抗議文(2004年1月20日)

2004年1月20日

航空自衛隊小松基地
基地司令 条 幹雄 様

石川県平和運動センター
 代表 嶋垣 利春
小松能美勤労協単組協議会
 議長 庭田 茂男
社民党小松支部
 代表 長田 孝志

 

抗 議 文

本日、「戦地」イラクへの自衛隊本隊派兵に向けて、航空自衛隊小松基地から隊員が出発すると聞いている。イラクを占領する米英軍に加担する具体的行動の開始であり、平和を望む石川県民の思いを踏みにじる暴挙である。また基地との共存の中で暮らしてきた小松市民にとっても、小松基地からイラク占領軍が飛び立つことは耐えがたい苦痛であり、小松市民としての誇りを地に落とす派兵強行と言わざるをえない。

航空自衛隊の活動地域であるバクダッド空港は、これまで幾度も航空機に対するミサイル攻撃が行われており「戦闘地域」そのものである。「非戦闘地域」での活動を定めた「イラク特措法」に違反することは明らかである。また、米軍の「兵員や物資の輸送」が米軍の行動計画に基づいて行われることは自明の理であり、軍事行動の一体化として集団的自衛権の行使にあたることも明らかである。圧倒的な派兵反対の国民の声に背を向け、自ら成立させた法律に違反し、さらに平和憲法を踏みにじり、自衛隊本隊派兵に突き進む小泉内閣に対し、石川県平和運動センター、小松能美平和運動センターおよび社民党小松支部は満身の怒りを込めて抗議する。

日本がなすべきことは、米英などのイラク占領軍を撤退させ、国連など国際機関やNGOの人々と連携した非軍事による協力を強化し、イラク人自身の手による復興を支えていくことである。これこそが国際社会や中東諸国の信頼を回復する道であり、圧倒的多数の国民の声であることを強く訴えたい。

私たちは、さらに多くの平和勢力とも連帯し、航空自衛隊本隊派兵の中止、先遣隊の撤退を強く要求すると同時に、今後の陸上自衛隊施設部隊および本隊の派兵阻止に向けて、引き続き全力を上げることをここに表明する。