2019年の闘いはじまる!
1月1日午前6時30分、太陽がまだ上がらない辺野古の浜に県民らが続々と集まる。毎年この浜から新基地建設阻止の闘いがはじまります。「初興し」だ。ヘリ基地反対協による新年の闘いは400人が参加しました。会場においてもカヌーチームは75艇を並べて闘いへの強い決意をみせました。主催者を代表して安次富共同代表は「沖縄の未来は、沖縄の人が決める闘いだ」と新年にふさわしいあいさつをしました。今年の闘いにより新基地建設を決着させようと沖縄平和運動センターの山城議長も強い決意を表明しました。参加者も今年こそ断念を勝ち取ろうと誓いを新たにしたところです。午前7時ころから少しづつ明るくなり太平洋の東の空に太陽が昇るころには、何とも美しい海、空が現れました。
現在の辺野古の浜は、漁港とキャンプ・シュワブとの間の100メートルくらいしかありません。米軍が沖縄を占領支配し、1949年ごろから本格的な基地建設が始まる前までは、辺野古崎が太平洋に突き出た美しい浜でした。この美しさのため米軍に強制収容されてしまいました。この基地を撤去させ、リゾート地として開発されれば、経済、雇用に大きく貢献し、観光拠点になると専門家は断言しています。
その海をつぶして、米軍基地として日本政府が建設して100年も200年も使ってくださいというのだから、県民は怒っています。だからこの浜で毎年1月1日に「初興し」を執り行うのは意義深いものです。
2019年、沖縄県民の課題
①辺野古新基地建設を断念させる。
②普天間基地を即時返還させる。
③高江のヘリパッド建設につづいて、伊江島では米軍の強襲揚陸艦を模した着陸帯が完成し、北部における米軍機能が強化され、オスプレイやF35ステルス戦闘機などの訓練が激化すると予想されています。ここでも基地の撤去を求める声が強くなっています。
④米軍嘉手納基地も最近においては基地所属機だけで年間9万回の離発着を繰り返し、町民のいのちを脅かし続けいます。外来機も頻繁に飛来し訓練するなど、嘉手納基地返還が最も県民が望んでいます。
⑤昨年6月那覇市沖80kmの海上にF15戦闘機が墜落し、市民はドキッとしたと言われています。こうした墜落事故は普天間や嘉手納基地に所属するオスプレイや戦闘機が、米国本土での事故も含め11機墜落しています。日本国内においてもヘリやオスプレイの不時着が多発しています。いつ県民の上に落ちるかと不安はいつも感じています。
こうした騒音、墜落、不時着の原因となっているのが、沖縄本島周辺海域、空域での訓練によると指摘されています。こうした訓練域こそ今すぐなくしてもらいたいです。
⑥若い人たちが中心となって92848筆の署名を集めて県民投票を求めた闘いは、2月24日に実施されることになりました。沖縄県全市町村で実施されるべきが、普天間基地がある宜野湾をはじめ、1月8日現在で6市町村において県民投票を拒否しています。これらの市町村においては、「投票権を奪わないで」と抗議行動を展開しています。
また、県内の大学教授や写真家ら26人がよびかけ「県民投票の全市町村実施を求める会」が1月4日に結成され「戦後、沖縄住民の血のにじむ思いで獲得し、築き上げてきた民主主義の歴史を自ら否定するものだ」と全県民の投票の権利を行使できるように訴えています。
県内のメディアが実施した世論調査でも、全市町村で「実施」が71%、投票に行くと答えた人は77.9%、「行かない」9・81%となっています。拒否をしている市長さんはこうした世論があるとしてぜひ協力してほしいものです。
⑦終わりに。今年は選挙の年でもあります。玉城デニー知事誕生による3区の補選が4月、8月は参院選もあります。勝利したいものです。2019年、県民の安心・安全を取り戻す重要な年でもあります。
全国の皆さんご協力をお願いして新年のあいさつとします。