機関紙 PEACE石川

もう許さない!いのちを育む政治をいまこそ

総選挙で、原発の再稼働派が増えると、民主主義も護憲も、反戦・平和、教育・人権も危機に曝されます。これらを阻止するため、平和運動センターは闘います! 私たちは「フクシマ」を二度と繰り返さないため、そして子どもたちを被曝から守るため、3.11以降、広範な人々と連携して原子力・原発のあり方を根底から問う闘いをつくってきました。

数次にわたる県、北陸電力への「志賀原発を動かすな」申し入れ、全県での非核・平和行進や大衆集会デモ、街頭宣伝、チラシ配布、全国集会への参加、そして「さようなら原発一千万人」署名(石川県74,176筆、全国800万筆)など、持てる力の限りを尽くして闘ってきました。   今年6月10日には、大飯原発の再稼働が迫っていることに警鐘を鳴らす「大飯を止めて原発ゼロに!さよなら志賀原発」集会を二千名の市民、組合員の結集で成功させました。同月26日には、「志賀原発を廃炉に!」訴訟を原告・サポーター三千人でスタートさせ、廃炉に向けた着実な一歩を踏み出しました。

10月から11月にかけて志賀町に延べ100人が結集して、「原子炉直下にS-1活断層」「志賀原発の再稼働は故郷を失うこと」など、志賀8千、県内1万4千枚を配布し「北陸電力に騙されないで」と訴えました。年内までビラ配布(全県で展開中)を継続中です。

ところが、原発の再稼働を目論む動きは激しく、経済界や米国を慮った政府は、「日米同盟」「核兵器開発の潜在的能力」「エネルギー確保」を理由に「国家と国民のため」と称して6月、安全対策は「緊急対策のまま」というお粗末な状態で大飯原発の再稼働を強行しました。 9月19日には、緊急事態宣言中であるとして、国会の承認も得ず「原子力規制委員会」という名の「再稼働推進」組織を発足させるという暴挙にも出ました。

放射能は長期に、そして広範に子どもたちを汚染し続けます。低レベル放射能でもガン化するリスクは増え、ついに三人が発症しました。事故後5年間で4万人のガン死が予想されています。 フクシマ4号基には、広島型原爆5千発分の使用済み核燃料が崩壊寸前のプールにあります。行き場のない高濃度汚染水は満杯に近づいています。「過酷」な被曝労働で作業員は逃げ、必要人員も確保できていません。超ピンチなのです。 「フクシマ」以降、このことが問われています。未来のために「脱原発社会」を作るため、原発の再稼働を阻止していきましょう! 18歳未満ガン患者、新たに一人、原発作業員と合わせて計3人 福島原発事故