さよなら志賀原発ネットが、志賀町、原子力本部へ申入れ

5.22石川県知事 谷本 正憲氏への申入れに続き、「直下に活断層を持つ志賀原発を再稼働せず、廃炉にすること」を志賀町小泉町長、北電原子力本部へ申し入れた。

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2015年6月4日

申 入 書

志賀町長  小泉 勝 様

さよなら!志賀原発ネットワーク

共同代表  岩淵 正明

南  高広

中垣 たか子

5月13日、北陸電力志賀原発の断層問題に関して、原子力規制委員会の有識者による評価会合が「敷地内のS-1,S-2,S-6断層は13~12万年前以降の活動が否定できない」との見解を全員一致で出しました。2012年7月、原子力安全・保安院(当時)から敷地内断層の再調査を指示されて以来、北陸電力は3年近く費やしても、活断層でないことを示す証拠を見つけ出すことはできませんでした。志賀原発は敷地内の重要施設の直下に、原子力規制委員会が定めた新規制基準の規則の解釈(2013年6月19日規制委員会決定)における「将来活動する可能性のある断層等」があると認定されたことになります。

「活動性が否定できない限り活断層とみなす」、即ち「疑わしきはクロ」という規制委員会・評価会合の判断は、地震や断層に関する科学には限界があることを認めた上で、原発が抱える潜在的リスクの大きさを考慮し、安全側にたって判断を下したものであり、あくまでも安全を最優先で考えるべき原子力規制としては、評価会合の判断は当然です。また、評価会合委員は、全員が過去の安全審査の際の個別の原発の活断層評価等には関わっておらず、予断を持たずに客観的審査をすすめるための妥当な人選であると、私たちは判断しています。

志賀原発は敷地内に活断層が何本もあるだけでなく、周辺には複数の活断層があります。北電がごく最近まで活断層とは認めなかった福浦断層、3本の断層に分割して評価していたものが2007年3月の能登半島地震で一体となって動き、北電の評価が誤りだったことが判明した笹波沖断層、金沢地方裁判所の志賀原発2号機差止め判決の根拠となった邑知潟断層帯、あるいは北電の評価よりも長い可能性が指摘されている富来川南岸断層など多くの活断層に囲まれていて、耐震安全性の観点から不適当な場所に立地しているのが志賀原発なのです。

2011年3月11日以降、志賀原発は2基とも停止していますが、電力需給に何ら問題はなく、経営面でも3年連続の黒字が続いています。ところが北電はいまだに原発再稼働に固執し、結論の先延ばしを図ろうとしています。断層の活動性に関する調査や審議をまだ続け、さらなる耐震補強工事を進めるなら、その間、危険性は放置され、膨大な調査費や工事費はいずれ消費者が負担することになります。

こうような状況を鑑みれば、万が一にも大事故が起これば町の存続自体を危うくするような、活断層の上にある原発は廃炉にするのが最も賢明な選択です。志賀町は原発への依存度が他の立地町と比べて低いのですから、他の立地町にさきがけて脱原発の町へ政策転換することは十分に可能です。

私たちは、志賀町がこの脱原発のチャンスを逃さずに、能登の里山里海の恵みを活かし町づくりを目指すという英断をされることを期待し、下記の要望をいたします。

1.北陸電力に対して、これ以上、調査に時間を費やすようなことはせずに、原発に依存しない電力会社へ経営方針の転換を求め、廃炉に向けた検討を速やかに開始するよう申入れること。

2.原発に頼らない、真に能登の里山里海の恵みを活かすことができるような新たな地域振興策のために必要な措置の検討作業を始めるとともに、廃炉に向けた環境整備のために、必要に応じて県などとも協議すること。

 

2015年6月4日

申 入 書

北陸電力社長  久和 進 様原子力本部長  金井 豊 様

さよなら!志賀原発ネットワーク

共同代表  岩淵 正明

南  高広

中垣 たか子

5月13日、北陸電力志賀原発の断層問題に関して、原子力規制委員会の有識者による評価会合が「敷地内のS-1,S-2,S-6断層は13~12万年前以降の活動が否定できない」との見解を全員一致で出しました。2012年7月、原子力安全・保安院(当時)から敷地内断層の再調査を指示されて以来、北陸電力は3年近く費やしても、活断層でないことを示す証拠を見つけ出すことはできませんでした。志賀原発は敷地内の重要施設の直下に、原子力規制委員会が定めた新規制基準の規則の解釈(2013年6月19日規制委員会決定)における「将来活動する可能性のある断層等」があると認定されたことになります。

「活動性が否定できない限り活断層とみなす」、即ち「疑わしきはクロ」という規制委員会・評価会合の判断は、地震や断層に関する科学には限界があることを認めた上で、原発が抱える潜在的リスクの大きさを考慮し安全側にたって判断を下したものであり、あくまでも安全を最優先で考えるべき原子力規制としては、評価会合の判断は当然です。また、評価会合委員は、全員が過去の安全審査の際の個別の原発の活断層評価等には関わっておらず、予断を持たずに客観的審査をすすめるための妥当な人選であると、私たちは判断しています。

志賀原発は敷地内に活断層が何本もあるだけでなく、周辺には複数の活断層があります。北電がごく最近まで活断層とは認めなかった福浦断層、3本の断層に分割して評価していたものが2007年3月の能登半島地震で一体となって動き、北電の評価が誤りだったことが判明した笹波沖断層、金沢地方裁判所の志賀原発2号機差止め判決の根拠となった邑知潟断層帯、あるいは北電の評価よりも長い可能性が指摘されている富来川南岸断層など多くの活断層に囲まれていて、耐震安全性の観点から不適当な場所に立地しているのが志賀原発なのです。

2011年3月11日以降、志賀原発は2基とも停止していても電力需給に何ら問題はなく、経営面でも3年連続の黒字が続き、原発に依存せずに健全経営を続けられることは実証されています。ところが貴社は、いまだに原発再稼働に固執し結論の先延ばしを図ろうとしています。断層の活動性に関する調査や審議をまだ続け、さらなる耐震補強工事を進めるなら、その間、危険性は放置され、膨大な調査費や工事費はいずれ消費者が負担することになります。

このような状況を鑑みれば、志賀原発は早急に廃炉にすることが最も賢明な選択です。 そこで、私たちは、下記の要望をいたします。

1.これ以上、調査に時間を費やすようなことはせずに、耐震補強工事は打ち切ること。

2.高リスクの原発には見切りをつけ、原子力に依存しない電力会社へ経営方針を転換し、1号機、2号機ともに廃炉に向けた検討を速やかに開始すること。

カテゴリー: トピックス, 住民の暮らしに直結する課題, 全国・中央・北信越, 友誼団体, 反核・脱原発, 志賀原発, 環境(原水禁、核燃、放射能・食品汚染) パーマリンク

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