「支持率はフェイク?」「国家戦略特区はミニ独立政府」-NewsPaper編集後記より-

230号より

「驕るな!安倍」「安倍総理を辞任させたい麻生太郎!」─保守系週刊
誌と言われている、週刊文春と週刊新潮の今週号の見出しです。文部科学
省の前川喜平前事務次官の発言以来、大きく潮目が変わって来たようです。
「一強」と言われてきた安倍内閣ですが、いよいよ追い詰められています。
それでも安倍が強気でいられるのは、世論の支持が高いからと言われて
います。確かに全国紙では依然として50%前後の支持があるようです。本
当だろうかと思っていたら、ある知人が「世論調査だという電話があり、
第1問で安倍内閣を支持しないと答えたら、それで調査は終わってしまっ
た」と言っていました。それが本当なら、作られた偽りの高支持率です。
確かに、週刊文春が読者を対象にしたアンケートでは22%、日本経済新聞
の電子版読者調査でも26%の支持しかありません
本当に調査は正しいのか。世論調査をやっている会社の方から答えてい
ただきたいものです。

231号より

加計学園の獣医学部新設問題でクローズアップされた「国家戦略特区」。
「特区」といえば、以前は各地で地域おこしとして、法律の特例として位置
付けられてきました。「どぶろく特区」などが有名でした。しかし、アベノ
ミクスの目玉政策として2013年から登場した国家戦略特区は、そうしたもの
とは逆に総理大臣を長とした特区諮問会議が「ミニ独立政府のように権限を
持ってやっていく」(諮問会議の民間議員の竹中平蔵の発言)ものです。
つまり、首相やそれに連なる一部の者が、民主的手続きもなしに権限を
使って私服を肥やすために作られたのが「戦略特区」なのです。しかも、
先の通常国会では共謀罪のどさくさに紛れて、特区法の改正が成立し、特区
で外国人の農業への就労が認められることになりました。これまでも実習生
制度を悪用した外国人労働者の就労で様々な問題が起きています。それがさ
らに拡大し、私腹を肥やす輩が出てくることは許されません。

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