富山県原水禁の仲間もかけつける中、引き継ぎ式と「反核・平和」行進
のための河北地区集会が内灘町役場前で開催されました。同日、奥能登集会も
珠洲市労働会館前で行われ、同時スタートしました。
<採択された集会・行進基調>
被爆71周年「反核・平和」行進 -基調-
いまを生きる私たちは、過去の教訓を活かすことが求められています。
1945年8月、広島、長崎は地上の地獄となり、20万人が亡くなりました。生き残った人も原爆症に苦しみ、後遺症に悩んでいます。
1954年3月、米ソの核開発競争のなかでビキニ水爆実験が強行され、「第五福竜丸」など600隻余りが被爆しました。
1999年9月、東海村JCO臨界事故で2人が急性放射線障害で亡くなり、住民や高速道路利用者、観光客までもが中性子線に被曝しました。
2011年3月、福島第一原発事故で東日本全域が汚染され1000万人以上が被曝しました。100万人に1人から3人と言われる罹患率(りかんりつ)の小児甲状腺ガンは、2016年5月末現在、38万人中130人が確定し、41人が疑わしいとなりました。ECRR(欧州放射線リスク委員会)は、事故後50年間に40万人がガン死すると予測しています。
福島第一原発では毎時57万ベクレル(2016.1)が放出され、収束の目処はたっていません。汚染水は「凍土壁」が完成した今でも、毎日500tを下回っていません。その福島に「年間20ミリシーベルト、毎時5.3マイクロシーベルト以下なら居住可能」として帰還を強要しています。(金沢の100倍以上)これは放射線管理区域の線量であり、そこに住めとはモルモット扱いではありませんか。憤り(いきどおり)を禁じ得ません。家庭内では、掃除機のゴミから1万ベクレル/キログラム(2016.1)が検出されており、内部被曝が進んでいます。
熊本地震を例に出すまでもなく、日本中に「活断層」があり、いつ、どこで大地震が起こっても不思議ではありません。第二のフクシマを繰り返さないため、これ以上ヒバクシャを出さないため、一刻も早く原発を止め、廃炉にすることが重要です。これこそが将来の世代に果たすべき私たちの責任だと言わなければなりません。
一方、いまなお核保有国は1万6千発もの核兵器を持ち、ボタン一つで相手国を全滅させる世界を構築しています。初めてヒロシマを訪れたオバマ大統領が、「核発射装置」を携行していたことに、そして北朝鮮が核実験を繰り返していることに憤りと疑問を持たなくてはなりません。
安倍政権は、成立させた戦争法を根拠に、自衛隊の増強や日米両軍の連携強化を図り、侵略戦争に加担する準備をどんどん具体化しています。東(ひがし)・南(みなみ)シナ海では、中国の島嶼(とうしょ)拠点化に対し、米軍の「航行の自由作戦」と連携した軍事挑発を行なっています。
「核も原発も戦争もない平和な21世紀を!」実現するため、「反核・平和」行進と原水禁世界大会を成功させ、核廃絶と戦争反対、脱原発の取り組みを一層強化しようではありませんか。
2016年6月10日
原水禁石川県民会議河北地区集会参加者一同