沖縄県辺野古闘い 近況報告 その2

沖縄県内の近況報告 その2

2018年4月5日

➀防衛省は3月23日、米軍再編交付金を名護市へ交付することを決定した。当選した市長は新基地建設への賛否を明らかにしておらず、それにもかかわらず交付するようです。市長も受け取ることを表明しました。この市長は市議時代から基地建設に積極的で、賛成していました。あの危険なオスプレイにも試乗して、米政府の片棒を担いできた人物です。今後ますます我々と対決する場面が多くなりそうです。
➁国際自然保護連合で海洋保護を担当するフランソワ・シマールさんが3月23日、辺野古を訪問し、新基地建設が進む辺野古の沿岸や大浦湾をグラスボートで約2時間視察しました。シマールさんは「工事による生態系への影響は必ずある」と指摘しています。
➂岩礁破砕の裁判で県は23日、控訴したとの報道がありました。これは、県知事の許可のない岩礁破砕は違法だとして、県が工事の差し止めを求めていましたが、3月13日那覇地裁が却下したことを受けてのものです。裁判で県はガンバレ!そして知事は一刻も早く「撤回」の決断をしてください。
➃3月23日、アメリカのワシントン市で、海外米軍基地反対連合が、日本大使館前で「山城氏の判決破棄を」求めるデモを行いました。この行動には、米国在住沖縄県民、ベテランズ・フォー・ピース(退役軍人)、コード・ピンク(女性中心の平和団体)が参加したと地元紙に報道されています。
➄宜野湾市の普天間第2小学校の児童らを元気づけるために、校庭で「雪遊び」を体験する行事が3月25日にありました。ところが、雪遊びを楽しむ児童をあたかも妨害するかのように、米軍ヘリがグランドの真上を飛行し、児童らが避難する騒ぎとなりました。イベントが開かれていた最中に5回も米軍ヘリの飛行によって、イベントが中断されたとのこと。
空から雨だけが降ってくるものではないことを身をもって体験した児童たちに追い打ちかけるような米軍の飛行に断固抗議する!
➅県内2紙は3月26日の報道で、沖縄周辺海域に設定される米軍の臨時訓練空域(アルト・ラブ)が、ここ2年間で、常時提供状態になっていると報じました。このことは、那覇空港に離発着する民間航空機が、非常に危険な飛行を余儀なくされていることが続いていることを示し、重大な問題です。
沖縄の友人から那覇空港についたところで、「ご無事でおいでくださった」と声をかけられたことがありますが、この言葉が、米軍優先、軍事優先の実態を示しているのでしょう。戦後72年間もこのような状態が続くことは許せず、1日も早く解消させたいものです。
➆嘉手納町議会は3月27日定例会で、米軍嘉手納基地の騒音激化とF15戦闘機の部品落下事故に対する二つの抗議決議と意見書を全会一致で決議しました。人命を無視した訓練には、訓練がゼロになるまで抗議を続けよう!

沖縄だよりNo.49(PDF)

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