9月期 単産・地区平和セ総会にあたって(メッセージ)

総会・定期大会メッセージ

単産(単組)・地区平和センター定期大会(総会)のご盛会をお祝い申し上げます。

日頃より反戦・平和、人権、環境、そして脱原発に向けて奮闘されていることに対し心より敬意を表するとともに、連帯のご挨拶を申し上げます。

さて、東日本大地震により致命的な損傷を被(こうむ)った福島第一原発は、18ヶ月を経た今日でも放射能を出し続け、史上最悪の原発事故となりました。いまも不安定な状況が続いています。

そのようななか、7月5日公表された国会事故調は以下のように事故原因を分析し、政府・東電を指弾しています。

事故は、「規制当局と電力側はもたれ合い、無責任を積み上げてきた結果の人災である」とし、原因についても、「安全上重要な機器への地震による損傷がないとは確定的に言えない」として、津波だけに原因を限定し、再稼働へつなげようとしている政府・東京電力に異議を唱えています。

それゆえ、この報告が出される前の、しかも780万筆もの「さようなら原発1000万人」署名が提出された翌日の6月16日、野田政権は姑息にも「大飯原発の再稼働」を、安全対策も活断層疑惑も無視し決定したのです。

これに対し、6.23には首相官邸前で抗議行動が行われ、以降、毎週金曜日、数万の市民が抗議のために結集したのは前代未聞のことです。7.16「さようなら10万人」代々木集会には17万もの市民・勤労者が大飯原発の「再稼働抗議」「再稼働撤回」「全原発の再稼働阻止」「即刻廃炉へ」を訴えました。

石川でも私たちは、6.10「大飯を止めて原発ゼロに!」集会を開催し、能登から加賀から2000名の組合員、市民が「再稼働抗議」と「志賀原発の再稼働阻止」のため結集し、6.26には「志賀原発を廃炉に」訴訟を120名の原告団で金沢地裁に提訴しました。

一方、米海兵隊の「欠陥機」オスプレイが日本中を「訓練場」のように飛び回わろうとしています。これはアメリカの新戦略にもとづき、東アジアで対中国封じ込め作戦の実戦的訓練であり、沖縄を中心に日本各地に「配備」する構想が見え隠れします。そうなれば、日本全土はまさに「戦場」と化してしまいます。

衆・参両院では、憲法審査会による「改憲」論議が進んでいます。天皇を「元首」に、自衛隊を「国防軍」に、という超保守的な自民党(案)を示されています。憲法解釈として「集団的自衛権」を認める動きも急展開しています。アメリカの要求を受け、世界(主に東アジア)で共に「戦争をする」ための最後の「障壁」となっているこの問題に区切りをつけ、「自由に戦争」のできる体制に突き進もうともしています。

原子力・宇宙政策でも「安全保障に資する」と明示され、共通番号制や秘密保全法で国民の監視体制を強化し、名実共に「戦争のできる国家」を標榜しているといわざるを得ません。

 民主主義と平和憲法を守るため、「戦争をする国」にさせないため、労働組合を主体に広範な市民と連携し、反戦・平和、脱原発などの闘いを職場から共につくっていきましょう。

2012年9月吉日   石川県平和運動センター

 代 表  柚 木  光

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