志賀原発2号機用核燃料搬入に対する抗議声明

北陸電力の核燃料搬入に対する抗議声明
 

 3月11日、地震と津波によって福島第一原子力発電所は、一度に4基が爆発炎上し、世界史に残るレベル7の過酷事故となってしまいました。絶対安全と言われてきた原発の「安全神話」は完全に崩壊し、その放射能禍は東日本のみならず全世界を覆い、百年、千年単位の「放射能対策」が必要となっています。
 国や電力会社が押し進めてきた「原子力政策」はまさに見直しの時であり、「自然エネルギーへの転換」は世界の流れとなっています。

 私たち、石川県平和運動センターに結集する組合員・市民は、今後ながきにわたり放射能汚染におびえ、そして蝕まれていく悔しさと怒りを胸に、「脱原発社会の実現」を全国の仲間とともに取り組んできました。3000名が結集した「7.24さよなら!志賀原発」金沢集会は、市民・勤労者の怒りの表れでもありました。6万人以上が結集した「9.19さようなら原発」全国集会は、「わたしたちは、静かに怒る東北の鬼」と語った福島県代表の思いを全ての仲間が共有する場となりました。
 世論調査でも8割近くの人が「脱原発」の意向を示しており、全国に広がる「脱原発」のうねりは止めることができません。
 それにもかかわらず北陸電力は11月30日、神奈川県横須賀市から志賀原発2号機用の核燃料285体を専用トラック16台に乗せ、マイカーやトラックが走る高速道路やサービスエリア、能登有料道路、一般道を利用して、高線量放射能をまき散らしながら搬入しました。北陸電力は、「既定の輸送計画であり、再稼働を前提としたものではない」とコメントしていますが、「新燃料」は再稼働のためのものにほかなりません。
 福島第一原発の「メルトダウン・メルトスルー」の原因も検証されないなかで「再稼働」するということは、「第二のフクシマ」を容認することに等しい行為であると断罪しなければなりません。政府・原子力安全・保安院や「原子力ムラ」を中心に強まっている「脱・脱原発」の動きは無責任との誹りをまぬがれません。

 石川県平和運動センターは、県民・市民の安全・安心を全く意に介さない北陸電力の「核燃料搬入」に対し、満身の怒りを込めて抗議するとともに、「志賀原発の運転再開を許さない」取り組みをさらに強化することをあらためて表明します。

2011年12月1日

                     石川県平和運動センター
                       代 表  柚 木  光

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