「志賀原発の再稼働を許さないため」の声明
「さよなら!志賀原発」実行委員会
3月11日に発生した福島原発における原発震災の原因に関して、国および東京電力は、「津波が到来するまでは、安全上重要な機器の機能は維持されていた」として、過酷事故の原因は「想定を超える津波と、それによる電源喪失である」としています。
しかし、去る6月1日に、政府が公表した『原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府報告書/ 東京電力福島原子力発電所の事故について』には、地震に関連して「地震によって外部電源に対して被害がもたらされた。原子炉施設の安全上重要な設備や機器については、現在までのところ地震による大きな損壊は確認されていないが、詳細な状況についてはまだ不明であり更なる調査が必要である」と記載されています。それから4ヵ月以上が経過した今もなお、原子炉建屋内の放射線量は非常に高く、原子炉付近の状況に関する詳細な調査は不可能です。原子炉系配管は保温材に包まれており、たとえ損傷していても外観目視だけでは正確な状況の確認は困難です。詳細な調査が可能になるまでには、まだ時間がかかるのではないかと予想されています。
地震による配管や機器類の損傷状況について詳細な調査はできず、運転記録等のデータに関しても情報公開が不十分で、地震による被害状況の実態は不明であるにもかかわらず、現場検証やデータによる科学的裏づけがないまま、津波対策・電源対策が講じられれば運転再開に支障はないものとして、いま停止中原発の運転再開への動きがすすめられています。
日本列島は、現在、地震の活動期に入っており、いつ、どの地域でどのような大地震が発生して不思議ではないのが現実です。このまま福島原発における地震による被害の実態に目をつぶって、小手先の津波対策等だけで運転再開を強行すれば、またどこかで原発震災が繰り返されることになりかねません。
このような現状を危惧して、昨日、いずれも沸騰水型原発の圧力容器や格納容器の設計に携わった三名の元原発の技術者らが「地震による大きな損傷は確認されていない」とする東京電力の報告書を批判する「議員勉強会&記者レクチャー」を開催しました。この勉強会では、ストレステストの実施以前に、まず福島でいったい何が起きたのかを徹底的に調査するべきであるとして、とくに 1)地震による配管損傷の可能性、2)沸騰水型原発の格納容器が地震で機能を喪失した の二点が原発の耐震性に関わる重要な問題として指摘されました。福島第一原発で観測された地震動は、「新耐震設計審査指針」に基づく基準地震動を必ずしも超えていないにもかかわらず、深刻な被害が生じた可能性が高いのであれば、「新耐震設計審査指針」の見直しが必要になります。
昨日の「議員勉強会&記者レクチャー」における指摘は、沸騰水型原発である志賀原発にそのまま該当する重大な問題です。とくに志賀原発1号機は、福島第一原発と同じマーク1型の格納容器です。改良型といえ、ドライウェルの体積が大きくなっただけで、圧力抑制室の耐震脆弱性に何ら変わりはありません。
私たちは、国と電力会社が、この技術者らの指摘を真摯に受け止め、「耐震設計審査指針」の見直しを速やかに開始することを求めます。さらに、小手先の津波対策等だけで志賀原発の運転を再開しようとする動きに抗議するとともに、ストレステストよりも、まず「原発の耐震設計審査指針の見直し」の結果に基づき志賀原発の耐震強度の再検証を求めます。耐震強度の確認なしには、志賀原発の運転再開を認めることはできません。
- -2011年度教育改革キャンペーン-
- 「異議あり!教育の政治支配 11.19県民集会」
- 前、自・公政権がすすめてきた新自由主義政策は、医療・福祉のみならず、教育まで蝕もうとしています。子どもの貧困や教育格差が拡大するとともに、学校現場は常に競争と序列にさらされています。また3.11東日本大震災や福島第一原発事故・放射能汚染により、憲法第26条に保障された学ぶ権利さえ奪われた子どもたちもまだまだ多くいます。一方、「つくる会」系の育鵬社版歴史・公民教科書や自由社版公民教科書採択が全国に拡大しており、歴史の歪曲が行われています。石川県でも、教育委員会に対し政治的な圧力が加えられている現状があります。こうした動きに警鐘を鳴らし、憲法・’47教育基本法の理念にもとづく公教育のあり方や石川の教育について広く発進するため、下記県民集会を開催します。
- 集会名 2011年度教育改革キャンペーン県民集会
- テーマ 「異議あり!教育の政治支配 11.19県民集会」
- 日時 11月19日(土)14:00~16:00(受付13:30~)
- 会場 石川県地場産業振興センター・新館コンベンションホール
- 主催 憲法・’47教育基本法の理念の実現をめざす石川県民の会
- これまでの経過
- 志賀町での街宣・ビラ入れ・署名行動
- 日程 11月12日(土)10時 志賀町文化ホール前集合 10時30分 戸別ビラ・署名行動 12時
- 街宣(スーパーどんたく前、道の駅など)ビラまき・署名行動
- 青年・女性部 10.21「国際反戦デー」集会
- 日程 10月21日(金)18時15分~ 地場産業センター本館2階
- 講演 「志賀原発の再稼働を阻止するために」-放射能・食物汚染-
- 2004年 4月27日(火)戦争と平和を考える市民集会
- 2003年12月 9日(火)2003南京大虐殺証言集会
- 2003年11月22日(土)第9回フォーラム石川 なぜ、いま「教育基本法」か
- 2003年11月15日(土)石川県民教育シンポジウム みんなで考えよう「教育改革」
- 2003年10月13日(月)ベトナムアンサンブルコンサート2003
- 2003年10月04日(土)ドキュメンタリー映画「ヒバクシャ 世界の終わりに」金沢上映会
- 2003年 9月11日(木)高橋哲哉講演会『 「心」と戦争 』 ~教育基本法「改正」論のねらうもの~
- 2000年12月12日(水)2000南京大虐殺証言集会