米軍のイラン核施設への空爆に抗議する! ―核戦争の危機にたちむかおう―
6月22日未明(日本時間)、アメリカ・トランプ政権は、米本土から1万㎞離れたイランの核施設「フォルドウ」など3カ所を、B2ステルス戦略爆撃機7機で爆撃しました。しかも、大型貫通弾「バンカーバスター」14発を使って地下深く建設された核濃縮施設を攻撃したのです。
6月13日にイスラエル・ネタニヤフ政権は、イランの核開発は「我が国にとって脅威だ」としてイラン核関連施設100カ所以上に「核搭載」可能なF35ステルス戦闘機で先制攻撃し、革命防衛隊のトップや核科学者を多数殺害しています。これは、「神は、脅威を先んじて払拭せよ」というユダヤ教の教えに従ったものだと、先制攻撃を正当化しているのです。この攻撃で破壊しきれなかった地下80mの核施設「フォルドウ」を破壊するため、トランプ政権に要請したのでした。
トランプ大統領は、「テロ支援国家が核開発することは許さない」と正当化していますが、アメリカこそが、「大量破壊兵器」があるとでっち上げてイラクへ侵攻したり、「9.11の犯人をかくまっている」としてアフガニスタンに侵攻し、政権を転覆させたテロ国家と言わなければなりません!
そもそも、「核」施設(原発含む)への攻撃は、「放射能禍」や「核戦争」の引き金になりかねない危険な行為と言わなければならず、グテーレス国連事務総長は、今回の空爆は「世界の平和と安全に対する直接的な脅威だ」と警告しています。
私たちは、第3次世界大戦につながりかねないトランプ政権の蛮行に強く抗議します。核兵器はあらゆる国にとって平和の脅威であり、この廃絶ぬきに世界平和は語れません。
ヒロシマ、ナガサキから80年、唯一の戦争被爆国日本の私たちは、まさにいまこそ、自らの生活と生存をかけて、核戦争の危機にたちむかうのでなければなりません。世界のあらゆる仲間たちと連帯を強め、核兵器廃絶、反戦・平和の闘いに全力を挙げようではありませんか。
2025年6月26日
原水爆禁止石川県民会議