弁論後の報告集会
「志賀原発を廃炉に!」第21回弁論で被告北陸電力は、有識者会合が下した「活断層」決定を「非科学的だ」と主張し、規制委員会の「活断層ではない」という結論を淡い期待を持って待っていたのであるが、その根拠が何か初めて分かった。
なんと、有識者会合のメンバーには「活断層の専門家しかいない」これは「偏りであり、従って結論も偏りのあるもの」であり「非科学的」だ、というのが被告北陸電力の反論のAtoZなのである。
何をいまさら、何をか況んやである。我々から言わせれば「トンチンカン」の一言なのです。そもそも「活断層ではないか」と疑われた場合、安全側から判断するのであり、そのことが建築や工学の専門家も含めた議論を経て決められており、それが新規制基準となっているのです。
従って、いまさら工学関係者を入れる必要がないのであり、活断層か否か、を判断すれば足りるのです。だから、規制委員会は「断層関係者」しか有識者会合のメンバーを選んでいないのです。こんなことは、原発関係者にとっては常識のことであり、安全第一の新規制基準では当たり前のことなのです。
北陸電力が言う「非科学的」という主張の根拠を今回知った訳ですが、「雨水流入、全電源喪失一歩前の危機!」事件と同様、「原発を運転することの意味、慎重さ、緻密さ、緊張感、責任感、‥」など、そのいずれもまったくない、と言わざるを得ない。