ロシアのウクライナ侵略・「核」恫喝を糾弾する声明
2月24日未明、ロシア・プーチン政権はウクライナへの武力侵攻を開始し、ウクライナを全土支配し傀儡政権さえ打ち立てようとしています。これはまさに「侵略」と言わなければなりません。首都キエフや第2の都市ハリコフでは、高層アパートや放送局にミサイルが撃ち込まれ、多くの死傷者が出ています。私たちはこのようなプ-チンの蛮行に対し、断固として抗議します。
またプーチン大統領は、「NATOの核に備える」として「核抑止部隊に警戒態勢に入る」命令を行い、ラブロフ外相も「世界でも最も強力な核保有国の一つだ」と核使用をほのめかし、核恫喝を行っていることに強い怒りを感じます。絶対に許すことができません。
一方、アメリカ・バイデン政権とNATO諸国が、「力による現状変更は認めない」としてウクライナへ兵力の増派・武器供与を行っています。このことは、戦火を恐れてウクライナから着の身着のまま隣国に逃れている150万人以上もの難民や被災者を更に拡大させ、死者を増やすだけであり、この戦争を拡大することにしかなりません。第3次世界大戦にもつながりかねない危険性をはらむこの戦争に私たちは断固反対します。
いま、世界では「NOWAR」「戦争反対」「プ-チン辞めろ」の声が巻き起こっています。ロシアでも若者を中心に「戦争やめろ!」のデモが起こっており、日本の東京や広島、長崎では、ロシア人やウクライナ人が共に「ロシア軍はウクライナから撤退せよ」と「反戦」の声をこだまさせています。これら反対の声に恐怖したプーチン政権は、反戦運動を封じるために強権的な弾圧を行ない今や1万人以上の人たちを逮捕・拘束しています。断じて容認できません。
更に、ウクライナ国内にある15の原子炉のうち6基が集中する南東部のザポロジエ原発にロシア軍の戦車がバリケートを破り侵入しており、火災も発生しています。原発を攻撃するなどもっての外です。
私たち原水爆禁止石川県民会議は、世界の労働者・市民と固く連帯し、ロシアのウクライナ侵略反対!ロシア軍はウクライナから全面撤退せよ!核恫喝・核戦争準備やめよ!原発にミサイルを打ち込むな!の闘いを大きくつくっていかなければなりません。
また、ロシアの「核恫喝」を利用して悪のりする人がいます。「日本でもアメリカとの『核共有』の議論をタブー視してはならない」とする安倍元首相の発言は、非核3原則を破ろうとするものであり、断じて認めるわけにいきません。私たちは、改めて「武力では平和をつくれない」「核のない平和な世界」をつくっていくために全力を挙げます。
2021年1月に国連で「核兵器禁止条約」が発行し、その保持や使用全てが禁止されています。唯一の戦争被爆国たる日本政府は世界の模範となって批准すべきです。私たちは、ヒロシマ、ナガサキそしてフクシマの悲劇を絶対に繰り返さないために奮闘します。
2022年3月8日
原水爆禁止石川県民会議
代表委員 瀧山田庄治
〃 盛本 芳久
〃 野村 夏陽
〃 田村 光彰
〃 佐野 明弘
〃 糸矢 敏夫