機関紙 PEACE石川

2012年6月10日 「大飯を止めて原発ゼロに さよなら!志賀原発集会」決議文

石川県知事 谷本 正憲 様

『大飯を止めて原発ゼロに! さよなら!志賀原発集会』決議文

 私たちは、大飯原発3、4号機の再稼働に反対の意思を表明するため、本日ここに集いました。私たちは、大飯原発だけでなく現在停止中の日本中のすべての原発、とくに北陸電力志賀原発の運転再開に反対します。

2011年3月11日の巨大地震と津波により引き起こされた福島第一原発事故は、1年3ヵ月たっても収束の兆しは見えず、いまだに大量の放射能が環境中に放出され続けています。原発から撒き散らされた放射能は、人々から暮らしや住まいを奪い、いのちと健康を脅かし続けています。1年たっても15万人をこえる人たちが避難生活をよぎなくされています。避難できずに被ばくの不安にさいなまれている人々も、そしていつになったら故郷に帰ることができるのか分からない悲しみを抱えて暮している人々もいます。

このような、たいへん大きな犠牲の上にではありますが、今年の5月5日「子どもの日」、子どもたちの健やかな成長を祈る祝日に、日本中の原発50基すべてが運転を停止しました。じつは北陸電力管内に限って言えば、昨年5月7日に敦賀原発2号機が放射能漏れで停止して以来、私たちは原発の電気は使っていません。 いま私たちは、このまま原発には頼らない暮らしの実現に一歩を踏み出すのか、それとも原発の再稼働を許してしまうのかという分かれ道に立っています。電力需要のピークであるこの夏を原発なしで過ごすことで、脱原発は現実的に可能であることを示すチャンスが、目前にあるのです。

一方、原発に依存し続けたい国や電力会社など、原子力ムラの懲りない面々は何が何でも原発を動かそうとしています。フクシマからは何も学ぼうとせずに、原発運転の大前提のはずの「安全性」の確認さえないがしろにして、原発再稼働に向けて突き進んでいるのです。この動きを許せば、第二、第三のフクシマを繰り返すことになりかねず、たとえ大事故が起きなくても、未来の世代に押し付ける核のゴミをますます増やすことになってしまいます。 この危険な動きにしっかりと「反対」の声をあげ、脱原発の実現にむけて、知恵と力を出しあい、手をつなぎ合って、たしかな一歩を踏み出しましょう。

1.私たちは原発の運転再開に反対し、石川、福井両県の知事および立地町の志賀町、おおい町の町長に、運転再開には同意しないことを求めます。 2.石川、福井両県の知事および立地町の志賀町、おおい町の町長には、原発に依存しない町づくりに政策転換していくことを求めます。

以上、決議します。

2012年6月10日  「大飯を止めて原発ゼロに さよなら!志賀原発集会」参加者一同