沖縄県辺野古の闘い 近況報告 その1
あいもかわらず米軍は、 県民の安全・安心に配慮することなく危険な演習と訓練をつづけています。その実態を、 最近の動きを中心に報告することにします。
➀この間で特記すべき件は、 天皇家が3月27~29日まで沖縄県に来県したことでしょう。 そのため新基地建設を進める防衛省は3月19~29日まで、 辺野古作業ゲートを11日間も締め工事用ダンプなどの車両は一切入ることはありませんでした。天皇家が通行する予定道路や空港、 建物、 宿泊ホテル、 下水道にいたるまで厳重警備にあたるためゲート前に機動隊を配置することが不可能となったからです。 ゲートがこれほどまでに長く閉鎖されたのは初めてのことです。これまで県民の抵抗や抗議によって予定工期が4年近く遅れていることを考えれば、 防衛省はきっとイライラしていたことでしょう。
➁海上では毎月第3土曜日を「海上集中行動日」をして闘いが盛り上がっています。 3月17日(土)は、抗議船3隻、カヌー28艇で「海を殺すな」「大浦湾を守れ」「ジュゴンを救おう」 と抗議行動を展開しました。天皇家来県にかかわる警備中は、陸上からの工事車両による搬入はありませんでしたが、海上では、護岸建設工事は海上保安庁の護衛のもと、通常通り工事が進められました。もちろん仲間たちも休みなく抗議し、頑張っています。
➂米軍は3月23日、うるま市津堅島訓練水域で、 今年2度目となるパラシュート降下訓練を市民の反対を無視して強行実施しま した。
この水域では、定期船のフェリーが航行しているし、今はモズク漁の最盛期でもあって漁民は命を脅かされながらの作業となっています。
➃嘉手納基地を離着陸する外来機の爆音に対する市民の苦情は、3月19日だけで17件に上り、騒音も102.7デジベルにも達し、市民の生活を脅かしています。こうした事態に何度となく抗議をしても、米軍も、防衛省も何ら対応せず、怒りが収まらない実態です。3月20日には、北谷町の野国町長も沖縄防衛局に抗議するも、改善する回答はありません。
➄3月20日午後2時25分ごろ、 嘉手納基地上空でF15戦闘機2機が異常接近しました。 この様子を市民が撮影し、新聞に報道されていましたが、あぶない、あぶない、空から戦闘機2機が落ちてくるところでした。 軍事基地周辺はいつも危機にさらされています。 米軍嘉手納基地は、極東最大だと言われています。年間8万回以上が離発着する世界一危険な基地です。今すぐ撤去しろ !
➅3月22日沖縄市内では、小学校の卒業式が行われましたが、米運の訓練はお構いなしで行われています。騒音に対する苦情が、嘉手納町、北谷町、沖縄市に、ここ数日で84件も寄せられています。