5.25志賀原発を廃炉に訴訟原告団総会

 

 

総会アピール(案)

 今年1月1日、能登半島を襲った震度7の巨大地震は、道路の陥没、寸断、崖崩落、山崩れ、地盤の隆起などをもたらし、能登地区を中心に7万棟を超える家屋の損壊、その上火事や津波の発生で多くの住民が避難生活を強いられ、県内の死者は260名、震災関連死の認定申請は100名を超えています。 志賀原発においては1号機、2号機で変圧器が破損し、5回線のうち2回線が使えなくなり、外部電源が一部喪失しました。使用済み核燃料プールからの水の飛散、モニタリングポスト18箇所の送信不能、4mの津波到来、原発敷地内道路地盤の79箇所に及 ぶ損壊、破断など、志賀原発1号機、2号機とも運転停止中であったことが“不幸中の 幸い”だったと言わなければなりません。

このような中で原発事故が起きたならば、家屋の倒壊で屋内退避はできず、道路も港湾もダメ、空路も困難で、どこにも逃げ出せず、県が作成した原子力避難計画は「絵に 描いた餅」にすぎないことが誰の目にも明らかになっています。また、北陸電力の隠蔽 体質は変わっていません。それにもかかわらず、岸田首相は、「原発再稼働方針にはいささかの変更もない」と開き直り、北陸電力は「志賀原発の安全確保に問題なし」と居直っています。原子力規制委員会は、このような北陸電力の無責任姿勢を容認しています。壊れた変圧器は回復しておらず、建屋に張り巡らされた配管などは、どのようになっているか不明なままです。大惨事寸前にあった志賀原発の危険が去ったわけではありません。

志賀原発の廃炉を求める私たちの裁判は、昨年3月の規制委員会の「敷地内断層の活動性なし」の判断を受け、北陸電力はこの判断を踏まえた結果を求めています。しかし、能登半島地震の発生によって、北陸電力のこの思惑と規制員会追従姿勢をとってきた裁 判所の対応は許されません。私たちは、早期の結審、志賀原発の運転差し止めを求め、弁護団と力を合わせ、法廷内の闘いを強化していきます。法定外でも全国の仲間との連帯を強化し、志賀原発の廃炉、全国すべての原発廃炉への闘いをさらに推し進めていきます。 最後に6.30「さよなら志賀原発!全国集会 in金沢」の成功に向け、総結集しようと呼びかけて総会アピールとします。

 2024年5月25日

志賀原発廃炉に!訴訟原告団総会参加者一同

カテゴリー: 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 反核・脱原発, 志賀原発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染) パーマリンク

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