被爆73年原水禁広島大会 県知事発言「核抑止力の本質は何か」(こどもたち向け)

湯崎広島県知事のあいさつ。「核抑止力の本質は何か」、子どもたちにわかるように説明。「いいかい、うちとお隣さんは仲が悪いけど、もし何かあれば、お隣のご一家全員を丸ごと吹き飛ばす爆弾が仕掛けてあって、そのボタンはいつでも押せるようになっていて、お隣さんもうちを吹き飛ばす爆弾を仕掛けてある。一家全滅はお互いいやだろ。だからお隣さんはうちに手を出すことはしないし、うちもお隣に失礼はしない。決して大喧嘩にはならないんだ。爆弾はたぶん誤作動しないし、誤ってボタンを押すこともないと思う。だからお前は安心して暮らしていればいいんだよ。」
湯崎知事は続けます。「一体どれだけの大人が本気で子どもたちにこのような説明をできるというのでしょうか。おとながするべきは確実に吹き飛ぶよう爆弾に工夫を凝らすことではなく、爆弾はなくても隣と大喧嘩しないようにするにはどうすればよいかを考え、それを実行することではないでしょうか。私たちは二度も実際に一家を吹き飛ばされ、そして今なお、そのために傷ついた多くの人々を抱える唯一の国民として、核抑止のくびきを乗り越え、新たな安全保障の在り方を構築するため、世界の英知を集めていくべきです。NPT運用検討会議を開催される2年後の被爆75年に向けて、今こそ世界に向けて立ち上がり、行動するときです。私たちの、そして世界中の子どもたちに、本当の安心をもたらしてやるために、全力を尽くすことが我々日本の大人たちの道徳的責任だと確信いたします。結びに、広島県としても将来の世代のために核兵器を廃絶し、誰もが豊かで幸せに暮らせる平和な世界を残すことができるよう、世界のみなさまと行動していくとともに、高齢化が進む国内外の被爆者援護の更なる充実に、全力を尽くすことを改めてここに誓い、平和へのメッセージといたします」
安倍首相の嘘嘘しいスピーチのあとで、ここまで言い切ってくださった湯崎知事に心からの拍手を送ります。魂のこもった言葉には人の心を動かす力がありますね。合掌。(一視聴者より)

カテゴリー: PEACE石川(機関紙), 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 反戦・平和, 反核・脱原発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染), 脱原発・核燃, 護憲・憲法改悪反対・教育・歴史, 護憲・憲法改悪反対 パーマリンク

コメントは停止中です。