開始冒頭、裁判長は金沢市代理人に対し、「示威行動を理由に会場を貸さない決定をした訳ですが、その具体例について原告から「矛盾がある」「恣意的である」などの指摘がなされています。具体的に、事例に則して反論してください。反論しないのですか? と問われた。
まさに「表現の自由」に関する「かなめ」が問われたのです。
山野市長の任期切れに伴う約四年前の市長選挙において、争点となっている会場=市役所前広場において、山野市長側の出陣式が市役所の真ん前で堂々と行れました。そのような「政治的」な行為までなされた広場なのです。
金沢市役所前広場は、まさにそのようなものとして解放されるべき広場なのです。つまり、集会や催し物の内容に云々し、その内容によって「可否」を決めることは、表現の自由への重大な挑戦といわなければなりません。