籠池-稲田-安倍 森友学園 問題は日本会議の本質

2017年4月 1日

 森友学園の問題が、国会を賑わせている。問題の森友学園の籠池泰典理事長と稲田朋美防衛相は、もともと「日本会議」のメンバーだ。靖国参拝訴訟に関わり、憲法改正を主張し講演を重ねていた稲田防衛相を、衆議院議員候補に抜擢したのは、安倍晋三首相であることは間違いない。稲田防衛相は2006年発行の雑誌において、「教育勅語の素読をしている幼稚園がある」と森友学園塚本幼稚園を紹介し「文部科学省に『教育勅語のどこがいけないのか』と聞きました」と語っている。国会においても教育勅語に関して「その精神は取り戻すべきだ」と述べている。

その稲田防衛相を、行革担当相、自民党政務調査会長、そして防衛相と抜擢してきたのも、森友学園の名誉校長を配偶者が務めていた安倍首相だ。安倍首相、稲田防衛相、籠池理事長は、「日本会議」というきわめて右翼的な政治団体を通じて「同志」であることは間違いない。

この問題が表面化した当初、安倍首相は「妻から(籠池)先生の教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」(2月17日・衆院予算委員会)と評価していた。教育勅語を素読させ、運動会では「安倍首相、ガンバレ!」「安保法制国会通過良かったです!」などと言わせる幼稚園教育の何が素晴らしいのか。「知らなかった」では、首相の立場にある者としてすまない。しかし、自民党議員から国会の中で「素晴らしい!」「正しい!」などのヤジが飛んでいた。政治の荒廃と知性の後退は、ここまで来ている。

教育勅語は、1948年6月19日に、衆院で排除の決議、参院で失効の決議がなされている。決議は、教育勅語が指導原理として持続している如く誤解されているのは、従来の行政上の措置が不十分だからで、勅語の根本理念は主権在君・神話的国家観に基づき明らかに基本的人権を損なうとし、「ここに衆議院は院議を以て、これらの詔勅を排除し、その指導原理的性格を認めないことを宣言する」としている。

しかし、松野博一文科相(日本会議国会議員懇談会・神道政治連盟国会議員懇談会所属)は、憲法や教育基本法に配慮するなら教育勅語も教材となると述べた。歴史に学ばず、教育勅語全体を捉えられない、言語道断の話だ。森友学園の問題の本質は、安倍-稲田-籠池を結ぶ「日本会議」にある。
(藤本泰成)

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