2011年3月11日
14時46分 三陸沖で、マグニチュード9.0の地震が発生
1号機、2号機、3号機が自動停止
外部電源を失う。
13基の非常用ディーゼル発電機は大津波で1基のみ稼動
15時41分 非常用ディーゼル発電機 故障停止
東京電力 第1次緊急時態勢を発令
各関係機関に原子力災害対策特別措置法第10条に基づく通報
15時45分 オイルタンクが大津波によって流出
16時36分 1号機と2号機は非常用炉心冷却装置(ECCS)による注水が不可能になる
16時45分 東京電力は同法第15条に基づく通報を行った
19時03分 枝野幸男官房長官が原子力緊急事態宣言の発令を記者会見
20時50分 福島県対策本部から1号機の半径2kmの住民1,864人に避難指示
21時23分 菅直人内閣総理大臣 1号機の半径3km以内の住民に避難命令、
半径3kmから10km圏内の住民に対し屋内待機の指示
3月12日
14時ごろ 原子力安全・保安院は1号機周辺でセシウムが検出、核燃料の
一部が溶け出た可能性があると発表
内部の圧力が上がった1号の弁を人力で開放に成功
同作業員は吐き気やだるさを訴え病院に搬送される
15時36分 1号機で爆発が発生 東京電力と協力会社の社員が数人負傷
19時55分 1号機の海水注入について内閣総理大臣が指示
21時ごろ 枝野官房長官の記者会見で水素爆発と発表
20時20分 1号機への海水注入が開始
22時15分 発生した地震により一時中断
3月13日
01時23分 中断されていた海水の注入作業を再開
02時44分 3号機で冷却装置が停止
04時15分 3号機k燃料棒が露出し始める
05時10分 東京電力 原子力災害対策特別措置法15条に基づく通報
08時41分 3号機の格納容器内の弁を開けることに成功
08時56分 放射線量が再び上昇し、制限値の0.5ミリシーベルト/時を超える
東電 特別措置法に基づく「緊急事態」を国に通報
福島県が被曝者はあわせて計22人を確認と発表
記者会見 枝野官房長官は、1号機の圧力容器は海水で満たされていると
判断と発表
09時05分 3号機の安全弁を開きく。原子炉圧力容器内部の圧力が低下
09時08分 3号機に真水の注入を開始
09時20分 3号機の格納容器の排気を開始
12時55分 3号機の燃料棒の上部1.9メートルが冷却水から露出
13時12分 3号機の原子炉に海水の注入を始める
13時52分 周辺でこれまでで最も多い1.5575ミリシーベルト/時を観測
14時42分 0.1841ミリシーベルト/時に低下した
記者会見 「爆発的なことが万一生じても、避難している周辺の皆さんに
影響を及ぼす状況は生じない」と枝野官房長官が述べる
3月14日
11時01分 3号機の建屋が爆発
作業員および自衛隊員あわせて11人が負傷
記者会見 枝野官房長官は、原子炉格納容器の堅牢性は確保されており、
放射性物質が大量に飛散している可能性は低いと発言
13時25分 それまで安定していた2号機も冷却機能を消失
その後海水注入を開始
19時45分、2号機の冷却水が大幅に減少し、燃料棒がすべて露出
原因は気がつかなかったことによる燃料切れ
20時ごろ 再び海水注入を開始し、次第に水位は回復
21時37分 福島第一原発の正門付近で3.130ミリシーベルト/時を観測
22時07分 福島第一原発の10km南で、9.6マイクロシーベルト/時を観測
3月15日
06時10分 2号機の建屋が爆発
06時ごろ 4号機で爆発音
09時30分 4号機建屋の4階部分より出火
11時ごろ 自然鎮火、出火の原因は不明
厚生労働省は、福島第一原発に限り、緊急作業に従事
する労働者の放射線量の限度を引き上げた
11時59分 国土交通省は福島第一原発の半径30km以内の上空を高度に
関わらず飛行禁止とした。
放射線量は一度安定化したものの、夜になり再度強まった
3月16日
05時45分 福島第一原発4号機で再び出火
06時15分 火は見えなくなったが、鎮火したかどうかは不明
08時37分 3号機で白煙が上がり、水蒸気が出たと推測されている
10時以降 観測される放射線量が上昇
記者会見 原子力安全・保安院は「原因は圧力抑制室が破損した2号機の
可能性が高い」と説明
21時発表 福島県災害対策本部 大きく放射能が検出された地域はなかった
3月17日
09時48分 3号機に対し、自衛隊のヘリコプター2機が計4回30トンの放水
このあと、夜にかけて、消防車や放水車で「給水」を試みるも、上手くいかなかった。
こうしてみると、「次から次に」それも「突然」起こっているのがわかる。
「1号機が爆発した?大丈夫?」と思ってテレビを見ていると、3号機が「大爆発」。そのうち、安定していると言っていた2号機が爆発。点検中で燃料も入れていない4号機がこれまた爆発。そして火災も発生。
関心をもって報道を見ていた方は、「東電・政府」への不信が募ったことだろう。海外メディアも同じように感じているという。