県平和センター「発文」より
世界は、環境破壊と戦争が繰り返され、貧富の差は拡大し、地球は「沸騰化」しています。
それにもかかわらず、米・欧・日、中・ロの国家権力者は「覇権争い」に興じ、宗教・民族を利用した「戦争」に明け暮れ、いまや「核」さえ弄(もてあそ)んでいます。グテーレス国連事務総長は「核戦争の危機が迫っている」と言っています。
能登半島豪雨や物価対策など課題が山積みであるにもかかわらず石破政権は「解散」という賭けを強行し、能登を切り捨てています。(痛い目にあっていますが)
一方、石破政権・防衛省は、10月23月から11月1日にかけて、日・米両軍など併せて45000人もの兵士と、艦艇40隻、航空機370機を結集して「キーンソード25」=「先制攻撃」訓練をやろうとしています。※米軍(インド太平洋軍、太平洋陸軍、太平洋艦隊、太平洋空軍、太平洋海兵隊、在日米軍、インド太平洋宇宙軍等)のほか、同志国(豪州、加国、仏国、独国、印国、伊国、リトアニア、蘭国、新国、比国、韓国、西国、英国及びNATOからオブザーバーを招へい予定)も参加。まさに、中・ロ、北、イランなどを敵視した「侵略軍連合」の結成と言わなければなりません。
これにあわせて、米軍岩国基地のFA18戦闘機と空自小松基地のF15戦闘機が戦闘訓練(28日~1日まで日本海沖、四国沖、北海道沖)を行い、米軍岩国から海兵隊が、陸自金沢から隊員が参加し、統合ミサイル防衛(MD)訓練まで行うという。
これらは、小松基地を「先制攻撃基地化」するための訓練であり、相手国から「ミサイル反撃」を前提にしたのものです。F35ステルス戦闘機の配備やレーダーサイトの強化、司令部の地下化、戦闘機を守る強固な掩体庫建設などはそのための対策なのです。決して、県民、市民を守るためのものではありません。これらの行為は、戦争を放棄し、軍隊を持たない国家のすることではありません。
この軍備強化と軍事訓練を止めなければ、戦力も訓練も限りなくエスカレートしていきます。歯止めがきかなくなります。軍事訓練のエスカレーションを、軍国主義=ファシズム国家を阻止しなければなりません。「そこのけそこのけ、戦車がとおる」社会を許してはいけません。