5.15沖縄「反核・平和行進」報告 高教組組合員(日教組として参加)
沖縄平和行進報告写真のコメント
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1日目:結団式・学習会(一日目は結団式と学習会に参加したようですが、その時の写真がないので、沖縄に向かう飛行機の中から撮ったものです)
沖縄戦の実相についての講義を受け、これまで自分が「知っているつもり」でいた戦争の歴史が、いかに限定された視点にとどまっていたかを痛感しました。「牛島中将の命令によって多くの命が失われたこと」「方言を話しただけで“非国民”とされ処刑された人がいたこと」など、一つひとつの事実に心を突き動かされ、戦争の悲惨さを“情報”ではなく“実感”として捉えることができました。
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また、平和の礎に刻まれていない名前の存在や、朝鮮人従軍者、ハンセン病患者といった語られにくい歴史に触れることで、これまで可視化されてこなかった存在に光を当てる視点の大切さを学びました。平和を語るとき、誰の視点から語られているのかに注意を払う必要があること、そして教育や現場で語り継ぐ際には、多様な声を意識的に拾っていかなければならないという課題意識を持つようになりました。
2日目:沖縄平和行進
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読谷村役場から北谷までの行進では、自分の足で沖縄の「今」と向き合う体験となりました。読谷村役場が、かつて米軍の滑走路のど真ん中に建てられたという事実を知り、そこに込められた基地返還への強い意思を感じました。同時に、道中で目にした広大な米軍基地とフェンスの存在は、今も沖縄の大地と人々の暮らしが制限されている現実を突きつけてきました。
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平和を願って歩く1000人以上の人々の存在に希望を感じつつも、その声がなかなか届かない現実には無力感も覚えました。それでも、声を上げ続けることの意味、歩き続けることそのものが抗いであると信じ、今後も目をそらさずに関わっていきたいと思います。
おわりに
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3日間の沖縄平和行進を通して、戦争の記憶とその継承の難しさ、そして平和を築くための不断の努力の必要性を、身体と心で学ぶことができました。過去の歴史に学びながら、現在の社会にある不平等や分断の構造にも目を向け、未来をより良くしていくために、自分が何をすべきかを考え続けていきたいと思います。