災者の生活を守るという当たり前の約束すら守る気はないようだ。それどころか、中間貯蔵施設から最終処分場への大転換の気配が見え隠れする。

(5)その他の理不尽

①東電

東電の中では、デブリはスリーマイルド島のように格納容器に入れて保存することに決まっている。でも、東電は、町長とかには絶対言わない。町を維持しようとしていることに全く意味がないことが分かってしまうからだ。町におりた莫大な予算は、結局自民党の選挙用人気取りにしか過ぎない。

被災者が原発を見に行かないのはなぜと思い立ち見に行った。質問状を出し、ヒロシマ型原発の何万倍ものプルトリウムが水につけてあるのも知った。水がなくなったらどうなるのと不安がよぎった。今では大熊町のみんなに、「こんな所に帰れるの」と呼びかけている。

②山の税?

国は「山の税」なるものを国民から徴収しようと考えている。山で働く人を養成するためだそうだ。ちょっと待って。フクシマの山は汚染されていて何もできない場所。なのに、なぜ、福島県民からも「山の税」を徴収しようとするのか?ここにも国民が困る細かい馬鹿な事がまかり通っている。ぜひ、全国の皆さんの力で阻止してもらいたい。まず、フクシマは事故の影響を0にして原発をなくしてほしい。

③メガソーラー

線量の高い広い田にメガソーラーが。この電力は被災者が使えるのだろうか。線量が高いために、草むしりなどの作業することが危険である。

そして、また、「富岡復興の光を集めたメガソーラー」と誤解を招き、人をだますようなコピーが堂々と貼られていた。放射線量が高いのに避難解除された地域で復興を印象付けようという意図が見え見えだ。双葉町の「原子力 明るい未来のエネルギー」の標語と似ている。この標語を考案した大沼さんらは「原発事故の悲惨さと教訓を後世に伝えるためにも残すべきだ」として、町内外の賛同者約6000人以上の署名を集め、双葉町に撤去反対を申し入れた。しかし、町は「老朽化で部品が落下する恐れがある」として、2015年度中の撤去を町議会で議決していた。お上にとって必要なら設置し、不都合な真実となったら撤去したり隠したりする。日本は民主主義の国とは言えない。

4,「たらちね」の今

福島県民の内部被曝防止・軽減のために行動し情報を発信し続ける「NPO いわき市放射能市民測定室たらちね」は今、「たらちねクリニック」となり医者が二人加わり「利益がなくてもやらなくてはいけないことはやる」をモットーに、ボランティアや全世界の人々の寄付で活動を続けていた。原発作業員も訪れるそうだ。事務局長の鈴木さんに今回も案内してもらいながらいろいろな話を聞いた。

(1)子どもの甲状腺がん

現在放射能を気にしている親とそうでない親で格差が出ている。

最初は県立医大で小中学生が一斉に検診を行った。当時は甲状腺の専門医がなかなかいない。

県外への避難者は検査できない。

県立医大は原発事故との因果関係はないことを前提としている。

など問題点はあったが、多くの子が検査を受診できたことはよかった。だから、子どもの甲状腺がんの数は、県外で手術した子は含まれていないので、正確とは言えない。現在粘り強いとりくみの成果で県外避難の子もやっと検査できるようになった。

県内では申込制となり、申し込むと「近くの○○で行っている。定期的に○○で受診できる。」等の情報をもらえるが、そうしない親の子は全く受診していない。

「たらちね」では、子どもたちの測定を継続して行っている。尿の中のセシウム検査をしてみて分かったことだが、他県で海水浴体験等の保養活動前と後では、明らかに尿中セシウムの値が下がっている。私も測ってみたが、いわき市で生活していても尿中の放射線量が東京の人より少ない時がある。生活の仕方や食べ物が原因していると思う。だから、子どもたちにとって保養活動は重要なとりくみと位置づけ今後も継続していきたい。

(2)β線の恐怖(なぜ、日本では測定しないのか!)

①泊原発周辺はがんが多い。

がんの原因はβ崩壊しβ線を出すトリチウム。トリチウムは水素の同位体で水に溶けて人間の体の奥まで侵入しDNAを破壊する。事故がなくても出ている。この原発事故で福島第一原発のトリチウムは全国に飛び散った。

②東京や神奈川にもストロンチウムが。

また福島県だけでなく遠く250km離れた横浜でも事故前は1~2ベクレルだったストロンチウムが事故後最高で195ベクレル検出されている場所もあった。特にβ線を放出する中でもストロンチウム90は人体への危険度が高い。ストロンチウムは、骨に吸着すると5年間で25%しか排出されず白血病や骨肉腫の原因となる。特に子どもは成長途中で取り込みやすい。

チェルノブイリ原発事故後に多くの被害者を出したベラルーシの学校給食ではセシウム検査に加えてストロンチウムも検査している。日本でも必要だが、行われてはいない。なぜ、日本では測定し公表しないのだろう。これも知られると不都合な真実なのか。

2015年南相馬で小澤さんから学んだこと

国が設置した線量計はγ線だけ測定し、β線は測定できない。ところが、β線を測定すると東電が社員向けに出した危険区域(放射線管理区域で10時間以上の滞在や居住は法律違反となる)に該当する4万ベクレル以上の土壌が福島県内にあちこち存在する。南相馬のベンチやコンクリートブロックからも常にβ線が放出されていた。②で明らかにしたように、福島だけでなく関東や東北地方にもβ線のホットスポットは存在する。

特にトリチウム等β線量の測定は難しく、国では高い料金で測定している。しかし、原発事故の責任を国民のためにしっかりとる気なら、トリチウム、ストロンチウム等莫大な予算がかかっても常時測定し国民に公表すべきである。

「たらちね」では、測定が難しいβ線も要望を受けて有料(国と違って安い料金)で測定している。デンマーク製の扱いやすい機械があるからだ。

国民の皆さん。本当にβ線量を知らなくていいのですか。

(3)現在の活動

放射線量を測定する機械の周りにもボディーカウンターの周りにも段ボール箱の水の壁

「たらちね」のボディーカウンターは相変わらず「段ボール箱の水」だけで遮蔽しているが、全国で一番バックグラウンド(周りの放射線)は少ない。多くの専門家が驚いている。特別な鉛だと遮蔽も効果があるが値段が高いからだ。原発事故の緊急時には、このペットボトル水を中に入れた段ボール箱の壁の中に子どもたちを避難させるのは効果的だ。放射線は横に飛ぶので天井はいらない。

多くの人々の善意であるボランティアと寄付によって、「たらちね」は活動できている。今後も多くの人の支援をお願いしたい。

5,国は約束を絶対守らない!

これまで、今年のフクシマの現状を報告してきた。皆さんもうお気づきだろうか。多くの心ある人々がフクシマとそこに住む人々を救おうとしているのに、国は故郷フクシマを元に戻し、被災住民を救済するという約束すら守る気はないようだ。莫大な復興予算の使い道が、それを物語っている。フクシマを原発政策の実験場として再生しながら、大企業を潤すことがその目的となっている。

安倍自民党は、表ではいいことばかり言って国民をだまし、裏では国民が困る細かい馬鹿なことを本気で考え実施している証拠が、フクシマには山ほど存在する。

6、最後に

 今回も案内してくれたのは深田さんと斎藤さん。短時間で多くの場所を効率よく案内してくれた。本当にありがとうございました。お二人のようにフクシマの現状調査を続け、国や東電・原子力村の不都合な真実を外に発信しながら、フクシマの真の復興と人々の救済のために活動を続けている人々が大勢いる。

2日目に、富岡町でロードレースがあった。放射線量は、外の表示機で0.443μSv/h。金沢の約10倍の線量。WHOの年間許容量の4倍ある場所で。子どもも参加している。私たちは、マスクをして回っている。町の役人、また、参加者は危険性を知っているのだろうか。復興という名目で人を集め、国や原子力村はまたもや危険を知らせずにいるのだろうか。原発推進に向かう国策の犠牲者が、このように多くいる。深田さんが、係の人に通行止めの件で話をしたが通じなかった。放射線量の危険さを語っても通じないだろう。

 福島第一原発事故から7年。まだまだ原発事故は終わっていない。フクシマの人々、そして子や孫(将来の日本人)のためにも、絶対フクシマを忘れずつながり続けなければ未来は開けない!

7、今年の放射線量

【2017年9月30日10月1日の各地の線量】

今回は,森一敏市議の線量計と故藤井肇氏のガイガーカウンター二つで測定した。

たしかに、7年前より下がってはいる。しかし、ホットスポットがまだまだ存在する。今回は線量の高い地域にはいかなかったが、除染されていない山や地域の放射能物質が、風や雨でどんどん人々の居住する地域を汚染し続けていることはたやすく想像できる。また、ほとんど測定されていないβ線量の高さを忘れてはいけない。

(1)初日

  場  所 金沢 越中坂 会津 磐梯山P 郡山
線量計(μSv/h) 0.11 0.13 0.15 0.15 0.23
ガイガーカウンター(μSv/h) 0.04 0.09 0.05 0.05 0.1
場所 三春PA いわき市 いわき市小名浜市民会館
線量 0.12 0.11 0.2
0.06 0.03 0.06
外表示 0.074

 

(2)2日目(今回は6号線や常磐道等の線量の高い地域は行かなかった)

場所 いわき 四倉PA 広野 楢葉 富岡 大熊 大熊新庁舎予定地
線量 0.11 0,24 0.24 0,5 1.03 0.47 0.23
G 0,04 0.1 0.11 0,4 0.42 0.22 0.08
外表示 常磐道0.1~3.4 1.5 0.137

6号線は0,5~3,4μ㏜/h

場所 富岡のメガソーラー 富岡夜の森 廃炉国際共同研究センター 旧エコテック
線量 1.9 1.59 1.76
G 0.46 0.63 0.80
外表示 0.467

 

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