5.30沖縄米軍のF15墜落に抗議し、訓練中止を求める申し入れに対し、小松基地は「玄関で受け取る」と頑なな姿勢に終始したため、3時間に及ぶ抗議行動を敢行。申し入れ書は提出しなかった。その後はじめての正式「申し入れ」であったが、小松基地の広報担当者は、「申し入れに際し、事前に伺った質問と主旨が違う」など、またしても、申し入れの入り口から問答となった。
航空自衛隊が、米軍の第5軍として組み込まれていることの、市民への対応の表れであるとして見なければなりません。「自衛のための先制攻撃も辞さず」とか「アメリカが攻撃されたら日本は反撃する」など勇ましい言葉が乱舞しています。しかし、これらの結果に対しては、原発事故同様、「誰も責任をとらない」のです。
申し入れ団体に「のらりくらり」と対応する小松基地広報担当「専門官」
小松市に申し入れる 細野 祐治代表
2013年10月1日
小 松 市 長
和 田 愼 司 様
石川県平和運動センター
代 表 細 野 祐 治
石川県憲法を守る会
代 表 岩 淵 正 明
社民党石川県連合
代 表 盛 本 芳 久
小松基地爆音訴訟原告団
団 長 出 渕 敏 夫
小松能美勤労協連絡会
代 表 長 田 孝 志
加賀地区平和運動センター
議 長 寺 田 慎 子
( 公 印 省 略 )
申 入 書
第一次小松基地爆音訴訟が提訴され38年、いまだ小松の空から爆音は消えておらず、地元住民は騒音と危険性の中で健康被害に苦しんでいます。そればかりか最近は、10.4協定さえないがしろにするような市街地上空飛行や急降下、急上昇などが私たちの反対を無視して強行され、ますます「恐れ戦く」違法状態となっています。
「レッド・フラッグ・アラスカ」における演習は、集団的自衛権の行使を「B52戦略爆撃機を護衛した」とパイロット本人が語っているように実戦さながらのものに激化しており、このことは、アメリカの「アジア重視」新戦略のもと、「中国を主敵」とした東シナ海、南西島嶼での「上陸阻止」「海上撃破」などを想定したものと言えます。まさにオスプレイ配備、低空訓練の実施ともリンクした米軍との一体化、自衛隊の増強など「戦争のできる国」へ突き進んでいると言わざるを得ません。これらは、戦力の保持と戦闘そのもの、そして集団的自衛権の行使を禁じた憲法に違反するものであり、断じて認めることができません。
一昨年10月の「燃料タンク爆発」事故の原因も“うやむや”のまま飛行訓練を開始していること、ミサイル標的用袋の「不法投棄」や「隊員の弛緩」に見られる一連の「事件」は、基本的な安全管理すらまともにできない空自小松基地の実態を表しています。更には、2009年に胴体着陸したF15戦闘機を、15億円もの大金をかけて補修し、黙って戦列に復帰させるなど、住民無視、税金の無駄遣いも甚だしい行為です。
一方、8月3日に米海軍横須賀基地において、子どもたちに銃を持たせ標的を狙う構えをさせていたとの報道があり、「軍事優先」の思想が日米両軍ともに蔓延している由々しき事態です。
このようななかで、10月5日に「航空祭」を強行することはもっての外です。二週間にわたり戦技訓練が行われるとのことですが、周辺住民にとって騒音暴露がピークに達し、墜落の恐怖を感じます。祭りを装って子どもたちの心を興味本位にあおり、多くの市民に、基地や戦闘機、武器を宣伝する「宣撫工作」を私たちは断じて認めることができません。また、爆音被害、環境破壊、墜落や爆発、落下の危険性など理由をあげればきりがないほど「開催してはならない」ものです。
よって、「航空祭」開催に関し、下記事項を要請します。
記
1.予定されている「航空祭」が危険極まりない行為であり、中止することを小松基地に 要請すること。
2.墜落事故や「想定外」の事故が起こった場合の対応はどうなっているのか、小松基地、小松市双方の責任の所在を明らかにすること。
3.10.4協定を「いついかなるとき」も遵守し、速やかに違法状態を解消するよう要請すること。
4.航空祭では、ジェット戦闘機の機動飛行や編隊飛行、ブルーインパルスのアクロバッ
ト飛行などが予定されているが、危険な小松基地をさらに危険にするこのような「飛行
展示」は一切おこなわないよう要請すること。
2013年10月1日
航空自衛隊小松基地司令
山 本 祐 一 様
石川県平和運動センター
代 表 細 野 祐 治
石川県憲法を守る会
代 表 岩 淵 正 明
社民党石川県連合
代 表 盛 本 芳 久
小松基地爆音訴訟原告団
団 長 出 渕 敏 夫
小松能美勤労協連絡会
代 表 長 田 孝 志
加賀地区平和運動センター
議 長 寺 田 慎 子
( 公 印 省 略 )
申 入 書
第一次小松基地爆音訴訟が提訴され38年、いまだ小松の空から爆音は消えておらず、地元住民は騒音と危険性の中で健康被害に苦しんでいます。そればかりか最近は、10.4協定さえないがしろにするような市街地上空飛行や急降下、急上昇などが私たちの反対を無視して強行され、ますます「恐れ戦く」違法状態となっています。
「レッド・フラッグ・アラスカ」における演習は、集団的自衛権の行使を「B52戦略爆撃機を護衛した」とパイロット本人が語っているように実戦さながらのものに激化しており、このことは、アメリカの「アジア重視」新戦略のもと、「中国を主敵」とした東シナ海、南西島嶼での「上陸阻止」「海上撃破」などを想定したものと言えます。まさにオスプレイ配備、低空訓練の実施ともリンクした米軍との一体化、自衛隊の増強など「戦争のできる国」へ突き進んでいると言わざるを得ません。これらは、戦力の保持と戦闘そのもの、そして集団的自衛権の行使を禁じた憲法に違反するものであり、断じて認めることができません。
一昨年10月の「燃料タンク爆発」事故の原因も“うやむや”のまま飛行訓練を開始していること、ミサイル標的用袋の「不法投棄」や「隊員の弛緩」に見られる一連の「事件」は、基本的な安全管理すらまともにできない空自小松基地の実態を表しています。更には、2009年に胴体着陸したF15戦闘機を、15億円もの大金をかけて補修し、黙って戦列に復帰させるなど、住民無視、税金の無駄遣いも甚だしい行為です。
一方、8月3日に米海軍横須賀基地において、子どもたちに銃を持たせ標的を狙う構えをさせていたとの報道があり、「軍事優先」の思想が日米両軍ともに蔓延している由々しき事態です。
このようななかで、10月5日に「航空祭」を強行することはもっての外です。二週間にわたり戦技訓練が行われるとのことですが、周辺住民にとって騒音暴露がピークに達し、墜落の恐怖を感じます。祭りを装って子どもたちの心を興味本位にあおり、多くの市民に、基地や戦闘機、武器を宣伝する「宣撫工作」を私たちは認めることができません。また、爆音被害、環境破壊、墜落や爆発、落下の危険性など理由をあげればきりがないほど「開催してはならない」ものです。
よって、「航空祭」開催に関し、下記事項を要請します。
記
1.予定されている「航空祭」が危険極まりない行為であり、中止すること。
2.墜落事故や「想定外」の事故が起こった場合の対応はどうなっているのか、小松基地、小松市双方の責任の所在を明らかにすること。
3.10.4協定を「いついかなるとき」も遵守し、速やかに違法状態を解消するよう努めること。
4.航空祭では、ジェット戦闘機の機動飛行や編隊飛行、ブルーインパルスのアクロバット飛行などが予定されているが、危険な小松基地をさらに危険にするこのような「飛行展示」は一切おこなわないこと。