北日本新聞によれば、北陸電力は7月25日、志賀町にある原子力技術研修センターに設置した「空気タンク」2基で、労働安全衛生法に義務づけられた自主点検をしていなかったことを発表、七尾労働基準監督署に連絡した。
このセンターは、原発の模擬設備で実務訓練を行う施設であり、空気タンクは原発で各種「弁」が正しく動くかなどを確認するための訓練で使用しているもので、とても重要なものです。
したがって、これまでこの施設で訓練を受けた技師や監督者が培った「感覚」や「学び」は無駄になる!と言っても過言ではありません。
しかも、その内部監査で分かったことは、過去の検査もれも隠蔽するという「離れ技」がなされたことです。それがなければ14年間無点検とはならなかったのです。
「蛍光灯が切れても報告する」という、99年6月の臨界事故隠しを教訓化した企業風土はどこへ行ったのでしょうか。
20160726141634北電、15年間、原発研修施設で原発蒸気弁等の点検訓練用「空気タンク」検査漏れ 過去の検査もれ隠蔽も 内部監査で発覚