燃料タンクの破裂・落下に抗議


2011年10月12日
小 松 基 地 司 令
井 筒  俊 司 様

抗 議 文

さる10月7日早朝、小松基地へ着陸体制に入ったF15戦闘機が、左翼下部にある燃料タンクを「炎と轟音」とともに破裂・落下させ、能美市、小松市の住宅地直近には多くの破片が落ち、県下水道公社翠ガ丘浄化センターでは1mを超す部品が直撃するという事故となった。
「あわや大惨事」かと住民を恐怖のどん底におとしいれた今回の事故は、日頃より安全を後回し、「国家、国民を守るためには騒音は我慢の限度内」「補償金を払っている」「早朝発進は我慢せよ」などと「高圧的」な姿勢が目立つ小松基地の「高慢」と「ゆるみ」が招いた事故であると言わざるを得ない。それは、本年7月沖縄那覇基地のF15が東シナ海上で墜落した原因調査も程ほどに小松基地で訓練を再開したことなど、「住民の安全より国防優先」の姿勢に根本的な問題がある。県民の平和、安全・安心を追求する私たち5団体は強く抗議するものである。
過去にさかのぼれば、国内外でF15戦闘機の重大事故は起き、その度毎に再発防止が叫ばれてきた中での今回の事故に私たちは強い憤りを覚える同時に、基地の安全管理体制に大きな不信感を抱かざるをえない。2002年8月沖縄で墜落、2006年1月沖縄で墜落、2007年11月米国ミズーリ州で墜落、2008年2月米国ハワイ州で墜落、2008年9月山口県沖で墜落と、墜落事故が続発している。2009年11月には、千歳基地で重さ200キロのエンジン部品が落下、築城基地でも水平尾翼の一部が落下、同年12月には小松基地において胴体着陸するなど、「欠陥機」の烙印が押されても仕方がない異常事態である。
これらのことは、自衛隊やメーカーの安全管理体制が場当たり的であり根本的欠陥が放置されているか、あるいは老朽化による機体の限界、もしくはF15がそもそも欠陥機であると考えざるをえない。F104戦闘機の金沢市街地墜落事故から42年、根拠のない「安全宣言」の繰り返しで訓練再開を強行し、再び市民の命を危険にさらすことは許されない。以下の事項を強く要請する。

1.今回の事故原因の究明にとどまらず、国内外でF15の事故がなぜ繰りかえされるのか、その原因を徹底究明し、明らかにすること。
2.機体全体の構造、安全管理の総点検を行い、その具体的内容を明らかにすること。
3.抜本的対策が講じられるまで、飛行・軍事訓練を中止すること。
4.航空祭の中止は当然として、小松基地50周年事業は「延期」ではなく「中止」すること。
5.以上4点について、県民、自治体の理解と同意を得ること。

石川県平和運動センター
代 表  柚 木  光
社民党石川県連合
代 表 盛 本 芳 久
小松基地爆音訴訟原告団
団 長 出 渕 敏 夫
小松能美勤労協連絡会
代 表 長 田 孝 志
加賀地区平和運動センター
議 長 小 畑 伊久江
(なお写真は10/7共同通信)

2011年10月12日
小 松 市 長
和 田 慎 司 様

要 請 文

さる10月7日早朝、小松基地へ着陸体制に入ったF15戦闘機が、左翼下部にある燃料タンクを「炎と轟音」とともに破裂・落下させ、能美市、小松市の住宅地直近には多くの破片が落ち、県下水道公社翠ガ丘浄化センターでは1mを超す部品が直撃するという事故となった。
「あわや大惨事」かと住民を恐怖のどん底におとしいれた今回の事故は、日頃より安全を後回し、「国家、国民を守るためには騒音は我慢の限度内」「補償金を払っている」「早朝発進は我慢せよ」などと「高圧的」な姿勢が目立つ小松基地の「高慢」と「ゆるみ」が招いた事故であると言わざるを得ない。それは、本年7月沖縄那覇基地のF15が東シナ海上で墜落した原因調査も程ほどに小松基地で訓練を再開したことなど、「住民の安全より国防優先」の姿勢に根本的な問題がある。県民の平和、安全・安心を追求する私たち5団体は強く抗議するものである。
過去にさかのぼれば、国内外でF15戦闘機の重大事故は起き、その度毎に再発防止が叫ばれてきた中での今回の事故に私たちは強い憤りを覚える同時に、基地の安全管理体制に大きな不信感を抱かざるをえない。2002年8月沖縄で墜落、2006年1月沖縄で墜落、2007年11月米国ミズーリ州で墜落、2008年2月米国ハワイ州で墜落、2008年9月山口県沖で墜落と、墜落事故が続発している。2009年11月には、千歳基地で重さ200キロのエンジン部品が落下、築城基地でも水平尾翼の一部が落下、同年12月には小松基地において胴体着陸するなど、「欠陥機」の烙印が押されても仕方がない異常事態である。
これらのことは、自衛隊やメーカーの安全管理体制が場当たり的であり根本的欠陥が放置されているか、あるいは老朽化による機体の限界、もしくはF15がそもそも欠陥機であると考えざるを得ません。F104戦闘機の金沢市街地墜落事故から42年、根拠のない「安全宣言」の繰り返しで訓練再開を強行し、再び市民の命を危険にさらすことは許されません。以下の事項を小松基地に対して申し入れることを要請します。

1.今回の事故原因の究明にとどまらず、国内外でF15の事故がなぜ繰りかえされるのか、その原因を徹底究明し、明らかにすること。
2.機体全体の構造、安全管理の総点検を行い、その具体的内容を明らかにすること。
3.抜本的対策が講じられるまで飛行・軍事訓練を中止すること。
4.航空祭の中止は当然として、「軍隊の威容」を鼓舞する小松基地50周年事業は「延期」ではなく「中止」すること。

石川県平和運動センター
代 表  柚 木  光
社民党石川県連合
代 表 盛 本 芳 久
小松基地爆音訴訟原告団
団 長 出 渕 敏 夫
小松能美勤労協連絡会
代 表 長 田 孝 志
加賀地区平和運動センター
議 長 小 畑 伊久江

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