被爆70周年「非核・平和」行進-基調(案)-
1945年8月、広島、長崎は地上の地獄となり20万余が亡くなりました。1954年、米ソ核開発競争のなかでビキニ水爆実験が強行され、第五福竜丸など600隻以上が被爆しました。1999年、東海村JCO臨界事故では2人が急性放射線障害で亡くなり、多くの住民、高速道路利用者、観光客が中性子被曝しました。そして2011年、福島第一原発事故で世界史にのこる大量の被曝者を出してしまいました。これらの悲劇をバネに原水禁運動は起こり、また発展し、核廃絶と脱原発運動を世界的規模に広げ、続けてきました。
しかし、いまなお2万発近くの核兵器が存在し、5大核保有国は新型核兵器を開発して核の近代化さえ進められています。核保有国と非核保有国との対立を調整を図り、核兵器の削減をめざす5年に一度のNPT再検討会議が2015年5月から開催されていましたが、一発の核削減も実らず、宣言すら採択できないまま閉会しました。
一方、「原子力」を活用する為政者たちは、「悪魔の炎」を何度も剥き出しにして民衆を被曝(被爆)させ、自然さえも汚染し続けてきました。英国のアイリッシュ湾も北海もドーバー海峡でさえも汚染させ、3.11フクシマ原発事故で太平洋も汚染海と化したのです。
そのような中で安倍政権は、新エネルギー長期計画において「原発はベースロード電源」と謳い、核燃サイクルの継続と原発の再稼働を宣言しています。「世界一の基準をクリアした」という新たな「安全神話」を流布しつつ、原発プラントの輸出さえ「新経済戦略」の柱の一つとし、核拡散をものともせず強行しようとしています。
福島第一原発では未だに放射性物質は海に空に放出し、収束の目処さえたっていません。事故の責任も、原因さえウヤムヤにされようとしています。そして、「フクシマ」など無かったかのように安倍政権は、年間20ミリシーベルト以下になれば帰郷することを強要する帰還キャンペーンさえ行なっています。
そしていま、安倍首相は「安全保障の切れ目のない対応」「抑止力の強化」と称して、「地域的限定を取り払い」「平時と有事の境界をなくし」「戦闘地域に派遣する」戦争政策を国会内の数に物を言わせ強行しようとしています。自衛隊が米軍と共に、世界のどこへでも、どんな戦争にでも、そしていつでも参戦することができるようにする「戦争実施法」の成立をなんとしても阻止しなければなりません。
「非核・平和」行進を県内6会場で成功させ、核兵器廃絶、脱原発、戦争政策反対のうねりを共に作り出しましょう。
2015年6月 日
地区平和運動センター
街宣車ナレーション(案) 2015年6月 日( )
市民の皆さん
2015年は太平洋戦争の敗戦から70年となります。日本国民300万人以上が死を強制され、アジアの民衆2000万人以上を死に至らしめた戦争です。この戦争を反省し、二度と戦争しないことを私たちは決意し、戦争放棄の憲法をつくりました。
ところが、この戦争を反省できず、かの太平洋戦争を「聖戦」とか、やむにやまれぬ「自存自衛」の戦争だったとかと「肯定」する人がいます。日本会議という組織がそれであり、その中心に安倍首相は名を連ねています。戦争への反省ができない安倍首相はいま、「安保法制の整備」と称して「戦争実施法」を成立させようとしています。
安倍首相が力説する「切れ目のない対応」とは、日米が共同して「地球規模で」、「平時も有事もなく」、「戦闘地域に」自衛隊を派遣することを意味します。つまり、自衛隊が米軍と共に、世界のどこへでも、どんな戦争にでも、そしていつでも参戦することができる、まさに戦争実施のための「戦争立法」なのです。
反戦・平和を求め、いま、自分たちのできる最大限のことをやり、この法案を葬り去らなければなりません。※ここで一旦やめ、シュプレヒコール
市民の皆さん
2015年は被爆70年の年でもあります。
戦後70年の今でも「原爆症」で亡くなる人が後を絶ちません。放射能はそのように長らく人々を苦しめます。だから私たちは、悪魔の火である「核」と人類は共存できないとして核兵器の廃絶を訴え続けているのです。本年も、青森県と沖縄県をスタートした「非核・平和」行進は、広島、長崎の原水爆禁止世界大会にむけて歩きだしました。そしていま富山県から引き継ぎ、石川県内6会場をつなぎ、非核・平和を訴えています。
一方、志賀原発の「再稼働」を私たちは許していません。それは、脱原発運動や世論もありますが、「安全神話」のでたらめ性があまりにひどいからだと思います。「活断層の真上に原子炉!」という驚くべき事実が専門家によって明らかになりました。こんなことを知りながら建設されたということです。そして、北電自らは、福浦断層を「活断層」といまさらながら認めました。
もはや「再稼働」などはありえません。北陸電力は、原発を動かす能力も技術も責任感もないのです。廃炉を強く求めていかなければなりません。※ここで一旦やめ、シュプレヒコール
市民の皆さん
私たち地区平和センターと地域勤労協は、「武力で平和は守れない」という考え方にたち、安倍政権の戦争政策には断固として反対していきます。そして、核兵器と原発のない平和で安全な社会をめざしていきます。
市民(町民)のみなさん、共に起ちあがりましょう。※ここで一旦やめ、シュプレヒコール
メインスローガン
「核も戦争も基地もない平和な21世紀をつくろう」
シュプレヒコール
「核兵器を廃絶しよう!」
「ヒバクシャをこれ以上つくるな!」
「核実験反対!」
「戦争実施法制定反対!」
「戦争への参加を阻止しよう!」
「憲法9条をまもれ!」
「日米合同演習反対!」
「オスプレイの飛行訓練反対!」
「辺野古新基地建設を許さないぞ!」
「原発の再稼働阻止!」
「志賀原発を廃炉にしよう!」
「教育の国家統制反対!」
「道徳の教科化反対!」
「戦争のない平和な社会をつくろう!」
(現代版)シュプレヒコール 小刻み、リズミカルに!
核兵器!廃絶するぞ! かくへいき!はいぜつするぞ!
被曝者!絶対つくるな! ひばくしゃ! ぜったいつくるな!
核実験!反対するぞ! かくじっけん! はんたいするぞ!
戦争反対!絶対反対! せんそうはんたい!ぜったいはんたい!
戦争法制!絶対阻止 せんそうほうせい! ぜったいそし!
戦争参加!ゆるさないぞ! せんそうさんか! ゆるさないぞ!
憲法9条!絶対守れ! けんぽうきゅうじょう! ぜったいまもれ!
憲法改悪!許さないぞ! せんぽうかいあく! ゆるさないぞ!
日米演習!断固阻止! にちべいえんしゅう! だんこそし!
オスプレイ!飛ばさないぞ! おすぷれい! とばさないぞ!
辺野古新基地!絶対止めるぞ! へのこしんきち! ぜったいとめるぞ!
原発再稼働!絶対許すな! げんぱつさいかどう! ぜったいゆるすな!
志賀原発!再稼働阻止! しかげんぱつ! さいかどうそし!
志賀原発!廃炉にするぞ! しかげんぱつ! はいろにするぞ!
教育統制!許さないぞ! きょういくとうせい! ゆるさないぞ!