パロディー作家マッド・アマノ氏「風刺は権力への批評行為」(1)

幹事長時代の安倍首相から「通告書」で受けた恫喝

安倍政権を批判しにくい空気が、ネット社会だけでなく大メディアにも広がっている。特にイスラム国による日本人殺害事件以降は、政権批判をすると「テロリストの味方か」と叩かれる異常さだ。そんな中、今月9日、有名言論人1200人が「翼賛体制の構築に抗(あらが)う」と声明を出した。賛同者のひとり、長年パロディー作品で権力批判をしてきたマッド・アマノ氏(76)は、言論弾圧とも言える風潮に何を感じているのか。
――9日の声明発表には1200人以上の言論人が名を連ねました。記者会見にも出席されましたが、やはり強い危機感がありますか。
「私自身が表現の自由を侵されたというか、時の権力である自民党から『通告書』が届くという恫喝を受けた経験があるものですからね。ここへきて、権力が風刺作品はもちろん、普通の論評さえも弾圧する流れが強くなっていると感じていたところに、古賀(茂明)さんの問題が出てきた(注・報道ステーションで『I am not Abe』運動を呼びかけたら、官邸筋が抗議し、ネットなどで『テロを利する』などと反発が起こったこと)。看過できない問題だなと思って、会見に馳せ参じました」

2015年2月23日日刊ゲンダイ

カテゴリー: トピックス, 人権, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 護憲・憲法改悪反対・教育・歴史 パーマリンク

コメントは停止中です。