新隊員特技課程及び一般陸曹候補生課程後期教育として、約80人の隊員が、弾薬を充填しないものの小銃を携行し、内灘海岸権現森海水浴場付近から海岸線を経由し、犀川河川敷を三小牛山演習場、金沢駐屯地へと行進します。これに、車両5両が伴なう。
2023年9月1日
陸上自衛隊第14普通科連隊
連隊長 田村 秀樹 様
石川県憲法を守る会
代表委員 岩淵 正明
石川県平和運動センター
共同代表 廣田 美智代
金沢地区平和運動センター
議 長 徳野 悦子
社会民主党石川県連合
代 表 盛本 芳久
社会民主党石川県連合第一区支部連合
代 表 山本 由起子
(公 印 省 略)
金沢市街地における徒歩行進訓練の中止を求める申し入れ書
来る9月7日夜間より翌朝にかけて、貴連隊が徒歩行進訓練を行う旨、金沢市に通知されました。情報に依れば、新隊員特技課程及び一般陸曹候補生課程後期教育として、約80人の隊員が、弾薬を充填しないものの小銃を携行し、内灘海岸権現森海水浴場付近から海岸線を経由し、犀川河川敷を三小牛山演習場、金沢駐屯地へと行進します。これに、車両5両が伴なうとしています。
遡ること同訓練は、2007年9月に内灘、小松地区とともに、羽咋地内から海岸線を経由し、金沢市内の幹線道路を行進する訓練として計画実施されました。特に、市民生活が営まれている公道を、白昼小銃を携行する武装隊員が行進することは、市民生活の平穏を乱し、なし崩し的に社会に軍事が入り込むことを企図する点で看過できないものでした。
その後、行進訓練は、市街地の幹線道路を避け、犀川河川敷を通行することに変更されましたが、今回10年ぶりに金沢駐屯地における徒歩行進訓練が計画されていることは、安保関連三文書の改訂、敵基地攻撃能力保有、軍拡増税などの「戦争する国」づくりを背景とする軍事行動の一環として容認できません。
こうした訓練が、白昼堂々と住民の目の前で行われることは、平時から地域社会に有事を想定した軍事思想をふりまき、軍事優先体制に住民をなし崩し的に巻き込むものに他なりません。私たちは、こうした軍事行動を、日本国憲法の空洞化をさらに加速させる暴挙として到底看過することが出来ません。
よって、本市市街地での徒歩行進訓練を中止されるよう求めます。 以上