終戦からまもなく、79年を迎えようとしています。そして77年前の今日、5月3日に日本国憲法が施行されました。多くの犠牲者を出した世界大戦の経験を踏まえ、平和な国を目指すとして制定され、この間、平和国家として、争いをしない国として歩んできました。
しかし今、世界各地で紛争が起こっていますし、2022年には20万人以上が犠牲になっています。世界情勢の不安から、安全保障に関する世論調査では、防衛力の強化、反撃能力の保有に、半数以上の人が賛成をしていますし、憲法改正では、9条の改正について半数以上が必要と回答しています。もし、この日本が攻撃されて、一回でも反撃してしまったら、必ず事態はエスカレートしていきます。そして、人と人との殺し合いが始まります。それが80年前に起こったことです。このままでは、平和国家として歩んできた日本が、80年前と同じ戦前を迎えるかもしれません。
いま残念ながら、国政に携わる多くの人たちが、自分が偉くなったと勘違いするどころか、私腹を肥やすことに一生懸命になっています。反自民を掲げてきた我々の不甲斐なさにも責任はあります。それでも、憲法の三原則に国民主権があります。国や政治に関する意思決定ができる権利が国民にあるということです。日本の主人公は私たちなんです。
いま私たちに出来ることは、一人ひとりが危機感を持って、現与党政権に対峙していくこと。その機運を高めていくことだと思っています。この日本が、明るい話題で溢れかえり、人々が互いに尊重し合っていけるよう、県平和運動センターとしてもしっかり声を上げていくことをお誓い申し上げまして、決意とさせていただきます。(県平和センター的場 達也共同代表)