3月2日の朝日新聞のスクープをきっかけに、森友学園疑惑をめぐる財務省公文書が改ざんされていたことが発覚しました。さらにその後、加計学園をめぐり「首相案件」と書かれた文書の存在も明らかになりました。また、「ない」とされていた防衛省のPKO日報が相次いで発見され、この間組織ぐるみで隠ぺいが行われてきたという事実も、白日の下にさらされることになりました。
文書改ざんの問題は、単に森友学園などの個別の疑惑にのみかかわるのではありません。安倍政権のもとで、法の支配、そして議会制民主主義が、根底から破壊されようとしていることを示しています。政府・与党は早期の幕引きを図ろうとしていますが、ならばなおさらのこと、徹底的に追及し、責任の所在を明らかにしなければなりません。
私たち平和フォーラムは、戦争をさせない1000人委員会、総がかり行動実行委員会に結集しつつ、連日の国会前行動、そして街頭宣伝行動にとりくみ、市民と野党の共同によるたたかいをつくってきました。また、連動しての集会・行動を、全国各地でとりくんできました。4月14日には、国会正門前に3万を超える市民が集まり、車道を埋め尽くしての大抗議行動となりました。
徹底追及の声が高まるなか、安倍政権支持率は30%台にまで下落しています。安倍首相は信用できないという世論が急激に高まっています。この情勢に、政府・与党は激しく動揺をしています。3月25日の自民党大会では、憲法9条、教育の無償化、緊急事態への対応、参院選挙区の合区解消などの改憲案を提示し、「実現をめざす」方針を採択したものの、国会発議の見通しは全く立たなくなっています。公明党も明確に改憲論議から距離を取り始めました。
しかし、安倍首相は14日行われた自民党大阪府連の臨時党員大会で、「憲法に日本の独立と平和を守る自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打つ。それが自民党の責務だ」などと発言し、改憲をあきらめない姿勢を示しました。安倍政権による憲法改正ならぬ憲法改ざんなど、絶対に許すことはできません。国会内外のたたかいで、必ず阻止しましょう。「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」を、よりいっそう大きく拡げていきましょう。
平和フォーラムは、平和と民主主義、そして一人ひとりのいのちの尊厳を守るために、「2020年改憲」を今なお策動する安倍政権退陣に向け、全国で、全力を尽くす決意を確認します。ともにがんばりましょう!
2018年4月18日
平和フォーラム第20回総会