玄海原発MOX燃料装荷反対打電行動(10月15日)

2009年10月15日

九州電力株式会社
代表取締役社長 眞部 利應 様

石川県平和運動センター
代 表  柚 木  光

玄海原発3号機MOX燃料装荷の中止要請

九州電力が玄海原発で導入しようとしているプルサーマル運転のためのMOX燃料装荷を本日10月15日にも強行しようとしていることに強く抗議するとともに即時の使用中止を申し入れます。
関西電力が高浜3・4号機で使用するMOX燃料は、貴社が使用としているフランスのメロックス社で製造されたMOX燃料ペレットであり、関西電力が行った検査では「自主検査の想定値」が、目標値の範囲に収まらず品質が確保できなかったとして破棄し、採用しないことを公表しました。
また、国の原子力保安院も不合格となったレベルの燃料が、玄海原発で使用される可能性を否定できないとの見解を示しています。
こういう状況にありながらも、MOX燃料の安全性に強い疑念と不信をもつ県民の声を無視し、MOX燃料の装荷を強行しようとする九州電力に激しい憤りを感じるとともに強く抗議を表明するものです。
また、九州電力佐賀支店は10月7日、地元団体との交渉の場で、①関西電力が行った自主検査の内容についての情報を取得し、そのデーターを公表するとともに、九州電力として同種の内容と基準をもって、玄海原発3号機で使用するMOX燃料の再検査を実施し、その結果を明らかにすること。②使用済みMOX燃料は、使用済みウラン燃料と同様に貯蔵プールに保管するとしているが、現在、使用済みウラン燃料はどのくらいの期間保管しているのか、また、使用済みMOX燃料はどのくらいの期間保管し、玄海原発より運び出す時期はいつなのかを明示すること。③今、この時期に玄海原発3号機でプルサーマル計画を実施しなければならない理由を明らかにすること。以上の3点についての回答を確認したにもかかわらず、いまだ回答がありません。
住民の安全の根幹にかかわる問題で、大きな疑問と不信がある中、MOX燃料を装荷し、プルサーマル開始に突き進むことは許されません。ただちにMOX燃料の装荷を中止し、プルサーマル計画を白紙に戻すよう強く要請します。

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