米海軍原子力空母ロナルド・レーガンの佐世保寄港に対する抗議文送付(7月10日)

内閣総理大臣  福田 康夫 様
駐日米国大使  J・トーマス・シーファー 様

米原子力空母「ロナルド・レーガン」の佐世保寄港に反対します

米原子力空母「ロナルド・レーガン」が7月28日から5日間、佐世保港に入港することが報道されました。横須賀配備の空母「キティホーク」が任務を終えて米本国へ出港し、後継艦となる原子力空母「ジョージワシントン」が火災事故によって配備・母港化が遅れているため、「レーガン」が西太平洋での警戒任務にあたり、その途中、乗組員の休養と物資補給、親善のため寄港するとのことです。

佐世保への原子力空母の寄港は、「エンタープライズ」(68年、83年)、「カールビンソン」(83年、90年)、「エイブラハム・リンカーン」(02年、06年)、「ジョン・C・ステニス」(04年)、「ロナルド・レーガン」(07年)、「ニミッツ」(08年)についで10隻目になります。今年は日本への原子力空母初寄港から40年ですが、2002年以降は佐世保寄港が毎年のように繰り返され、年間2隻の寄港は25年ぶりとなります。横須賀への原子力空母の配備強行、年間30隻にもおよぶ空母随伴艦などの民間港への寄港など、日本周辺での米海軍の軍事行動が急増しています。

私たちは、佐世保が米軍の先制攻撃戦略に対応する空母寄港基地として強化され、日米軍事一体化(米軍再編)の一翼を担うこと、そして、核搭載可能な艦船の寄港慣らしによって非核三原則が空洞化されることに反対します。また、市民生活や民間の経済活動が抑制され、米軍や軍事的な動きが優先される状況がさらに強まることも許すことはできません。原子力空母の佐世保寄港に強く反対します。

米国政府に対して、ただちに原子力空母の寄港や配備・母港化をとりやめること、そして、軍事力では地域紛争やテロ、大量破壊兵器拡散防止などの根本的な問題解決をできないことを悟るよう求めます。
そして、日本政府に対して、被爆国であり世界に誇る平和憲法を持つ国としての役割を果たすため、米国従属の政策をやめ、憲法と非核三原則を遵守するよう求めます。

2008年7月10日

石川県平和運動センター
代表 嶋 垣 利 春
【連絡先】石川県金沢市西念3-3-5 
石川県勤労者福祉文化会館5階
 TEL076-233-2170

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