2013年度原水爆禁止石川県民会議定期総会
-総 会 宣 言-
1945年8月、広島・長崎は地上の地獄となりました。1954年3月、米ソ核実験競争のなか、ビキニ水爆実験が強行されて第五福竜丸など多くが被曝しました。その後も原水爆実験が続き、世界中が放射能に汚染されました。この核兵器と核実験による悲劇を繰り返さないため、私たちは原水爆禁止運動を興(おこ)し闘い続けてきました。
いまなお2万発を超える核兵器が存在し、核実験や核拡散は止まっていません。「核の平和利用」による原発建設や核開発が強行され、ウラン採掘に始まり、労働現場を含む放射能被曝の連鎖は止まっていません。
そのような中、福島原発事故は引き起こされました。私たちはこの事態を深刻に、かつ痛苦の念を持って受けとめ、「脱原発」運動をより広範に、様々な人々と繋がりながら作り出してきました。
しかし、事故の責任も原因も解明されないなかで自民党が政権に復帰し、「原発の輸出」さえ推進しようとしています。原子力「規制」委員会もまた、「科学的見地から再稼働の有無を判断する」としていた姿勢を翻し、「電力需給」や「経済動向」まで言い始めています。敦賀原発の活断層決定やもんじゅへの対応は、「ひどすぎる組織」への「こらしめ」以上ではありません。これらの動きを再稼働への「序奏」と捉え、7月に確定する「新規制基準」に対応していかなければなりません。
福島をはじめ日本全体が、いまも核と放射能に曝(さら)され続けています。内部被曝もゆっくりと進行しています。また、「20ミリ(Sv/年)以下なら居住可能」として被災民に帰還さえ進めていることに憤りを禁じ得ません。使用済み核燃料も解決の糸口がなく、破滅的な事態に進みつつある中、原発再稼働なんてありえません。
一方、憲法を改悪して「戦争する国」へ突き進もうとしている現下の情勢で、憲法改悪に反対する取り組みと結合して志賀原発の再稼働を阻止する闘いを推進しなければなりません。
「核も戦争も、そして原発もない平和な21世紀!」をつくるため、原水禁県民会議に集う私たちは、職場から、そして地域から総力をあげて闘うことをここに宣言いたします。
2013年5月24日
原水爆禁止石川県民会議