アムネスティも「山城」不当勾留に抗議

山城さんの早期釈放訴え 乗松さん、アムネスティ声明朗読 那覇地裁前に70人超

2017年1月30日 15:02

「日本政府の市民弾圧は絶対に許されない」と訴える乗松聡子さん(右)=30日午後、那覇市の那覇地方裁判所前

名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯建設の抗議行動で、中心的役割を果たしていた沖縄平和運動センターの山城博治議長が威力業務妨害容疑などで逮捕・起訴され、100日以上勾留が続いていることを受け、「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」は30日午後、那覇市の那覇地方裁判所前で緊急集会を開いた。「アジア太平洋ジャーナル・ジャパンフォーカス」エディターの乗松聡子さん(51)は国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)が26日に発表した山城さんらの即時釈放要求の原文(英語)を読み上げ「国際人権規約の批准国として、不当勾留を直ちに解消せよ」と訴えた。
雨が降りしきる中、裁判所前には70人以上の市民が集まり、シュプレヒコールを上げた。
乗松さんがブラウン大学名誉教授のスティーブ・ラブソンさんらと共に、山城さんらが政府の弾圧を受け、不当に長期勾留されている実情をアムネスティ・インターナショナルに伝え働き掛けたことで、今回の緊急要請文書をはじめとする国際的なキャンペーンが始動した。
乗松さんは「人権運動の権威であるアムネスティ・インターナショナルだけでなく、世界の多くの主要紙が日本政府の沖縄いじめと弾圧を問題視している」と述べ、日本政府の非人道的な市民運動抑制策に警鐘を鳴らした。
声明文を読み上げた後、乗松さんは同会の仲宗根勇共同代表と那覇地裁にアムネスティ・インターナショナルの原文を提出した。【琉球新報電子版】

 

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